約 969,101 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1160.html
前話 次話 1回戦終了後、夜 京太郎「ふう、頼まれたものはこれくらいか」 京太郎「それにしてもすごかったなー、部長で終わらせるなんて」 京太郎「この店で少し休憩したらなんか買って行くかな」 ガチャ 洋榎「おかん!そこを、そこをなんとか!!」 雅枝「駄目に決まっとるやろ!それよか明日の試合のためにミーティングせなあかんのや!はよ手ぇ離し!」 洋榎「浩子にまかしとけばええって!」 絹恵「お姉ちゃん、諦めや。おかんの言う通り忘れたんが悪いって」 洋榎「絹まで言うんか!ええんか?明日うちが調子が出んで負けてもええんか!?」 雅枝「あんたはなんだかんだで勝つわ」 絹恵「大会始まってからマイナスで終わってないし」 洋榎「いやーそれほどでも……ってちゃうわ!」 雅枝「ほななー。あんまめったなことは言えんけど次も頑張りーや」 絹恵「うん。浩子ちゃんによろしくなー」 洋榎「おかーん!……娘無視してタクシーで行くなんて酷いわ」 絹恵「お姉ちゃん騒ぎすぎやって。ほら、あそこの人なんてこっち見とる、し……」 洋榎「なんや?この愛宕洋榎になんか用で、も……」 京太郎「あー、えっとですね。も少し静かにした方がいいですよ?」 洋榎・絹恵「Kちゃん!?」 京太郎「……いい加減慣れてきたな」 説明中 京太郎「という訳で俺が清澄高校1年生の須賀京太郎です」 洋榎「うちは姫松高校3年で主将、エースで中堅の愛宕洋榎や!」 絹恵「その妹で2年の愛宕絹恵です」 京太郎「じゃあさっき話してた人は」 洋榎「うちらのおかん。で、千里山で監督やってる洋榎雅枝や」 絹恵「千里山は分かる?」 京太郎「たしかAブロックで、全国2位でしたよね」 洋榎「まーうちが優勝するんやけどな!」 京太郎「いやいや、清澄も負けませんよ?」 絹恵「まーまー、2人とも今は言いっこなしやで」 洋榎「しゃーないなー。それで、須賀くんはなんでここにおるん?」 京太郎「買い出しの帰りですよ。ちょっと休憩しようと思いまして」 絹恵「確か、清澄は部員少ないんやろ?率先してやってるん?」 京太郎「まあ、他が大会出てる5人ですし、俺初心者ですからねー」 洋榎「むう、Kちゃんにこんなことさせるなんて……面白い奴やったけど、明日は痛い目みせたらなアカンね」 京太郎「部長と知り合いなんですか?」 洋榎「抽選の時になー」 絹恵「ああ、話してたね」 京太郎「そういえば入ってくるときなんか言い合いしてましたけど、なんだったんですか?」 洋榎「ああ。アレなー、おかんのせいやねん」 絹恵「お姉ちゃんのせいやから」 洋榎「ちょーっと用事のためにこずかいの追加を頼んだら駄目の一点張り。挙句に娘無視してタクシーで帰ったわ」 京太郎「ほうほう。で、こずかい追加を頼んだ理由は?」 洋榎「大阪に忘れ物取りに行きたかった」 京太郎「いや駄目でしょう」 洋榎「なんでや!」 京太郎「いくらかかると思ってるんですか。それに大会始まってるのに主将が帰るって駄目ですよ」 絹恵「その通りやでー」 洋榎「ぐぬぬ」 京太郎「それにそんな大事なものなんですか?大会始まってから少し経ってますし、本当に必要なものじゃ無い限り無理ですよ」 洋榎「大事なものやで!それは…」 絹恵「ちょっとお姉ちゃん!」 洋榎「なんや?いきなり遮って」 絹恵「本人にKちゃん忘れて大阪まで取り帰り行きたいて言うん?恥ずかしない?」小声 洋榎「……そうやん。あっぶなー、めっちゃ恥ずかしいこと言うとこやったで」小声 京太郎「あのー?」 洋榎「あ、大丈夫や!作戦タイムな?」 京太郎「なんの作戦ですか?」 絹恵「とにかく忘れた云々は適当に流そ?」小声 洋榎「分かったわ」小声 洋榎「よし!」 京太郎「あ、もういいんですか?」 洋榎「大丈夫やで!」 京太郎「で、大事なものってなんですか?」 洋榎「Kちゃんや!」 絹恵「……お姉ちゃん」 洋榎「……あ」 洋榎「ちゃ、ちゃうんやで?これは、そのな?」 京太郎「……なるほど」 絹恵「あー、その、ね?お姉ちゃんは」 京太郎「大阪でも人気なんですね、ぬいぐるみ」 洋榎・絹恵「へ?」 京太郎「へ?」 絹恵「……それだけ?」 京太郎「何がですか?」 洋榎「何がって……女子高生が自分のぬいぐるみ持ってて大事にしてます言われてそれだけの反応なん!?」 京太郎「?いや、人気なだけでしょう?」 絹恵「……この人相当鈍いんと違う?」 洋榎「そうみたいやね……清澄はやっぱ油断ならんわ」 京太郎「でも大会に必要ですか?そりゃうちの和はぬいぐるみ抱いて打ってますけど」 絹恵「必要ってか、今日の試合でやってた人いたやん?やからやってみたいって感じやね」 洋榎「調子上がるかもしれんやん?」 京太郎「そんなことしなくても元々強いでしょう?」 洋榎「まー、そーなんやけど」 絹恵「さすがお姉ちゃん」 京太郎「次に当たるだろうから調べましたけど、ここまでマイナス無しってすごいじゃないですか。そんなことに頼らなくても大丈夫ですって」 洋榎「……言いすぎやない?」 京太郎「事実じゃないですか」 洋榎「……面と向かって言われるとさすがに照れるわ」 絹恵「いいなー。私もはよお姉ちゃんみたいになりたいわー」 京太郎「絹恵さんも副将任されてるんですから強いでしょう?」 絹恵「そんな、お姉ちゃんと比べたらまだまだやって」 京太郎「初心者の俺にとっては、大会出てるって時点ですごいですよ」 絹恵「……えへへ。そんなに言われると嬉しいわ」 洋榎「む……そんなに褒めても絹はやらへんで?」 京太郎「そんなつもりないですよ。俺なんかにはもったいないですって」 絹恵「……そんなことないけどね」 洋榎「……自分がどんなもんかっちゅうのを知らんの?」 京太郎「え?初心者ですよ?」 洋榎「……ええわ」 京太郎「おっと、もうこんな時間に。そろそろ帰りますね」 洋榎「せやね。うちらも帰るわ」 京太郎「ぬいぐるみはいいんですか?」 洋榎「本人に会っといて今さらぬいぐるみどうこう言うんがアホらしくなったわ」 絹恵「せやね。あ、アドレス教えてくれへん?次は敵やけど、これもなんかの縁やし」 京太郎「いいですよー。洋榎さんもどうですか?」 洋榎「当然やね……よし」 絹恵「メールしてなー」 洋榎「清澄の情報とかな」 京太郎「じゃあ洋榎さんの弱点教えてください」 洋榎「……負けへんことやな!」ドヤァ 京太郎「言い切ったよこの人すげえ」 絹恵「お姉ちゃん……」 洋榎「……冗談やで?」 京太郎「冗談になってない成績ですしね」 絹恵「多分結構な人が納得するで?」 洋榎「うちのボケが完全に殺されたやと!?」 京太郎「あ、それじゃまた」 絹恵「うん、気付けてなー」 洋榎「そして無視するん!?」 京太郎「洋榎さんもまた。うちは負けませんからね?」 洋榎「……それはうちもや。覚悟しときや」 絹恵「メール、楽しみにしとるでー」 洋榎「予想以上やったな、Kちゃん」 絹恵「うん。アレは見た目以外でも人気出るね」 洋榎「……本人が強いって言ってくれたんや。ぬいぐるみ無しでも勝つで」 絹恵「うん!私も負けへんよ!!」 朝 京太郎「東京は空気が悪いって聞くが、慣れればどうってことないな」 京太郎「朝のすっきりした感じは変わらないし」 京太郎「お、こんなとこにラーメン屋が」 ダヴァン「ここデス!朝食べるのにちょうどいいラーメンは!」 ネリー「またラーメン?ネリー飽きたよー」 明華「というかここ開いてませんよ」 ダヴァン「ワッツ!?なぜラーメン大国日本でラーメン屋が開いてないのです!?」 明華「またハオが微妙な顔しそうなことを……」 ネリー「諦めようよー。ネリーおなかすいたし別のとこで食べようよー」 ダヴァン「私の体がラーメンを欲している……」 明華「カップラーメンは?」 ダヴァン「昨日尽きました。ここいらじゃ安いとこすら無いデス」 ネリー「コンビニでいーじゃん」 ダヴァン「コンビニのラーメン1つでスーパーのラーメン2つ買えるんデスヨ!」 明華「諦めましょう」 ダヴァン「ラーメン……」 ネリー「スーパー開いて無いし、諦めよ?ほら、吉○屋とか開いてるし」 ダヴァン「ラーメン……」 明華「聞いてないですね」 京太郎「…………」 京太郎(なんだこの面白外人集団は) 京太郎(そんなにラーメン食べたいのか?) 京太郎「……仕方ない」 京太郎「あのー、すいません」 ダヴァン「なんですか?私は今ラーメンが食べられない悲しみに包まれていマス。遺憾の意デス」 京太郎「よかったら、カップ麺でよければ譲りますよ?」 ダヴァン「……Really!?」ズイッ 京太郎「……い、いえす」 ネリー「ダヴァン日本語忘れてるよー」 明華「……この人は」 公園 ダヴァン「…………」ソワソワ 京太郎「お待たせしました。カップ○ードルでいいんですよね」 ダヴァン「お、おおう……ありがとう、ありがとう!私、今日本人の優しさに感動していマス!!」 ネリー「大げさな……」 京太郎「あ、ラーメン待ってるついでにタコス作ったんでどうぞ」 明華「私達に?」 ネリー「いいの?ネリー達初対面だよ?」 京太郎「俺の分作ったついでですよ。それにご飯は誰かと食べた方がおいしいですし」 明華「それじゃあ、いただきます」 ネリー「あむ……なにこれおいしい」 明華「本当においしい……タコスなのにあっさり食べれます」 京太郎「朝なんであっさり風味にしてみました」 ネリー「これをラーメン待つついでに?……日本人すごい」 明華「ええ。でも、どうしてここまでしてくれるんです?」 ダヴァン「ラーメンだからデス!」 明華「ラーメン狂いは静かにラーメン啜っててください」 京太郎「どうしてって言われても……なんか困ってたみたいですし」 ネリー「……それだけで?」 京太郎「大したことやった訳でもありませんしね。買い置きのカップ麺と作り置きのタコスごちそうしただけですから」 明華「……充分大したことやってるじゃないですか」 京太郎「?」 ネリー「……やっぱり日本ってすごいねー」 明華「ええ……なんでアメリカに負けたんでしょうか。そこの見てるとつくづく考えてしまいます」 ダヴァン「なんデスカ?ラーメンはあげませんヨ?」 明華「いりませんから」 京太郎「皆さん別々の出身なんですか?」 明華「自己紹介がまだでしたね。臨海女子高校麻雀部で2年生の雀明華(チェー・ミョンファ)です。フランス出身です」 ネリー「同じく臨海女子高校麻雀部1年生のネリー・ヴィルサラーゼ。サカルトヴェロ出身だよ」 ダヴァン「……あ、私?3年生のメガン・ダヴァン。ラーメンを愛するアメリカ人デス」 京太郎「……臨海?まさかあの!?」 明華「そうですよ?Kちゃん?」 ネリー「え?似てると思ってたけど本人だったの!?」 ダヴァン「ん?Kちゃんラーメン?」 京太郎「ラーメンじゃないです。知ってたんなら言いますね。清澄高校1年生の須賀京太郎です。Kちゃんのモデルでもあります」 明華「実は最初に見た時から察してはいました」ドヤァ ネリー「すごいすごい!写真とかいい?」 京太郎「あ、はい」 ネリー「ダヴァン!ラーメン食べてないでシャッター押してよ!」 ダヴァン「ん、はい食べ終わりましたしいいデスヨ」 京太郎「……あのぬいぐるみ、まさか世界レベルで人気あるんですか?」 明華「日本でしか売ってませんし……世界進出でも考えてみます?」 京太郎「冗談でしょう」 ダヴァン「はいチーズ」パシャ ネリー「わーい」 ダヴァン「あ、京太郎くん。連絡先とか教えてもらえませんか?」 京太郎「いいですよ」 ダヴァン「どうも……このラーメンのお礼に今度とっておきのラーメンを紹介シマス」 ネリー「あ、ネリーもネリーも。タコスのお礼したい」 明華「じゃ、私もお願いしますね」 京太郎「はい、いいですよ。でも、本当に大したことじゃないんですからお礼なんて」 ダヴァン「ノーノー。私達本当に嬉しかった」 ネリー「だからお礼は絶対するよ」 明華「あなたがいらないって言っても、やりますよ。そうですね、大したことじゃないですし」 京太郎「……分かりました。楽しみにしておきます」 明華「よろしいです」 ダヴァン「でも清澄ですかー。順調にいけば準決勝デスネ」 ネリー「ネリー楽しみになってきたよ!」 ダヴァン「あの龍門渕に勝った高校ですしね。油断できない強敵デス」 明華「試合では本気でいきますからね?」 京太郎「もちろんですよ。むしろそうじゃなきゃ困ります」 明華「ふふふ。あなたはやっぱり素敵な人ですね」 ネリー「うんうん。ここまでの人は初めてだねー」 ダヴァン「ラーメンを恵んでくれるなんて過去トップレベルで良い人デス!」 京太郎「そんなことないですって」 ダヴァン「あ、そろそろ行かないと」 ネリー「もうそんな時間?残念ー」 明華「まあまあ。準決勝で会えるんでしょう?」 京太郎「ええ。俺自身は打てませんが、あいつらはやってくれます」 ダヴァン「では、また会いまショウ」 ネリー「まったねー」 明華「楽しみにしてますね」 明華「いい人でしたね……監督が引きぬいてきてくれませんかね」 ネリー「それだ!」 ダヴァン「うち、女子高デショ」 昼 京太郎「さて、みんな練習してるし邪魔しちゃいけないよな」 京太郎「……ここまでレベルが違うと、さすがにへこむな」 京太郎「……考え込むのは止めとこう。それより昼飯だ」 京太郎「どうすっかな……とりあえずタコス以外で、ん?」 「……うん……それでな」本片手に電話中 京太郎「本読みながら電話って、前見えてないんじゃ、っておい信号赤だ!」 「……いやいや……そうやでー」 京太郎「気付いてないのか……ちょっとごめんなさい!!」 「……え?」 キキーッ!! 憩「ホンマごめんなーぁ」 京太郎「いや、無事だったんならよかったですよ」 憩「君がとっさに来てくれんかったら、うちは今頃どうなっとったか分らんよ?だから、怪我の手当てぐらいさせてな」 京太郎「かすり傷ですって」 憩「ほほう。とっさにうちを押し倒し、腕の中に押し込めて転がって、車と接触しといてかすり傷?」 京太郎「…………」 憩「ほら、結構体打ったやろ。うちのホテルすぐそこやから」 京太郎「……分かりました」 憩「うちは荒川憩。三箇牧高校の2年生や」 京太郎「須賀京太郎です。清澄高校の1年生です」 憩「あ、ここや。ついてきてな」 ホテル 京太郎「とりあえず1人部屋に残されたが、個人部屋?応援、を1人でってことは無いだろうし…」 憩「おまたせー」 京太郎「何をしてたんです、か……」 憩「ん?何ーぃ?」 京太郎「なんでナース服なんですか!?」 憩「え、治療すんならナース服やろ?どっかおかしい?」 京太郎「おかし……くないですはい。ナース服ですね」 憩「せやろ?あ、上脱いでな」 京太郎「はい」 京太郎(ナース服……アリだな!!) 憩「おー、結構鍛えとるやん」 京太郎「そうですかねー」 憩「うんうん。でも、それなりに打っとるね。ちょっとしみるでー」 京太郎「あ、つつっ」 憩「ところで、清澄高校って長野代表やろ?」 京太郎「そうですよ。俺も一応部員ですけど」 憩「あそこの宮永咲って、宮永照の親戚かなんかなん?」 京太郎「実の姉妹ですよ」 憩「そうなん?宮永照もヒトじゃないような強さやったのに、その妹もいるんか。怖いわーぁ」 京太郎「打ったことあるんですか?宮永照さんと」 憩「去年の個人戦やけどね。ちなみに今年も個人戦で出場してるで」 京太郎「ああ、どうりでホテルが個人部屋なんですね。それで、去年の成績はどうだったんですか?」 憩「宮永照に負けてもうてね。2位やったわ」 京太郎「……はい?」 憩「はい、背中終わり!」バシッ 京太郎「いってぇ!!」 憩「じゃー次は」 ドンドンドン! 憩「ん?誰やろ」 ガチャ やえ「憩!!大丈夫か!?」 憩「やえさん?どないしたんですか?」 やえ「どうもこうも、電話中にいきなりブレーキ音やら何やらが聞こえた挙句、その後は連絡がとれないんだ!心配するだろう!!」 憩「あ……すんません、忘れてました」 やえ「忘れてたって……いや、無事だからいい」 憩「まあ、上がってください。今、ちょっと治療中ですけど」 やえ「治療って一体誰の……」 京太郎(上半身裸)「あ、どうも」 やえ「…………」 憩「大丈夫ですよね?奈良の王者はこんなことじゃ動じませんよね?」 やえ「と、とと当然だな!ニワカ共と違うんだよ王者は!!」顔真っ赤 京太郎(顔真っ赤でプルプルしてるけど我慢してるって感じだなぁ) やえ「私は晩成高校3年生の小走やえだ」 憩「奈良個人1位の王者やで。去年ちょっと知り合ってからの仲や」治療完了 京太郎「奈良、って言うと団体は阿知賀が」服着る 憩「へえ、知っとるん?」 京太郎「おもちしま……松実さん姉妹と部長の灼さんとはこの前会ったんです」 やえ「ああ、松実の妹の方か。あのドラ爆は初見の事前知識無しじゃどうしようもないからな」 憩「でもやえさん結構稼いでたやないですか。見ましたよ?ドラが来ないのを誰よりも早く理解して打ってたの」 やえ「王者ならできて当然だ。いつまでも呆けているニワカとは違う」 京太郎「やっぱりお二人ともすごいんですねー」 やえ「何、まだまだだよ。慢心していては足元を救われるし、上には上がいる」 憩「うちも全国2位なんて言うけど、宮永照にはやられたしなー」 やえ「満足せず自分を磨き続けることが大事だ。そこに初心者も王者も無いのだよ」 京太郎「……すげえ一番背低いのに先輩っぽい」 やえ「コラ!私は3年生だ!!」 憩「まあまあ」ナデナデ やえ「さりげなく頭撫でるな!続けていいがな!!」 京太郎「いやでもいい話聞きました。ありがとうございます小走さん!」 やえ「う、うむ。よしアドレスを教えてやろう。『王者』で登録するといい」 憩「ちなみに私は『ニワカ』で登録しとる」 やえ「憩ー!!」 京太郎「じゃ、荒川さんのも」 憩「はいはーい。でも『憩ちゃん』って呼んでもええんやで?」 やえ「お前最近阿知賀から『ナースの人』って呼ばれてたぞ」 京太郎「結構話し込んでしまいましたね」 憩「別にええでー。お昼も皆で食べれたし」 やえ「うむ。やはり大勢で食べるといいな。普段から私の周りには人は多いが」 京太郎「そろそろ時間ですから、俺行きますね」 憩「名残惜しいなー。遊び行ってええ?」 やえ「清澄にも個人出場の選手はいるんだぞ?むやみに行くのは避けた方がいいだろう」 京太郎「すいません、荒川さん」 憩「仕方ないなーぁ。ま、ええわ。京太郎くん、今日は助けてくれてホンマありがとな」 京太郎「アレくらいいいですよ」 憩「いや、君はうちの恩人や。またお礼はするからな」 やえ「うむ。受けた恩はしっかり返すべきだ。借りっぱなしはいかんからな」 京太郎「小走さん」 やえ「君も色々あるだろうが、困ったり悩んだりしたらいつでも連絡していいぞ。この王者が助けよう」 やえ「君が、私の大切な友人を助けてくれたようにな」 京太郎「……ありがとうございます。」 憩「ほな、またなー」 やえ「応援してるぞー」 憩「……やえさん。彼ってやっぱり」 やえ「Kちゃん本人、だな」 憩「外見だけでなく中身までイケメンって……すごいなーぁ」 やえ「ああ……しかし、本当にぬいぐるみより先に本人に会ってしまった……」 憩「残念ですか?」 やえ「むしろ良い」 夜 「いらっしゃいませー」 京太郎「東京のコンビニはすげーなー」 京太郎「なんでこんなに商品あるんだ。うちのとこなんて9時に閉まってたぞ」 京太郎「ん?珍しいものあるな……買っとくか」 「ありがとうございましたー」 京太郎「さて、帰ってアイスでも……ん?」 春「……もうダメ……大会も戦えない」 初美「しっかりするですよー。大丈夫ですー」 春「……鹿児島帰る」 初美「いや駄目ですから」 京太郎「……巫女さん?そういや開会式にもいたな」 春「今の私は北家でなにもできないはっちゃんか眼鏡がない巴さんか眠れない姫様か胸がない霞さん……」 初美「色々と酷いですー!!」 春「……ああ」フラッ 京太郎「なんなんだ……おっと」ガシッ 初美「あ!すいませんー、うちのはるるが」 京太郎「いや、いいですけど……大丈夫なんですか?」 春「ううっ……ん?あなた」 京太郎「え?はい」 春「その袋の中のそれは……」 京太郎「黒糖ですが……そこのコンビニで鹿児島直送限定商品ってあったんで」 春「……神よ」パァァァァ 京太郎「うおっ、なにこの笑顔!ものっそい笑顔!!」 春「……ちょっと行ってくる」ダッシュ 京太郎「……な、なんだ?」 初美「あー、とりあえずありがとうですー」 公園 春「…………」ポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリ 京太郎「なんでスゴイ勢いで黒糖食ってるんですか。そしてすごい良い笑顔で」 春「ん?」ニッコリ 初美「はるるは黒糖が無いと駄目なんですよー」 京太郎「なんかあやしい薬みたいになってますけど……まあうちにも似たようなのがいるか」 京太郎(あいつの場合タコスだがな) 初美「とにかく黒糖のことを教えてくれて感謝ですー」 春「ありがとう……これはお礼」 京太郎「黒糖3袋……いや、自分の分なくなるんじゃないんですか?」 春「大丈夫……あそこの店長と交渉して買占めから販売ルートの確保までやってきた」 京太郎「あの短時間で!?」 春「ふっ……東京の黒糖は私のもの」 初美「遅くなりましたけど私達は永水女子の者ですー」 春「私が1年生の滝見春」 京太郎「あ、俺は清澄高校1年の須賀京太郎です」 初美「私は薄墨初美ですー。3年生です」 京太郎「……え?」 春「残念ながら……事実」 初美「ちょっとなんですかそれ。あと残念な事実ってなんですかー」 京太郎「あー、いや、大丈夫です。似たような人知ってますから、はい」 春「もっとちっちゃいの?」 京太郎「んー、どうですかね。あ、でもその人は2年生です」 初美「それはいいですー。これから伸びるんですー」 春「…………」ポン 初美「な、なんで肩に手置くんですかー」 京太郎「…………」ナデナデ 初美「なんで頭撫でるですかー!年下のくせにー!」 春「それはそうと、清澄って、あの?」 京太郎「……あの?」 春「……次、私達と当たる」 京太郎「ああ、そうですね。でも、俺は出ませんし、いくら対戦相手だからってここでまでピリピリする必要はないですよ」 春「……それもそう。それと、同じ学年」 京太郎「?」 春「……春でいい。敬語もいらない」 京太郎「あー……分かった。俺も京太郎でいいぜ」 春「……ん」ニコッ 初美「……で、いつまで頭撫でてるですかー!」 京太郎「あ、すいません。つい小さいから」 初美「うがー!」 京太郎「そんなふうにしないでくださいよ。可愛いのに台無しですよ」 初美「む……そんなことじゃごまかされないですー」 春「すごい嬉しそうだけど」 初美「そんなことないですよー♪」 春「……喜ぶのはいいから色々としまって。霊的なのも出てきてる」 初美「はっ!」シュポンッ 京太郎「え、アレ本物!?」 初美「ふう……危ないとこでした」 春「もしあのままだったら……恐ろしい」 京太郎「うわー、すげー気になる!」 初美「知らない方がいいですよー」 春「こないだの人はうっかり人形に……」 京太郎「怖っ!」 初美「……いや、でも人形にして連れてっても怒られるですよねー」 春「一晩くらいなら……」 京太郎「怖い相談は止めて下さいよ」 初美「仕方ないですー。やめとくですー」 春「ん……京太郎がKちゃん?」 京太郎「唐突だな……そうだ、俺があのぬいぐるみのモデルだ」 初美「やっぱりでしたかー」 春「……一緒に写真いい?」 京太郎「へ?ああ、別にいいぞ」 初美「じゃ、私が撮るんで次お願いしますねー」 春「ん」ギュ 京太郎「……寄りすぎじゃね?」 春「……いい。それとも大きい胸は嫌い?」 京太郎「大好きだ」キリッ 初美「……はい撮るでーす」 パシャ 春「……じゃ、次」 初美「とーうっ」ピョン 京太郎「なんで背中乗ってるんですか」 初美「イエーイ、どうですー?」 春「…………」 パシャ 初美「いきなりは酷いですよー!?」 春「……計画通り」 京太郎「春……恐ろしい子!」 春「……まあ、Kちゃんと写真撮りたかっただけだからいいけど」 初美「いいんだ!?」 春「ぬいぐるみ、大事にしてる」 京太郎「ああ、ありがとうな。春みたいな子に大事にされてうれしいぜ」 春「……私だけじゃない、色んな人が大事にしてるから」 初美「私もですよー」 春「京太郎はそれに見合う人だった。それが嬉しい」ニコッ 京太郎「……そう言われると照れるな」 初美「おっと、そろそろ帰らないと心配されるですよー」 京太郎「じゃあ、途中まで送りますよ」 春「……すぐそばだけど」 京太郎「だからって女の子2人をそのまま返せないんだよ」 春「……お願いする」 初美「ですー」 春「やっぱり京太郎は良い人」 初美「ですねー」 初美「ただいまですー」 春「……ただいま」 巴「おかえりなさい」 霞「黒糖買えた?」 春「ばっちり」 小蒔「良かったです」 初美「あ、Kちゃんに会いましたー」 小蒔「え!?どこですか!?」 春「送ってもらった……もう帰ったけど」 霞「あらあら、次に会ったらお礼言わないと」 小蒔「そうです!次は私が会いますね!!」 春「……次も会いたい」 朝 実況「さあ、インターハイも2回戦!シード校も現れますます激しくなっていきます!」 解説「今日の試合ではシードの永水と強豪姫松も当たりますからね。どんな試合になることやら」 実況「今日の試合は上位2校が勝ち抜けとなっていますが、やはり永水と姫松でしょうか」 解説「分かりませんよ?もう2校の清澄と宮守は初出場校ですが、ここまで勝ち抜いてきた確かな実力があるでしょう」 解説「強豪だから、シードだからといっても何が起こるか分からないのがインターハイですからね」 解説「私的な意見ですが、この2校は他とはまた違う強さがあると思いますね。油断したら一気に持って行かれそうです」 実況「なるほど。目が離せない試合になりそうですね!」 放送「先鋒の選手は、速やかに…」 優希「……来たか!」ガタッ 京太郎「……そのマント、本当に着ていくのか?」 和「そうですね。あんまり恥ずかしい格好はどうかと思いますよ?」 5人「…………」 和「……なんで私を見るんですか?」 優希「だってなー?」 咲「えーっと……」 まこ「うーん、正論なんじゃがなー」 久「エトペン持ち込みの和が言うのはね……」 京太郎「恥ずかしくなるようなものがなぁ……」 和「い、いいじゃないですか!1回戦ではぬいぐるみ持ち込みの選手が他にいましたよ!」 和「それと、須賀君はどこを見ながら言ってるんですか!!」 優希「和ちゃんは私服も個性的だからな!」 和「アレは私の趣味です!!」 咲「あはは……で、京ちゃんはいつまで見てるの?」 京太郎「……はっ!目が勝手に!?」 まこ「お前という奴は……」 久「須賀君らしいじゃない」 京太郎「俺らしさ……つまり誇っていいんですね!?」 久「だからといって和の胸を凝視するのは止めなさい」 京太郎「はい……」 優希「そんなに落ち込むな。ほら、私のを見せてやろう」 京太郎「……?どこに胸が?」 優希「オラッ!!」飛び蹴り 京太郎「あだっ!!」 まこ「今のは擁護できんわ。素直に受けえ」 咲「京ちゃんサイテー」 和「全くです」 久「そうねー……事実だけど」 優希「……セイッ!!」蹴り 京太郎「いでっ!!今のは俺じゃねえだろ!?」 優希「乙女の怒り、黙って受け止めるのが男だじぇ」 京太郎「お前はタコスだろ」 優希「おお、そうだった」 まこ「漫才もそれくらいにしてさっさと行かんかい」 和「遅れますよ」 優希「分かったじぇ。では、稼いでくるじぇ!」 咲「頑張ってね」 久「優希、周りは気にせずあなたの麻雀をやってきなさい」 京太郎「頑張れよー。後半用のタコス用意して待っててるからな」 優希「おう!!清澄高校の先鋒!片岡優希!行ってくるじぇ!!」 白望「……ダルイから休んでていい?」 塞「今から出番でしょう!?」 胡桃「しゃんとする!!」 エイスリン「ン!!」旗振ってる絵 白望「……応援?」 豊音「おー、上手いよー!」 塞「ほら!立って立って!」 白望「……おぶって」 胡桃「そんなにダルイならKちゃん持っていく?1回戦でいたでしょ?」 豊音「それいいねー。私が持っていっていい?」 エイスリン「ワタシ!」 トシ「色々言ってるようだけどそろそろ時間だよ」 トシ「行っといで。あんたならいけるよ」 白望「……ダルイけど、少し頑張ってくる」 トシ「ぬいぐるみは置いていきなよ」 白望「……駄目?」 塞「シロがそんなこと言うなんて……」 胡桃「Kちゃんの効果!?」 豊音「ちょーすごいよー!」 エイスリン「ハイ!」ハートを射る矢の絵 白望「………行ってくる」 洋榎「えーか?こう、がーっときたらばーっといってがっっといくんやで?」 漫「すいません、なにひとつ分かりません」 洋榎「しゃーないなー。やからこう、がーっと…」 絹恵「お姉ちゃん、それで分かるんオカンぐらいやで?私だって分からへんもん」 洋榎「なんやて!?……やったらもっと分かりやすくいこか。……こう、ずばばっと」 恭子「主将はもうええですから。ええか漫ちゃん、まずは清澄や。アレは最初から仕掛けてくるから、気をつけるんやで?」 由子「それから永水の神代なのよー」 漫「なんか……改めてとんでもないとこにいるん実感しますわ」 恭子「大丈夫や。漫ちゃんなら、そこで上手くやれるで」 漫「末原先輩……」 郁乃「不安ならKちゃん持ってったらどう~?」 恭子「代行……」 郁乃「1回戦で持ち込んだ人おったんやろ~?反則にはならへんで~?」 洋榎「くぅ……うちが持ってきてないからてそういうやなんて……酷いわ!この鬼コーチ!!」 郁乃「あはは~。忘れたんが悪いんやで~」 洋榎「ぐぐぐ……やっぱオカンに金貸してもろうて取ってくれば……」 絹恵「今から行く気!?アカンよ!?」 洋榎「大丈夫や!試合ギリギリになってかっこよく戻ってくるんや!!」 由子「物理的に無理なのよー」 洋榎「むむむ……漫ちゃん!うちに構わず持っていくんや!!」 漫「うち!?そもそも持っていきませんよ!?」 洋榎「ここはまかせや!!」 恭子「……そろそろホンマに遅刻になるんではよ行きや」 漫「あ、はい」 郁乃「で、持っていくん?」 漫「……私は」 小蒔「いよいよですね」 霞「ええ」 初美「ですー」 春「…………」ポリポリ 巴「はい」 小蒔「ここからはどんな相手でも手は抜けません。気を引き締めて行って参ります!」 初美「姫様ファイトですー」 春「……頑張って」 巴「リラックスしていってくださいね」 霞「……うん、そうね。姫様の言う通りなんだけど」 霞「その手のKちゃんぬいぐるみは置いていきましょうか、小蒔ちゃん」 小蒔「……霞ちゃ~ん」 初美「いきなりびしっっと決めたと思ったらこれですかー」 春「……様になってた」 小蒔「本当ですか!?」 巴「ぬいぐるみさえなければ、ですけどね」 小蒔「……くすん」 霞「じゃ、ぬいぐるみは置いて行きましょうね」 小蒔「そ、そんな……」 霞「さすがに神様にぬいぐるみ持たせる訳にもいかないし、何より他の人達も真面目にやってるのにぬいぐるも持ち込むの?」 小蒔「だ、だけど持ち込んでる人いましたよ?」 霞「持ち込んでない人が勝ってたわよ?」 小蒔「ううっ……」 春「……代わりに私が持っていく」 初美「じゃ、私もいきますー」 巴「じゃあ私もいきます」 小蒔「じゃ、じゃあ私も!」 霞「…………」 4人「…………」 霞「それでも駄目よ?」 小蒔「あう……」 初美「乗ってきませんでしたかー」 春「……強敵」 巴「まー、普通は無理ですよね」 小蒔「そこをなんとかお願いします!」 霞「……そうね、じゃあ」 実況「さあ!選手が集まってまいりました!」 解説「まずは宮守の小瀬川選手に清澄の片岡選手……ん?アレは?」 実況「片岡選手は……なんと真っ赤なマントをなびかせての登場だー!!」 解説「はは、そういうの嫌いじゃないよ」 優希「ふっ」ドヤァ 白望「……ダル」 実況「続いて姫松の上重選手ですが、これはまさかー!?」 解説「ほう。強豪姫松、Kちゃんぬいぐるみを抱いての登場か」 漫「あー、ども」 優希「ぐぬぬ……負けないじぇ!」 白望「……なんで落書きされてんの?」 漫「え!?……あー、色々あったんで」 優希「物は大切にするんだじぇ!!」 漫「……ぐうの音も出ません」 洋榎「恭子ー、やっぱりぬいぐるみに落書きはやりすぎやったんちゃう?他校引いとるやん」 恭子「アレ?ちゃんと洗えば落ちるやつやったんですけどね」 郁乃「ちゃんと罰になるように油性に変えといたで~」 由子「代行のせいなのよー」 実況「さあ最後にシードの永水だー!」 解説「去年大暴れした神代選手、この先鋒戦のカギになるのは間違いないでしょうね」 実況「さあ、選手は出そろったー!!」 解説「ん?なんか神代選手の雰囲気が違うような……」 小蒔「……よろしくお願いします」 優希「おう!負けないじぇ!!」 漫(こん1年めっちゃ強気やなー) 白望「……ダル」 実況「さあ、インターハイ2回戦先鋒戦、開始ー!!」 前半戦東場 優希「この試合に次は来ないじぇ!この局だけで終わらせてやるじぇ!!」 白望(胡桃が怒りそうなこと言うなぁ……でも実際和了るな) 漫(わ、訳分からん!なんでこいつはここまで強気でいけるんや!?) 小蒔「…………」 優希「よっしゃツモ!」 実況「片岡選手、またまた和了ったー!」 解説「こりゃ冗談で終わらせるなんて言った訳じゃなく本気で終わらせる気だな」 実況「そ、そんながことできるんでしょうか?」 解説「理屈ではそうだが実際にやるならなぁ……何より、それを大人しく実行させるほどインターハイは甘くないだろう?」 白望(どーしよっかな……) 漫(全然和了れんやん……どないしよう、Kちゃん持ってってもなんも変わらんし)ギュッ 優希「……リーチ!」 白望・漫「!!」 優希「さて、まだまだ行くじぇ…」 小蒔「ロン」 優希「じょ?」 小蒔「16000」 優希「なぁっ!?」 小蒔「…………」 白望(……何が起きたの?) 漫(末原先輩話ちゃいますやん!なんでこんなにはよ神代がくるんですか!) 実況「神代選手が和了りましたー!」 解説「しばらくは片岡だと思ってたんですけどね……神代選手はこんな最初から飛ばす選手でしたっけ?」 優希(ま、まだ東場だじぇ!なんかあの巫女さんやばい雰囲気するけど、ここはガンガンいくじぇ!) 優希「ロン!」 優希(今のうちに取られた分取り返して、逃げ切れるくらいに稼ぐ!) 前半戦南場 白望「……ちょいタンマ」 漫「!」 漫(これは……末原先輩に聞いてたやつ!宮守も来るんか!?) 白望「……ん」タン 漫(やったらうちも……) 小蒔「ツモ」 漫「へ?」 小蒔「8000オール」 漫(なんなんここ!!) 実況「なんと言いますか、すごいことになってますね?」 解説「うーん、神代選手がいるとはいえ、ここまで荒れるとはなぁ……」 実況「そう言ってる中宮守の小瀬川選手が和了ったー!」 解説「ほう……なかなかのものだな」 白望(あー、ダルイけど……まだまだ和了らないとなぁ……) 漫(折れるな……先輩が言ってたこと思い出して、しっかりと打てば) 小蒔「ロン」 漫「は、はいっ!」 漫(もー、さっきからこん人怖い!なんなん!?うちなんかした!?……あ、Kちゃんは持ってきとったわ) 小蒔「…………」 巴「確か、まだ弱い神様のはずですよね?」 春「……それよりこの相手で最初から寝てた方が驚き」 霞「うーん、私のせいかしら?」 初美「そうですよー?『前半で20万点まで稼いだら後半はKちゃん持って行っていい』なんてこと言うからですー」 巴「ああ、姫様また和了った」 春「……今ので17万?」 初美「東場では清澄のが頑張ってましたからねー。一気にいくつもりでしょうねー」 霞「……大丈夫かしら」 巴「姫様がですか?相手がですか?」 霞「両方ね。特に姫松の人、Kちゃんぬいぐるみ持ち込んでるから隙があれば狙われてるわ」 初美「無事に前半戦が終わればいいですねー」 小蒔「……」タン 優希(うう……南場じゃどうしようもないじぇ) 白望(なーんか狙ってる感じするなぁ……もしかして特定の誰かを?だったら……) 漫「……」タン 白望(今までのを見る限り姫松?……シードから蹴落した相手をさらに?……ないかな) 優希「……じょ!」タン 白望(他の理由……他と違うとこ……ぬいぐるみ?) 小蒔「……」タン 白望(……考えすぎか) 漫「……ツモ!」 白望「!?」 恭子「よっしゃ!爆発きたで!」 洋榎「神代がなんかえらい暴れとるから差はまだあるけど、これはええでー」 絹恵「上重さんファイトやー!」 漫(な、なんとか大きめの和了れたでー!) 漫(でもまだ差はある、気引き締めていかんと!) 小蒔「リーチ」 漫「っ!?」 優希「じょ!?」 白望「……ツモ」 漫(あ……良かった、神代やなくて) 優希(これ以上はやばかったじぇ……後半こそ!!) 実況「前半戦終了ー!!」 解説「かなり荒れたな。東場では片岡選手が、そして全体的に神代選手が稼ぐが要所要所で小瀬川選手と上重選手が止めに来る」 実況「とんでもない試合でしたね!」 解説「大きくリードした永水だが、このまま大人しく他が引き下がるか……まだ試合は始まったばかりだ」 優希「タコスだ!ありったけ持ってくるんだじぇ!!」 京太郎「元々用意してた分しかねぇよ」 久「予想以上に永水が暴れてくれたわねー」 和「とんでもない偶然が連続してましたね」 まこ「偶然でもなんでも、今のトップは永水じゃ。このままじゃいかんな」 咲「優希ちゃん、大丈夫?」 優希「問題ないじぇ!巫女さんなんかにタコスは負けないし、ぬいぐるみ持ち込みにも負けない!後……とにかく負けないじぇ!!」 京太郎「用は誰にも負けねーってこったろ?」 優希「さすが京太郎!もっとタコス作ってきていいぞ!」 京太郎「無理だっての!」 優希「……このままじゃ、終わらせないじぇ」 白望「……ダルイ」 塞「すっごかったよ!モノクル割れるかと思った!」 トシ「私のはヒビはいったね……古いのだから予備を用意しておいて正解だったよ」 豊音「神代さんちょーすごいよー!」 胡桃「敵を褒めてどうするの」 エイスリン「シロ、ガンバッテ!!」 白望「あー……まぁ……ダルイけど負けるつもりはない」 漫「え、えらい持ってかれて申し訳ないです……」 恭子「由子、マジックある?」 漫「ひぃっ!」 恭子「と、点数的には言いたいんやけど」 漫「へ?」 恭子「さっきは爆発したんや。後半もまだチャンスある。しっかりやってくればええで」 漫「末原先輩……」 洋榎「やけど神代はえらいやっちゃなー。漫、大丈夫?」 由子「こっちから見てもかなりやばそうだったのよー」 絹恵「上重さん……」 漫「……大丈夫です!やってきます!!」 郁乃「さすがやね~。期待してるで~」 恭子「代行……」 漫「あはは……後半、取り返してきます」 小蒔「……くすん」 初美「仕方ないですよー。相手も強敵だったんですからー」 巴「そうですよ。姫様は充分すぎるくらいにやってましたよ」 春「……でも20万点は無理だったから」 霞「後半の持ち込みは無しね」 小蒔「うう……頑張りましたけど仕方ないです……」 巴「姫様……」 初美「どうしますー?」 春「……許してもいいと思う」 霞「……分かりました。この試合は駄目ですけど、次の試合からは持ち込んでいいとしましょう」 小蒔「霞ちゃん!!」 霞「ただし、今度こそ20万点稼いだらね」 初美「うわー、地味に酷いですー」 巴「でもだいぶ稼いでるし、さっきよりは楽じゃない?」 春「……他がこのまま黙ってない」 小蒔「はい。皆さん強い方でした」 霞「そうよね。それでもやる?」 小蒔「やります!Kちゃんのこともありますけど、それ以前に試合に勝つため、もっともっと稼いできます!」 実況「さあ、時間となりました。後半戦、開始です!」 解説「このまま永水が差を広めるかどうか。そこに注目ですね」 優希「ロン!」 実況「また片岡選手が和了りました!」 解説「地区大会でもそうだったが、やはりこの選手は東場では圧倒的だな」 実況「1回戦でも東場で勢いを作ってましたからね」 解説「だが、そう簡単には行かないだろうな」 小蒔「ツモ」 実況「ここで神代選手!やはりこの選手は凄い!!」 解説「かなりムラがあるが、調子がいい時は手がつけられないな」 漫(アカン、これはきついわ……神代とか去年の1番良い時並みやないか) 白望「……ツモ」 白望(簡単には、点はやらない) 優希(も、もう南場……まだまだ1位と差あるじぇ……) 小蒔(……差が、広げられない)タン 漫「それ、ロン!」 小蒔(それどころか、縮められてる!?) 漫(ま、また上がれた!これ、主将が言ってたKちゃん効果……ないか) 実況「先鋒戦終了!!1位は永水高校!!他3校と差をつけてトップに立ちました!」 実況「そして宮守、清澄、姫松となっています」 解説「だがこの3校の差はそれほどない。私は前半での永水との差を縮めた3校の選手を評価したいね」 実況「はい。前半では圧倒的だった神代選手でしたが後半では他3校が意地を見せましたね」 解説「永水は大きなリードを得たが、まだまだ分かりませんね」 まこ「よう」 優希「……染谷先輩」 まこ「ん、お疲れ」 優希「……稼げなかったじぇ」 まこ「神代が本気だった、事故じゃ事故。先輩にまかしとけ」 優希「お願いしますだじぇ」 白望「……ダルイ」 エイスリン「マカセテ!」 白望「ん……まかせた」 エイスリン「♪」 白望(どうせ、エイスリンが勝つしなぁ) 漫「すんません……取り返せませんでした」 由子「大丈夫なのよー」 洋榎「せやで!」 漫「主将!?」 洋榎「やっぱKちゃん持ってったんが効いたんかな……貸して」 漫「言われて持ってきましたけど……めっちゃ恥ずかしかったですよ?」 洋榎「む……よし、由子、持っていき」 漫「それ私のです!」 由子「遠慮しておくのよー」 小蒔「差、広げられませんでした……」 巴「いやいや、充分ですって」 小蒔「Kちゃん……」 巴「あー……試合が終わってから、また話してみましょう?」 小蒔「……はい!巴ちゃんも頑張ってください!」 巴「はい。姫様が作ったリード、守ります」 実況「インターハイ2回戦次鋒戦、開始ー!!」 実況「次鋒戦終了!清澄、姫松が永水との差をしっかりと縮めました!宮守は調子が出なかったのか差は縮めたが4位です!」 解説「永水は1位のままだが、この勢いだと追いつかれかねないな。次に来るのがあの愛宕洋榎選手だ」 実況「姫松のエースですね」 解説「さらに1回戦で相手をトビ終了させた清澄の竹井選手もいる。これは試合が動きそうだな」 実況「ところで試合時間が短かった気がするのですが」 解説「そう感じただけだろう?しっかり結果は残っているのだから、問題無いさ」 まこ「頼んだぞ、部長」 久「え、ええ」 まこ「……大丈夫か?」 久「あら?私が心配?大丈夫よ。しっかりやってくるわ」 まこ「……ま、いいわ。こっちでなんとかするか」 洋榎「っしゃあ!ついに来たで!!うちの出番や!!」 由子「落ち着くのよー……って言っても意味ないのよー」 洋榎「じゃ、行ってくるでー!!」 由子「……あれ?洋榎、何か持ってった?」 エイスリン「……ゴメンナサイ」涙目 胡桃「エイちゃん悪くないよ!あの眼鏡……2人いたか」 エイスリン「……こっち」ワカメの絵 胡桃「……とにかく、その人と相性が悪かっただけだって!私達がなんとかするよ!!」 トシ「……しかし相手の力を使わせないどころか何もさせない……いや、まさか……時間を消し去った?」 エイスリン「?」 トシ「ああ、いや、いいさ。胡桃達を信じよう」 エイスリン「…………」コク 巴「……ごめん、守り切れなかった」 春「……大丈夫、私が次に繋げればいい」 巴「ハッちゃんまで?でも、次の相手強敵だよ?」 春「……黒糖とKちゃんがあるから大丈夫」 巴「その判断基準は何?……でも、まかせるね」 春「……うん」 まこ「戻ったぞー」 京太郎「お疲れ様です」 まこ「おう。開始時間までまだあるな」 咲「……なんか、部長の様子がいつもと違う気がする?」 優希「あー……なんかくじ引きの時っぽくなってるじぇ」 和「抽選会ですよ。確かに緊張してるように見えなくもないですが、全国の舞台で緊張するというなら1回戦では?」 京太郎「有名な強豪校が相手で改めて自覚した、とかじゃないのか?」 まこ「いかんな……よし、聞いてくれんか」 久(あー……やっばいわ。今さら緊張してくるとかないわよ……) 胡桃「よろしくお願いします」 久「あ、ああ。よろしく」 胡桃「?」 洋榎「またせたな!姫松高校のエース、愛宕洋榎の登場や!!」 胡桃「…………」 洋榎「抽選会ぶりやな、竹井。負けへんで?」 久「……私だって、負けないわよ?」 洋榎「なんか勢いがないで?駄目やなー。こういう場はノリが大事や!そのためにこういうものまで持ってきたんや!!」 Kちゃんぬいぐるみ(落書きアリ) 久「あら?それって」 洋榎「ふっふっふ。流行りに乗ってみたんや」 胡桃「……それ、先鋒の人のじゃないの?」 洋榎「……細かいことはいいんや!縁起物みたいなもんやし」 胡桃「借り物の縁起物って……そもそも公式戦の場によけいな物持ち込むなんて…」 春「……遅れました」黒糖&Kちゃんぬいぐるみ持ち込み 胡桃「…………」 洋榎「よけいな物が、なんやって?」 胡桃「……いい」 洋榎「ふ……負けへんで。特に清澄!」 久「わ、私?」 洋榎「1回戦は飛ばして終わらせるとか派手なことやっとったけど、そうはいかんで!」 洋榎「今、持ち物ではKちゃん持ってきたうちが勝っとる。後は試合でも勝って……」 京太郎「部長ー!」 洋榎・胡桃・春「!?」 久「す、須賀くん!?どうしたのよ?」 京太郎「なんか、染谷先輩に頼まれまして」 久「まこから?」 京太郎「はい。これを渡すようにって」 久「手紙?」 『緊張してるようなので、京太郎を送った。まあ、これに意味はないわ。適当に楽しんでくるとええ』 久「……まこったら」 京太郎「あのー、大丈夫ですか?なんか、緊張してたみたいですけど」 久「……大丈夫よ。部長である私を信じられないの?須賀くんは帰ってお茶でも入れて待ってなさい」 久「それとも……心配で私に会いに来てくれた?可愛いわねー、このこの」頭ナデナデ 京太郎「ちょ、こんなとこでやめてくださいよ!」 久「そうねー。須賀君は頭撫でられるより胸撫でる方がいいもんねー」 京太郎「そうですけど……って何言わせるんですか!」 久「あら、嫌だった?残念ねー、撫でさせてあげようと思ったのに」 京太郎「マジですか!?」 久「ええ。マジよ……副会長のだけど」 京太郎「男じゃないですか!!」 久「あはははは……ありがと」 京太郎「はい?」 久「なんでもないわ。戻って待ってなさい。勝ってくるから」 京太郎「……はい。じゃ、戻りますね」 久「ふふふ……あ、待たせちゃったわね。ごめんなさい」 洋榎・胡桃・春「…………」 久「?」 洋榎「負けへんでー!!」 胡桃「つぶす……!!」 春「…………」ボリボリボリボリボリボリ 実況「インターハイ2回戦中堅戦、開始ー!!」 洋榎「リーチや!」 春「…………」タン 洋榎「ロン!!」 春「!!」 洋榎「神代が稼いだからて、安心しとるんか?そんなんすぐ持ってくでー?」 春「……次」 胡桃「はい。ふるよー」 洋榎「う……うちがひっくり返すからな!」 胡桃「うるさい!関係ないことなら静かに!!」 洋榎「あ……ハイ」 実況「まずは愛宕洋榎選手が滝見選手から和了りました!」 解説「さすがといったところですね」 洋榎「ロン!!そんなん通用せえへんで。格が違うわ!」 胡桃「そーゆーのいいから点数申告!」 洋榎「あ……ハイ。5200です」 実況「賑やかに打ちますね」 解説「わざとやって相手のペースを乱すやり方もあるが、あれは素だな。全力で楽しんでいる」 実況「楽しんで、その上で勝っているということですか?」 解説「いるんだよ……ああいう単純に"強い"のが」 春「……リーチ」 久「ごめんなさいね。それ、ロンよ」 春「…………」ポリポリ 胡桃(……何その待ち) 洋榎「ほう……やるなぁ」 実況「清澄も和了った!というかこんな待ちで本当に和了った!?」 解説「悪待ちか……こいつは面白いな。どう転がるか楽しみだよ」 実況「楽しむのもいいですけど解説して下さいよ?」 解説「お、前半戦終了だな」 胡桃「ただいまー。充電充電」 白望「……ダルイ」 豊音「どうー?大丈夫そうー?」 胡桃「……正直厳しいかな。うるさいけど強いし」 塞「まー仕方ないよ。胡桃は胡桃の麻雀をやるしか」 エイスリン「ファイト!」 春「……黒糖、補充」 小蒔「だ、大丈夫ですか?」 春「…………じゃ」 初美「あ、逃げたですー」 霞「これは終わったらお説教かしら」 巴「まだまだこれからですって」 洋榎「どや!?」 絹恵「戻ってくるなりそれー?」 洋榎「そりゃーなー?」 漫「何言ってるんか分かりませんて……後、ぬいぐるみ返して下さい」 洋榎「あ、ほい」 由子「どうだったのよー?」 洋榎「んー、やっぱ借り物じゃアカンかなー?何より本人来よったし」 恭子「いや、試合ですって」 洋榎「あー……ま、なんとか1位とったるわ」 絹恵「お姉ちゃんお姉ちゃん!」 洋榎「なんや?」 絹恵「またKちゃんが来とるよ!」 京太郎「部長、お疲れ様です」 久「ん、わざわざ来てくれてありがと」 京太郎「いやいや、俺はこれくらいしかできませんし」 久「やっぱり、長野に帰ったら胸撫でる?」 京太郎「……男はいいっす」 久「女の子よ?」 京太郎「本当ですか!?」 久「心は」 京太郎「アウト!!」 久「何よー、いい子よ?少女趣味で手先が器用で家事全般が得意で……後、マッチョ」 京太郎「最後!最後で台無しですよ!?」 久「私より胸あるし?」 京太郎「それはもはや別物でしょう!?」 春「……失礼」 久「あ、永水の」 京太郎「あ、さっきは言えなかったけど昨日の黒糖どうだった?」 春「問題ない」 久「知り合い?」 京太郎「ええ。昨日の夜たまたま会って」 春「……食べたら分かる。どうぞ」 久「あら、ありがとう」 京太郎「俺も?じゃ、ありがたく」 久「……風味があっていいわね」 京太郎「黒糖だけなのに食べやすい……こないだのもっと買っとけばよかったか」 春「後で分ける?」 京太郎「いいのか?」 春「うん……住所教えてくれれば本物を送れるけど」 京太郎「本物?まさか、これ以上のものが!?」 久「……黒糖でどんだけ盛り上がってるのよ。そろそろ時間よ」 京太郎「あ、はい。じゃ、部長頑張って下さい」 久「まかせなさい」 京太郎「春も、敵だけど頑張れよ」 春「!!……うん」ニコッ 久「……天然タラシだったかしら?」 洋榎「待たせたな!!」 春「姫松の人」 久「待ってないし、あなたも待たないといけないわよ?」 洋榎「……それよか、京太郎は?おったん見て来たんやけど」 春「もう帰った」 洋榎「…………」 胡桃「お待たせー。どうかしたの?」 洋榎「……あんたんせいや!!」 胡桃「いきなり何!?」 実況「さあ、後半戦です」 解説「だいぶ削られた永水と追いつこうとする姫松と清澄。そして守りが固い宮守」 実況「宮守はこの状況で守りは厳しいんではないでしょうか?」 解説「下手に振り込むよりいいが、さてどうなることやら」 胡桃(別に、これが私の打ち方だからいいし) 胡桃(何より相手がこうも強いんじゃ慣れてない打ち方したら逆に火傷しそうだし) 胡桃(ここは後の塞と豊音を信じて) 胡桃「ツモ!」 胡桃(私の打ち方で打つ!) 春「…………」 春(厳しい……相手が強すぎる……素直にここは負けて) 春「ロン」 春(信じよう) 実況「後半戦終了!!永水は1位は守りましたが、点差をかなり詰められました!」 解説「後半、相手が格上だと分かった上で失点を少なくする方向に変えたのが良かったな。前半のままなら1位じゃなかった」 実況「そして2位は姫松!愛宕洋榎選手がかなり稼ぎました!」 実況「3位は清澄!プラスで終わらせましたが愛宕洋榎選手に追いつけませんでした!」 解説「この2校の選手は相当のものだよ」 実況「4位は宮守!点数自体はあまり変動していません!」 解説「一見地味に見えるがこの状況で点数が変わらないというのはなかなかできるものじゃない。この選手も上手いね」 実況「後半の宮守に攻める様子があまり見られませんでしたが、どうなんでしょう」 解説「それは団体戦だからだな。仲間を信じたんだろう」 久「はー……疲れたわ」 洋榎「ふっ、うちはまだまだいけるで?」 春「……強がり?」 洋榎「ちゃ、ちゃうわ!」 胡桃「終わってからもうるさい……」 和「何やっているんですか部長」 久「早いわねー。やっぱりエトペン持ってきたの。Kちゃんじゃなくて」 和「か、からかわないでください」 初美「はーるーるー?」ズイッ 和「きゃあああああ!!な、なななんですかこれ!?」 久「永水の副将よ。知らない?」 和「……本当に人ですか?」 初美「失礼ですー」ズズイッ 和「ちょ、怖い……あ」ポトッ、コロコロ 絹恵「……?」目の前にエトペン 和「あ、エトペン……」 絹恵「……ボール」 和「え?」 絹恵「……!!」ドカッ!! 和「!?エトペーーーーン!!!」 久「……大丈夫よ和、エトペンは無事よ」 和「本当ですか!?」 絹恵「ホンマにすいません!丸いもんがあったんで、つい」 洋榎「すまんなぁ清澄。お詫びっちゅう訳やないけど、絹の胸を…」 和「?」ドドーン 洋榎「…………」ぺターン 絹恵「お姉ちゃん!?もう、また人の胸勝手に触らそうとして!」ドーン 洋榎「……絹……負けたわ」 絹恵「は?何言うてんの?」 洋榎「せやけどなぁ!絹は他の副将の奴と比べたら…」 塞「胡桃、お疲れー」バーン 胡桃「塞、後よろしく」 洋榎「…………」チラッ 初美「?」ぺターン 洋榎「この場で味方は永水だけか……」 絹恵「いやだから何言うてんの!?」 和「何なんでしょうね?」 久「あー……和には分からないことよ」 初美「……胸なんて飾りですよー」 胡桃「そこは同感。ていうか、早く私達は帰った方がいいんじゃないの?もう始まるよ?」 実況「さあ、副将戦です!遂に、インターミドルチャンピオン、原村和選手がインターハイデビューです!!」 解説「インターミドルの強さがインターハイで通じるかどうか、だな」 実況「また、個人戦出場も決め、さらに県予選では大将に回すことなく終わらせた薄墨初美選手」 実況「1回戦で沖縄代表を完封した臼沢塞選手、愛宕洋榎選手の実の妹、愛宕絹恵選手など、注目の選手が揃っています!」 解説「また面白い試合になりそうだ」 実況「インターハイ2回戦、副将戦開始ー!!」 絹恵(お姉ちゃんから引き継いだ点数、なるべく守って…) 和「ロン」 絹恵「は、はい!」 絹恵(っていきなり!?……やっぱぬいぐるみ蹴ったん怒ってるんかなー) 実況「まずは原村和選手だー!!」 解説「まだまだ序盤だよ……お、薄墨選手が北家か」 実況「はい?何かあるんですか?」 解説「県予選で大暴れしていたが、北家の時によく和了ってるんだよ」 実況「つまり今回も?」 解説「可能性はある。さて、分かってて止められるようなものかな」 絹恵(永水が北家……字牌を切らんようにしとけばええって末原先輩が言ってたし……)タン 和「……」タン 北 絹恵「!」 塞「!」 初美「ポン!」 絹恵(え……何しとるん清澄!?永水の薄墨やったら普通に分かるやろ!?なんでなん!?) 塞(ちょ……やばいって!!何なの!?) 和「…………」 和(部長……四喜和に気をつけろ、っていうのはさすがにオカルト過ぎです。私は私の打ち方を貫きます) 初美(チャンスですー……インターミドルチャンピオン、潰れちゃえ!) 初美(さーて、いくですよー。1位とはいえ追いつかれかねない点差ですからねー) 初美(一気に引き離しますよー) 初美(ここで鳴いて……アレ?鳴けない?) 絹恵「ツモ!」 初美(な、なんでですか!?私がこんな……) 塞「…………」じーっ 初美(まさか……宮守!?) 霞「封じられちゃった?……これはちょっと大変かもね」 巴「ハッちゃん、大丈夫でしょうか」 春「……分かんない」 小蒔「だ、大丈夫ですよ!まだリードしてます!」 霞「でもねぇ……初美ちゃん、素直に引き下がらないからね」 塞(きっついなー……1回戦よりきつい。でも、上手くいってる。そして) 塞「ロン!」 初美「っ!!」 塞(永水から和了れる。このままリード縮めて豊音に繋ぐ!) 実況「薄墨選手、和了りませんでしたね?」 解説「うーん、大沼プロも言ってたんだがな……やっぱり宮守の臼沢選手か?」 実況「臼沢選手ですか?特に目立ったことはしていないように見えますが」 解説「周りから見えなくても、本人達にしか分からないものもあるからな」 初美(わ、私が北家で和了れない?……ないない!!) 塞(さて、全員分かっててくれたら少し楽できるんだけど) 和「…………」タン 塞(これだよ。なんなの?ネト麻でCPUの設定最強にして打ってるみたい。やっぱ、やらないといけないよね) 塞「…………」じーっ 初美「……うーっ」タン 塞「ロン!」 初美「うううっ……点棒ですー」 塞「……どーも」 実況「前半戦終了ー!!まさかの永水の薄墨選手が大失点で永水はついに1位陥落です!」 解説「これまでの試合でも稼いでいる薄墨が封じられていた、ということは大きいな」 実況「現在の1位は清澄高校!2位は僅差で姫松!そして3位に永水、4位に宮守です!」 解説「だが、宮守はその差をじわじわ削っている。ここに来て大幅な差はなくなった。こりゃ結果が分からなくなってきたな」 塞(あー……しんどいなー、もつかなこれ)座りこむ 塞(ていうか清澄なんなんだよ……空気読めてないにも程があるでしょ) 白望「……大丈夫?」 塞「……シロ!?」 白望「……立てる?」 塞「……大丈夫だって、それよりシロがわざわざ来たことが驚きだね」 白望「……トイレこっちだし」 塞「ついで!?……まあ、いいけどっと」立ち上がる 塞「まぁ、らくしょーってことで」 白望「……持ってって」Kちゃんぬいぐるみ 塞「え?」 白望「次は豊音に渡して……じゃ」 塞「ん、いっちょやってきますか!」 絹恵「……ふう」 恭子「お疲れ絹ちゃん」 洋榎「お疲れさん」 絹恵「お疲れ様です……はあ、清澄に1位もってかれてすんません」 由子「いいのよー」 漫「充分やってるって」 洋榎「せやで。絹、自信持ってやりや。うちの妹なんやから、絹もいける!!」 絹恵「お姉ちゃん……うん!私、後半で1位になってくるわ!」 初美「ひっく……ぐすっ」 霞「うーん、正直どうしようもないわね」 巴「ハッちゃんがどうこうできるものじゃないですしね」 春「……黒糖、いる?」 初美「いただくですー……ぐすっ」 小蒔「初美ちゃん……」 初美「姫様、持ってかれた点は必ず取り返してくるですー」 小蒔「……はい。頑張ってください」 初美「……このまま終わるなんて、させないですよー」 咲「お疲れ様和ちゃん!」 久「見事にアドバイス無視してたわね。あそこまでされたら逆に清々しいわ」 和「そんなオカルトありえませんよ。実際に四喜和なんてありませんでした」 まこ「まーな。やけに宮守のが疲れとるように見えたが、なんだったんじゃろな」 優希「タコス不足だじぇ!」 京太郎「お前だけだっての……3人とも大丈夫かな」 久「あら、あの3人もひっかけてたの?」 咲「京ちゃん……」 和「須賀くん……」 優希「京太郎……」 まこ「もうなんも言わんわ……」 京太郎「違いますって。たまたま会って仲良くなっただけですって」 咲「……こっち来てから多すぎるよ」 優希「発情したか」 京太郎「タコス作らねーぞ」 まこ「でも、各校にいる気がするんじゃが」 京太郎「たまたまですよ。困ってたから手を貸した、とかそんなんですって」 久「まあ、須賀くんのタラシ疑惑は置いといて」 京太郎「違いますって!」 久「この後もまかせるわよ和。幸い永水は県予選ほど暴れられないみたいだしね」 和「はい。相手がどうこようと、私は私の麻雀をするだけです」 咲「和ちゃん、頑張って!」 優希「のどちゃんファイトだじぇ!」 まこ「しっかりやってきんさい」 京太郎「和、頑張れよ!」 和「はい……行ってきます」 実況「後半戦、開始ー!!」 和「…………」タン 絹恵「…………」タン 塞「…………」タン 初美「…………」タン 絹恵(永水、動かんな。それならそれでええんやけど、このままじゃ2位。ここは) 絹恵「ツモ!」 絹恵(攻める!) 塞(別に、豊音がやってくれるだろうからそこまで無理して攻める気は無いけど) 和「…………」タン 東 塞(これがな……塞いでなけりゃえらいことになってるよ) 初美「うー……」 塞(親だけど永水が北家だし、このままやりすごして……) 初美「…………」タン 塞(え?) 塞「ろ、ロン!」 初美「はい」 塞(何今の明らかな差し込み!?) 初美「…………」タン 塞(ま、まさか……自分が上がれるまで親の私に振り込む気!?リードもないんだからボロボロになるよ!?) 初美(姫様達には悪いですけど、このまま素直に引き下がれないです) 絹恵「…………」タン 初美(絶対、絶対和了ってやるですー!) 塞「ロン!」 塞(うわー、和了れるのはいいけど、このままじゃ持たないって!なんとかしないと……) 和「ツモ」 塞(よっしゃ!空気読めないけどナイス!) 実況「後半戦も南場です。ここまで永水の薄墨選手がまさかの大量失点で清澄と姫松にリードを許しています」 解説「薄墨選手が北家で和了れないのが気になるな……このまま終わることはないと思うが」 実況「それはなぜ?」 解説「勘だな。そんなに素直に終わるほどここは甘くないんだよ」 塞(はぁ、永水が北家か。どうしよっかな。どうせ親の清澄に振り込むんだろうし) 塞(親が清澄?……だったらいっそこのまま塞がないで親被り狙うのもありかな) 塞(あの調子でやられたら体力もたないし……清澄には振り込んでもらおう) 初美(これは……いけます!今度こそいけるですよー!!) 和「…………」タン 南 初美「ロン!!」 実況「決薄墨選手の役満小四喜炸裂ー!!」 解説「県予選と同じものがやっと来たか」 実況「これはまた薄墨選手が和了りますか?」 解説「こっからか……とか言ってる間に終わってるぞ」 実況「え!?本当だ!最後は愛宕絹恵選手が和了って副将戦終了しました!」 実況「最終的な順位は、1位姫松、2位清澄、3位永水、4位宮守となっています!」 解説「清澄は永水の役満が痛かったな」 実況「ですが永水は点を取り戻すことはできませんでしたね。ここからどうなるでしょうか」 解説「さてな。永水の大将はこれまで攻めているところが無かった。個人的にここがどうくるかが気になる」 絹恵「後は、お願いします」 恭子「まかしとき。しっかり守りきったるわ」 洋榎「恭子ー!いったれー!」 由子「ファイトなのよー」 漫「先輩!」 恭子「何や?」 漫「持っていきませんか?」Kちゃんぬいぐるみ(落書きアリ) 恭子「気持ちだけもろうとくわ。さすがに人の持ってく訳にもいかんし…」 郁乃「やったら、末原ちゃんの持っていきや~。はい」 恭子「あ、ども……ってなんで代行が私の持ってるんですか!?」 郁乃「はっはっは~企業秘密や~」 由子「もう気にしたら負けだと思うのよー」 洋榎「せやな。とにかく恭子!いってきや!!」 恭子「……はい!」 恭子(実は持っていきたかったしな) 郁乃「昨日も抱いて寝とったもんね~」 恭子「やからなんで代行が知ってるんですか!?」 4人(……否定はしないんやね) 塞「あー……疲れた」 豊音「お疲れ様ー。ちょーすごかったよー」 塞「もう勘弁して欲しいけどね。はい、これ」Kちゃんぬいぐるみ 豊音「え?持ってっていいの?」 塞「珍しくシロが自分から持ってきたんだよ。頼むよ、トヨネ」 豊音「うん!ちょーがんばるよー!!」 豊音「みんなのお祭り、ここで終わらせないから!!」 初美「ひっく、すみません姫様―。ぐすっ。わ、私のせいでー」 小蒔「初美ちゃんは頑張ってましたよ!!」 初美「姫様~」 春「……1位から3位」ボソッ 初美「うわあああああああん」 巴「こら、ハッちゃんいじめない」 霞「そうよ。でも、2回戦でここまで追い詰められるなんて思いもしなかったわ」 小蒔「霞ちゃん」 初美「ううっ、ひっく。どうするですか?」 霞「久しぶりに、攻めるわ」 霞「初美ちゃんの分、たっぷり返してあげましょう」 春「……なんか怖い」 霞「え!?」 初美「ぐすっ……胸もあって威圧感倍増ですー」 霞「そ、そんなことないわよね!?」 巴「えっと……」 小蒔「ぬ、ぬいぐるみとか持っていけば、少しは和らぐんじゃないでしょうか?」 春(否定してない……) 巴(むしろ追い打ちかけてる……) 霞「……まあ、持っていきましょう。でも、終わったらお話があるからね?」 初美「……事実だから仕方ないですー」 霞「初美ちゃんは戻ってくるまで正座ね」 初美「私だけ!?」 和「すいません……あんな大きいものが来るなんて」 まこ「最後のすごかったな」 優希「ああ。でも、のどちゃんはしっかりやってたじぇ!」 久「そうね。結果オーライよ、和」 京太郎「ああ。後は頼んだぜ、咲」 咲「ひゃ、ひゃい!」 京太郎「……大丈夫かー?トイレ行ったか?あ、道迷ったのか」 咲「だ、大丈夫だよ!」 京太郎「今まで何回迷子になったら言ってみろ」 咲「……道が悪い」 京太郎「目逸らしながら照さんみたいな真似すんな」 咲「お姉ちゃんの真似……こう?」ギュルルルルルル 京太郎「なんでできるんだよ!?」 久「咲、大丈夫そうね」 まこ「うむ。緊張とかしてたらどうしようかと思ったがな」 優希「こういう時こそ京太郎の出番だな。のどちゃんはいらなかったが」 和「私はいつも通り打っただけですし」 久「ほら、咲。いつまでもイチャついてないで行ってきなさい」 咲「い、イチャついてなんかないですよ!京ちゃんの馬鹿!」タタタタタ 京太郎「おい咲ー!そっち反対だー!!」 まこ「……和、連れてってやりんさい」 和「……はい」 優希「……しまらないじぇ」 実況「泣いても笑っても最後!大将戦です!」 実況「まずは姫松高校末原恭子選手!」 解説「今までは逃げ切りが多かったが、この相手でこの点差だから逃げ切りは難しいか。なんだ?この選手もぬいぐるみ持ち込みか」 実況「次は宮守高校姉帯豊音選手!」 解説「現状4位でそれなりの点差があるなか、逆転できるかね。おや、またぬいぐるみか」 実況「そしてシードの永水高校岩戸霞選手!」 解説「これまで守ってばかりだったこの選手がどう攻めにでるか、それがどうなるかな。……この選手もか」 実況「最後は清澄高校宮永咲選手!」 解説「全国初登場の選手か。宮永照と同じ名字ということが少し気になるな。親戚かなにかだろうか。お、この選手は手ぶらか」 実況「大将戦4人中3人がぬいぐるみ持ち込みですか。何か持っていると有利になることでもあるんでしょうか」 解説「まあ選手のモチベーションを維持するためや、リラックスさせるためだろうな。ここまで来たら打てる手は打っておきたいだろうし」 実況「では、唯一持って来ていない宮永選手は不利、ということなんでしょうか?」 解説「さてな。単純に持っていないか、持ってなくても大丈夫という自信か、それ以外の何かか」 実況「さあ、インターハイ2回戦大将戦、開始ー!!」 霞「よろしくお願いします」 恭子「……よろしくお願いします」 恭子(なんやこのおっぱいオバケ……絹ちゃんが小さく見えるわ) 豊音「よろしくお願いします」 豊音(わー、すごそうな選手ばっかだよー。楽しみー) 咲「……よろしくお願いします」 豊音「ポン」 恭子(来るか宮守。気付けなあかんな) 豊音「ポン」 豊音「チー」 豊音「ぼっちじゃないよ~」 霞(裸単騎……ここから?) 豊音「お友達が来たよー、ツモ!」 恭子(やっぱりかー……やっかいな相手や) 実況「最初の和了は姉帯選手ー!」 解説「裸単騎から和了るか……この選手もとんでもない選手みたいだな」 恭子(確かにすごそうやけど……うちかて負けへんで!) 恭子「リーチ!」 豊音「じゃ、とおらばリーチ!」 恭子(おっかけリーチ……やって来るか) 恭子「……」タン 豊音「ロン!」 恭子(これ以上はやれんな……やけどもっと稼がんと) 霞「リーチ」 恭子(永水!?やけどこれは) 豊音「……おかっけるどー、とおらばリーチ!」 恭子(やっぱりか……宮守の、予想以上や) 霞(ふんふむ……やっぱり早めに行かなきゃ追いつけなくなるかしらね) 霞(まだ前半戦だけど、苦手分野、いかせてもらおうかしら) 豊音(うわ、これ) 恭子(絶一門か……) 霞「ツモ」 恭子(しかもなんやこれ……ピンズがうちに来んだけやなくて他の捨牌にも無いやん) 恭子(ここは怪物しかおらんのかい……メゲるわ) 咲「……カン」 3人「!」 霞(清澄……やけに大人しかったわね) 豊音(なんか、ちょー怖いよー) 恭子(前半戦ももう少しで終わるっちゅうとこやで?なんで今まで大人しかったんや?) 恭子(まさか……嵐の前の静けさ、とかやないよな?点差、今全員があんま変わらへんのに、でかいの来たら) 咲「……もいっこカン」 霞(まさか、予選でよくやってた) 咲「ツモ、嶺上開花」 豊音(……ちょーすごいよー) 恭子(……メゲるわ) 実況「前半戦終了!遂に姫松が1位から2位に!!」 解説「なんというか、大将戦はとんでもないのばっかりだな。またどこが勝つか分からなくなってきた」 実況「最後まで目が離せませんね!」 解説「全く、何が起きても不思議じゃないな」 実況「さて、後半戦開始です!」 豊音(先生もみんなもいつも通りにって言ってくれた……いつも通りにやって、勝つ。まだ、終わらせないよー)ギュッ 霞(このまま一気に攻めて、押しきろうかしら。……小蒔ちゃんじゃないけど、ぬいぐるみがあって落ち着くわね)ギュッ 恭子(おいおい……永水のKちゃん、おっぱいに埋もれてるやん。冗談みたいな光景や) 恭子(宮守も結構……こっちで負けても、麻雀は負けへん!) 咲「…………」 塞「え?モノクルが……」カタカタ トシ「これは……」 優希「うお……京太郎がおっぱいに埋まってるじぇ」 京太郎「ぬいぐるみの方な。代わって欲しいが」 和「咲さん、どうしたんでしょう?」 まこ「うーん、なんかやりそうな雰囲気じゃな」 久「そうね……なんか、怒ってる?」 照「…………」 菫「照、ここにいたか。ん?妹の試合か?」 淡「あー、噂のテルーの妹じゃん。どんな感じ?」 照「……少し、荒れてる」 菫「は?まだ後半戦が始まったばかりだろう?」 照「……咲が」 淡「……何これ、なんかやっばい感じがする」 照「……うん、気持ちは分かるよ咲」 咲(京ちゃんのぬいぐるみは確かにいい。だけど、やっぱり他の人と京ちゃんが一緒にいるみたいで嫌だよ) 咲(そもそも京ちゃんも京ちゃんだよ!なんであんなにあっさりぬいぐるみの許可とか出してるの!) 咲(で、他の人が持ってると嬉しそうにしてるし!胸が大きな人だとさらに嬉しそうだし!) 咲(鹿児島の人も岩手の人も私より大きいし……なんか見せつけるようにしてるし!!……絶対に負けない!!) 咲(そういえば……昔お父さんが他の人の胸に見惚れてた時、お母さんもやってたな、こういうの) 咲「…………」ゴゴゴゴゴゴ 咲「…………」ギュルルルル 霞(え?宮永照?じゃないわよね?) 豊音(な、なんかチャンピオンっぽく見えるよー?) 恭子(…………メゲるわ)カタカタカタカタ 咲「……カン」ゴッ 咲「もいっこカン」ゴゴッ 咲「さらにカン!」ギュルルルル 咲「カン!!」ギュルルルルルルル パリィン!! 塞「も、モノクルが割れて……」 トシ「いや、あまりに強く割れて…」 塞「レンズ部分が砂状に!?」 胡桃「嘘!?」 エイスリン「トヨネ……」 白望「…………」 小蒔「!!」ガタッ 初美「……霞」 春「……お祓いの準備」 巴「うん……ちょっと普段よりしっかりやろうか」 漫「末原先輩……」 洋榎「恭子……大丈夫やろか」 郁乃「うーーーん……これはアカンね」 咲「……ツモッ」 実況「し、試合終了ー!!1位は清澄高校です!!」 解説「後半の清澄、すごかったな……まさかあれだけカンするとは」 実況「はい!そしてその清澄のスキを付くように和了った姫松が2位です!」 実況「これにより、清澄高校と姫松高校が準決勝進出です!」 前話 次話 前話のリンクが三話じゃなくて四話に繋がってるで~ -- 名無しさん (2013-07-30 09 08 33) こづかい -- 名無しさん (2016-07-09 21 56 06) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3470.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377983742/ 会いたい。 ただ、ひたすらにそう想う。 私は諦めたつもりでいた。 でも、それは嘘だった。 だって私の心は、こんなにも彼に惹かれ続けていたんだから。 胸を締め付ける郷愁の甘さと温かさ。 それ以上の苦しさと切なさ。けれど、それを感じる自分は嫌いじゃなかった。 もしこの世界が私と彼の恋物語なら、私は最後に彼の隣で笑っていられるの? けれどそれは誰にもわからない。 私達はいつも現実という物語の途中で立ち尽くす。劇中人物に物語の結末は見通せないのだから。 見上げる青空より光の花弁が舞い落ちて、光は想いと共に溢れ逆流する。 奈良と長野。その茫漠とした隔たり。 この空の向こう、最短空路約368.7kmを時速2000kmで翔ればあなたに会える? 「会いたい。会いたいよ……頭、撫でてほしいよ」 いつでも探しているよ。こんなに君の姿を、交差点でも夢の中でも、そんなところにいるはずもないのに。 もしまたもう一度、君に会えるなら今度こそ「好き」って伝えるから。 だから……。 次回、『合同合宿~京玄編~時速2千キロメートルの恋』 今、その想いは音速を超えてオゾン層を引き裂く。 今、俺は大きく身動きが取れずほぼ黙って座っているだけになっている。 下手に動いたりして変な言い掛かりをつけられると俺の命にかかわる。 憧「えへへ、きょ~たろ~」スリスリ 椅子に腰掛けた俺の膝に乗り、身を寄せて頬擦りをしてくるのは阿知賀女子麻雀部中堅新子憧さん。 普段とはかけ離れた言動に正直戸惑っている。 京太郎「あの、出来ればどいてほしいんだけど」 憧「やーだー。ここがいいのー」 え~。 穏乃「……」 玄「……」 宥「……」 灼「……」 針の筵か。 晴絵「あっははは」 あんたはなんでそんな楽しそうなんだよ。 事の起こりは十数分前。 時は晩刻。最早その意義は失われたかのような和気藹々とした空気が旅館全体を包んでいるが、 一応この集まりは部活の合宿という名目でここまで来ている。 その為、時間を見ては他校の生徒ともこうして雀卓を囲んだりするのだが。 京太郎「どうぞ宥さん。ホットココア、ミルク多めです」 宥「ありがとう。京太郎君」 俺の手からマグカップを受け取り、そのまま口に運ぶ宥さん。 宥「あったか~い」ニコニコ 嬉しそうに微笑むのへ、俺も小さく笑い返す。 穏乃「京太郎、こっちも~」 京太郎「はいはい。お嬢様方」 俺はトレイに乗せていた他のメンバーの分のカップを他の面々の前へ置く。 穏乃「美味しい!」 玄「美味しいね」 憧「悔しいけど、美味しい……」 灼「さすが京太郎」 晴絵「須賀君、ちーとこっち来てお酌しなさい」 阿知賀の面々から賛辞を貰っていた俺を、顧問の赤土なにがし先生が呼び付ける。 俺は先生の座る机に置かれた酒瓶を手に取り、先生の掲げた空の酒杯に酒を注ぐ。 京太郎「あんまり飲みすぎないでくださいよ」 晴絵「もーおかーさんみたいなこと言わないでよ!」 アルコールが入っているからか、微妙に精神年齢が退行している。 酒瓶のラベルには奈良吉野が秘蔵の地酒『悶絶チュパカブラ』と記されている。 酒とか言う以前に人類が口にしていい液体なのか甚だ怪しいが、面倒なので敢えて突っ込まない。 摘みになにか作ってこようかと考えた時点ではたと気付く。 腰が砕け、その場に頽れる。 穏乃「うわ!? どうしたの京太郎?」 京太郎「ちょっと待って今俺なにしてた?」 玄「えっと、みんなに飲み物淹れてくれたりしてたけど……」 京太郎「ですよね~。俺、最近気付いたら掃除したり給仕したりしてるんだよ」 京太郎「無意識で身体が動いてた。なるほど、これが第二の天性って奴か……」 俺の悲嘆の独白、俺以外の全員の顔が引きつるのを俺は見逃さなかった。 玄「えと……そうだ! 京太郎くんが淹れてくれたこのココアとっても美味しいよ!」 灼「玄。それはあんまりフォローになってな」 憧「あんた。無意識でこれだけ働くってどれだけ奴隷根性染み付いてるのよ」 呆れを多分に含有した憧の言葉が突き刺さる。 ちょっとは容赦しろよ。 京太郎「俺だって好きでこうなったんじゃねぇよ!」 自分で自分を再確認してまた悲しくなってくる。 憧「なんだったら将来、うちの給仕係で雇ってあげてもいいけど?」 京太郎「い、ら、ねぇ!」 こいつは何かにつけて俺をおちょくってきやがる。しかも優希や淡なんかと違い下手に頭の回転が速いだけになかなかの難敵だ。 手近な椅子を引き寄せ座り直す。俺と憧の舌戦は続く。 京太郎「とにかくもうちょっと、俺のこの努力と忍耐力をもうちょっと認めていく方向にしろ。じゃないとそろそろ泣く」 憧「あんたがそんな繊細だなんて初めて聞いたけど」 京太郎「なぁ憧。礼儀って知ってるか? 噂で聞いたんだが本当に実在するらしいぞ」 憧「ねぇ京太郎。そう思っても口にしないのが本当の礼儀なんじゃないかしら?」 売り言葉に買い言葉。顔を付き合わせればこの繰り返しというのはちょっと我ながら進歩がなさ過ぎる気がしなくもない。 晴絵「まぁまぁ2人ともそう熱くならないでこれでも飲みなって」 間に入ってきたのは赤土先生。俺たちはそれぞれ透明な液体の注がれたグラスを手渡される。 冷えた液体の冷たさが指先から伝わり、幾分か冷静さが戻ってくる。 渡されたそれをなんの疑いもなしに口に運ぶ。 舌先にわずかな苦味。そこで気付く。 京太郎「ってこれ酒じゃねぇか!?」ダン! 俺はグラスを勢いよくテーブルに叩きつけるように置き、これを渡してきた張本人に食って掛かる。 京太郎「あの先生。一応、この国には未成年飲酒禁止法ってのがあってですねぇ」 晴絵「まぁまぁそんな硬いこと言わずにさぁ。あははっは」 ダメだこの酔っ払い。 カラン。 ガラスの乾いた音。見れば空になった酒杯がテーブルの上に転がっていた。 …………………………はっ? 空? 酒杯を空けた当人は顔を俯かせ、前髪で隠れたその表情はこちらには窺えない。 ガタッ ゆっくりと立ち上がる憧。 テーブルを迂回し、俺の元まで歩いてくる。 あまりに事態に他の人間も固唾を呑んで状況を見守っている。 京太郎「あの、憧さん?」 ポフ 柔らかな衝撃。 京太郎「は?」 女の子特有の温かさと柔らかさが膝から胴、背中にかけてを包む。 仄かに香る甘い香気が鼻腔をくすぐり、薄桃色に紅潮した頬と艶やかに濡れた双眸が俺を見上げてくる。 憧「えへへ、きょ~たろ~」スリスリ そして止めに甘えたような声。 舌識を除く五感のうち、視識、鼻識、耳識、体識の四感を貫き第六感である意識すら吹き飛ばしそうだった。 っていうか、え~と…………あなた誰? 憧「えへへ、きょ~たろ~」スリスリ なんだろう。 可愛い、の、だが。普段とのギャップが激し過ぎてむしろドン引きなんですけど。 京太郎「……」 穏乃「……」 玄「……」 宥「……」 灼「……」 心なしかみんなの視線が冷たい。 京太郎「あの、これ皆さんこれ勘違いしちゃダメですよ?」 京太郎「ボクの意思じゃないですよ?」 晴絵「あはははははっははははは」 っんだこの女。腹立つなぁ。 穏乃「憧! いっつも私が京太郎にくっついてると、そういうのよくないって言うじゃん!」 最初に言い放ったのは穏乃。さすが切り込み隊長。 憧「え~? んー知らな~い」 穏乃の言葉などどこ吹く風といった体で軽く受け流す。 穏乃「ぐぬぬ」 悔しそうな穏乃の顔。ちょっと面白い。 穏乃「う~!」 憧には歯が立たないと悟ったのか俺の方に視線を送ってくる。 いや、そんな目で見られても。 玄「あの、あの憧ちゃん! 憧ちゃんもそういうの人前でするのよくないと思う!」 2番手は玄さん。初めから勝負は見えていなくもない。 憧「なに~もしかして~くろもこうしたいの~」 挑発を含んだ間延びした声。 玄「ふぇ!? あ、いや別にそんなのことは、えと、あの……」 相変わらずコロコロと表情が変わる。見ていて飽きない人だ。 玄「い、いいの……?」モジモジ 微かに頬を赤らめながら上目遣いに憧に伺う。 俺の膝上という限られた土地の利権を巡って抗争が起きているようだ。 どゆこったい。 憧「ゆずってあげな~い」 玄「ぐぬぬ」 宥「あったかそうだけど、あったかくない」ブルブル 語義矛盾ですか? 灼「京太郎……」 感情が欠落したような深淵の双眸が俺を見据える。 京太郎「はい!?」 灼「ボーリングの玉って人間の頭部と同じくらいの重さなんだよ」 京太郎「え、ちょっ」 その情報を今出して俺をどうしたいんですか? 超怖いんだけど……。 逆三角形に配置された点を見るとボーリングの玉の穴に見えてくる逆シミュラクラ現象? 京太郎「あのだからこれ俺が原因じゃなくて憧が勝手に」 この騒動の当事者ではあるが主要原因ではないという事実をこの場で明らかにしておかないといけないだろう。 俺の今後の身の安全の為に。 京太郎「憧も、そろそろ降りてくれよ」 俺の理性もオーバードライヴよ? いまだに俺の膝の上で擦り寄ってくる憧を押し退けようと、軽く肩を押す。と……。 憧「や、もう……きょーたろーのエッチ///」 肩しか触ってねぇよおおおおおおおおおおおおおおお!!! 穏乃「なぁっ!?」 玄「え、ええええエッチなのはおねーさんいけないと思いますのだ!?」 京太郎「なんもしとらんわぁボケェッ!!」 京太郎「ってかなんだよ、もうめんどくせぇよこの板ばさみ!?」 なんかもう全部ブチ撒けてやろうか! 憧「ん~」スンスン 憧「えへへ、きょ~たろ~の匂い~」クンカクンカ 京太郎「なに人の匂いかいでんだよ!? なんか、あの……あれ、恥ずかしいだろ!」 無理矢理引き剥がそうと、強く肩を押す。 憧「黙ってろ低脳タラシ金髪。毎日三食ココナッツジュースとカブトムシ食べてるような顔してるくせに」 京太郎「え……?」 さっきまでの若干舌足らずなソプラノではなく、すべての感情が払拭された氷点下の声音。 さしもの俺もこれには硬直。 っていうかあなたキャラぶれ過ぎな気やしませんか? 実は正気だったとかってオチは。 憧「~♪」 大人しくなった俺に機嫌を良くしたのか、再度俺の胸板に鼻先を宛がい深く吸い込む。 熱病に中てられたかのような頬の紅潮が、なんか……エロい。 穏乃「む~」 玄「うう~」 視線を巡らすと穏乃と玄さんがまるで試合後のボクサーのような格好で互いに肩を貸し合いながらテーブルに凭れ掛かっていた。 宥「寒い」ブルブル 見てるこっちが凍えそうなほど震えている宥さん。 え? 俺が原因なの? いや違うよね? え? 灼「……」 憮然としたままの先輩。表情からは内心が読み取れない。 ただ、今の状況を快く思ってないであろう事だけは辛うじてわかる。不甲斐ない俺を赦してください、ボス。 晴絵「タ、ラ、シ! タラシは辛いねぇ。あははっは」 先生は相変わらず爆笑の渦だった。もういいわあんた。 なんもう、もうどうにでもなれだ。くそなんか自暴自棄になってきた。 スッと俺の両頬に左右五指、計十本の指が添えられる。 ひんやりとした感触が僅かに心地いい。 憧「余所見しちゃダ~メ」 京太郎「あっはい」 もう逆らう気力もない。 潤んだ瞳がまっすぐ見上げてくる。 吸い寄せられるかの如く見詰め返し、俺と憧の視線が絡まる。 憧「あたし、ね?」 口ごもる憧。これ以上なんだというのだ。 憧「あたし……///」 /. . . . . . . . . . . .\ /. . . . . . . . . . . . . .ヽ / . / . . . ,. . . .i. . . . .ヽ . ', , 'ニ/. . ,'. . . . i . . . |. . . . 、. ! ._{_}ミ ヽ // /. . i .,' . . ,' /! . . . |. . . . . i .| イ | \ \. // .,' / . | | ./ . |/ | | ノ .ヽ、 | . . . . .| |r { .| \ \. / , ' / /! . .| .|/| | | ,|イ . . ト 、{ i . | i | |/| | \ `. 、 / / ! | | i . ! .∧.斗匕 圦 . ト | ヽ`{ 十t} } | ! i | ヽ . i. / / | !| | . |. | {x示㍉xミヽ\ { ヽ{xテヤ示xV! !,'. .| | ヽ .| ,' i {! .|∧ ! 圦 {トイ_刈` ´{トイ_刈 灯 . | . | | |. | | | | i ヾ| {c乂こソ 乂こソっ| !|. . l | ! | | | |.| . | 从 xx //////xx | |ノ . . | .| |. | | | |l.| . | .{ム "゙ ' ""゙ | | . . | | | | 「あたしはいつでも準備OKなんだよ?///」 | | i| i! . .| | . ヽ. __ イ .| |. . . | | |.| | | l| . | . | | .| > . ´ ` イ . ..!. | | . . . | | |. | | | l| . !. . ..| i . | . r‐|` -‐ ´ |入. .| .| |. . . l | ! | | | l| | . !_ l _| _/ \ / \j ! . . . | | | | | | | , |. . |ヽ{ | /`Yバ ノ/|. . . . l | ! | | | | , イl . . .| ヽr──ミ、__彡──y' |. . . /ヽ ! | | | | / /. . .j { { } } | . . ./ \ ! | /⌒ _>、/⌒ Y¨¨¨ 、 /´> ´ , } \ , ´ / 、 ヽ / / ' | | ∨ . ー‐イ' / / | | l } | | | . / ' ' / |{ | / /| } l | | // / { |-+-|、 | ,-}/-}/- / } { / ,..イ , 从,ィ=从{ l / ィ=tミ}イ/ /_ 从  ̄´ |∧ { Vリ ∨' Vり /' /- } / } / 从ム , ム,イ-、/l , . r ' /|/ 八 __ _ / / 、 イ Ⅵ \___ イ |ヽ 「 、 | r <///| |/}_」 |//(_)//|_ , <///〈 ,」////イ////> 、 r--- <////////∧ /////////////////> 、_ //////////////〈/ }---{///////////////////////ハ {//|////////////Ⅵ |////////////////////////} |//|//////////////| /////////////////////////l| |//|//////////////{__/////=====///イ///////| __,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__ > ´ ̄ / ` `、 、、 - ´ / ' } ヽ ヽ\ \ `  ̄ >' / , | ∧/! | } ヽ ヽ /,ィ / ' / /| _/,.ム斗}-/ ハ . {/.' ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ } | . / イ/{ ! ィ斧从}/ Vzソ ノ /イ , <__ ´// 从{ Vソ / / イ- 、 | {'{ { , ' /' ⌒ } | 从Ⅵ /. ノ | 叭 v_ ̄ヽ ,rー' 从 、 イj / / . < |' /}/ 、__ ´ } イ从/ | |/ 「 ̄| 「 ̄ ̄ ̄ ̄} |//l| |//////// 、 ,. <// ∧ |//////////> 、 / | |.. . ゙、 . ゙、゙、. \ |. i | i |. ∧ 、.i. .i . ` 、. ! | |、 | | i | ! | | | 、 > | | i 「! ヽート!、 リ ! |ハ ト | ̄ ̄. ,..-、| i | !゙、 _、!二゙、-| イ リ ! |ヽ | / へ.゙、 丶ヾヽ ´{ i` ヽ! 1!| /| !ノ゙、リ ヽ \ !丶  ̄ Vイ ハ |\ i. 丶 \゙、 ` リ `ヽ `┬ 、 ヾ / 「なにがッ!?」 i ;ィノ U ,....-ィ /,, ‐レリ _  ̄ /゛=!_ \ `ー-、_ _/ ゛== 、 \ / ̄ヽ、 ゛===-、 ポフッ 再び俺の胸元に顔をうずめる憧。 憧「……」 京太郎「おい? おーい、憧さーん?」 憧「ん……」Zzzz ね、寝てらっしゃる……。 あまりにもあんまりな展開に口角が引き攣る。 散々場を引っ掻き回して最終的に寝落ちって……どんだけフリーダムなんだよ。 晴絵「じゃあ憧も寝ちゃったみたいだし私たちも部屋に戻ろっか」 京太郎「え!?」 突如、謎のリーダーシップを発揮しだした阿知賀のレジェンド(独身)。 灼「賛成」 晴絵「じゃま、憧のことは任せた! おやすみ須賀君」 灼「おやすみ須賀君」 穏乃「おやすみ~須賀君」 宥「おやすみなさい須賀君」 あれ~? なんかみんな友好度下がってない!? 京太郎「あの、誰か憧も連れて帰ってくださいよ! ちょ、誰か、ねぇ」 チラリと、一瞬だけ玄さんと視線が衝突。 / . . . . . . . . . . \ , . . . . . . . .. . . . . . . . . . . . . . ..ヽ . . . ヽ / . . . . . . . . . . ′. . . . . i{ . . . . . . . . . .. . ..‘. ∧ / / / / .. . . . . . . .| . . . . . . | . . . . . . . . . .∨. ‘.. . / .イ ′ . . . . . { . . . ,| ... . . . {∧ . . . . . . . . . i . . . :. i ././ ′ !. .|....... 小 . .ハ__ . . . . iハ 斗 十 .ト . .| . ... i . i .′} . |. ! . . 斗{ . 「 丁i . . . .ト .V ヘ .{\ . .`! . . . | | |′.′ l . |.ト . . | ヽ 气{\ . { \ ヽ. \} . | { i . . .| 八. .|ヽ{ _ \ ,z≦ミ、| . .! . |! | /|. . . . ! ,ァ= =ミ ´ `'^| . | .小 |. / ! . . . .ハ ′ /i/, | . | .|i | ′ } . . | ∨ /i ' . . . .! . l { ○ ′. . .ト. . , 八 . .. } . l .‘ / .{ | . . . . { 込 ` ´ /} . . ./ . ! . ‘ / ; .| . | . . . . | 个 ..... .イ ∨ . . / /. .′ ∧ i /{ .! . | . . . . | / ノ}≧ - ´ {入 /. . ./i/ . .′ . . ‘. |{∧{.. .i . { . . ‘ . . / 乂 / / . . /V . . .{ . . . . . ‘. 「おやすみ須賀君」 .′.. .八 !ム .七¨⌒} >t_ん / ./「/ . . 厂 ̄ ≧ 、 / . rヘ´ ヽ \ | ∧ ∧'ィ斗v′ . / ヽ. / . ′ 八_{ ̄≧ V__/イ´ {'リ . . . ′ / } / . . {⌒ヽ 八 z__{ }___, {.' . . ./ / | .′. . | \ 《 ハ下 . /. . . .′ , 小 / . . . .{ ヽ } ∧__/ }ハ ≧7. . . ./ / { ∧. / . ./.. . } . | く / } ; . . . . ′ .′/ { . .‘. / . ./.. . . .i ∨ } `≧-ヘ ∧ノ} . . . .{ . { .′ } . . ‘. / . /′ . . .} ‘. V| ∨ | ノ} . } j / / { . . . ‘. 京太郎「」 戸は無情にも閉められた。 他の面々が去って憧と2人。 憧「……」Zzzz 静かな寝息だけが室内に響く。 正直、無理矢理叩き起こしても良いんだが。 憧「ん……」Zzzz こう呑気に無垢に寝られるとそんな気力も失せてくる。 そういえばここに来て憧の寝顔を見るのは二度目だなと、どうでもいい事を思い出した。 俺のすべては諦観に達しもうこのまま一夜を過ごす覚悟で四肢を投げ出した。 人生も投げ出したい。 結論。憧に酒を飲ませるな。 翌日。 憧「ハルエ! 昨日あたしが寝ちゃった後になんかいろいろ京太郎が触りまくったり嗅ぎまくったってマジ!?」 晴絵「もちろん大マジ」 憧「きょうううううううううううたろおおおおおおおおおお!!!」 京太郎「俺は悪くねぇ!」 憧「犯人はみんなそういうのよ!」 京太郎「冤罪だチクショウ!!」 京太郎「冤罪だけど、冤罪だけどなにかが気に障ったなら謝るからとりあえず落ち着け!」 憧「ごめんで済んだら呪いとか暗殺とかないのよ!」 京太郎「チクショウ昨日から俺がなにしたってんだよぉ!!」 ダダダダダ 憧「逃げるなぁ! 待てぇぇぇぇ!!」 ダダダダダ 晴絵「あはははは、今日も仲良いなぁあの2人!」 【おまけ】 咲たんいぇい~- 京太郎「咲。改めて誕生日おめでとう」 咲「ありがとう京ちゃん」 京太郎「バースデーパーティー楽しかったか?」 咲「うん! すっごく。こんなにたくさんの人から祝ってもらったのなんてはじめてだから、少し戸惑っちゃったけど」 京太郎「そっか」 咲「あーあ。もうすぐ今日も終わりかー」 京太郎「ご不満ですか?」 咲「かも。もうすぐ魔法が解けちゃうからかな」 京太郎「はは、1日限りのシンデレラだったな」 咲「それ、普段は私がモブだって言いたいの?」ジト 京太郎「さぁ? どうだか」 咲「む~」 咲「……」 京太郎「……」 咲「あのね。京ちゃん」 京太郎「ん?」 咲「まだ、魔法が効いてるなら最後にもう一つだけ、お願い事していいかな?」 京太郎「はぁいつもはこれでもかってくらい遠慮がちなくせに」 京太郎「いいよ。なんなりと申し付けください。お姫様」 咲「その……///」モジモジ 咲「今晩、京ちゃんの部屋に行ってもいいかな?」 京太郎「…………は?」 咲「っ///」 京太郎「お前、それ意味わかってるのか?」 咲「わ、わかってる! わかってるよ……」 京太郎「はぁ~」ガシガシ 京太郎「なんでそんな話になるわけ? 第一お前、親父さんにはなんていうんだよ」 咲「おとーさんには和ちゃんの家に泊まるっていって来てから……」 京太郎「根回し済みかよ」 咲「///」 京太郎「あのさ、それってつまりそういうことなの?」 咲「うん……私、ずっと京ちゃんのこと……」 京太郎「咲……」グッ 京太郎「うん。そうだよな、いつまでも半端なまましといちゃダメだよな」 京太郎「俺もはっきり答え出すわ」 咲「京ちゃん?」 京太郎「咲。俺は、俺も咲が好きだよ」 咲「! うん……うん!」ポロポロ 京太郎「って、おおい。なんで泣くんだよ」 咲「だってぇ~」グシグシ 咲「ずっと、そう、言ってもらい、たくて……だから嬉しくて」 京太郎「ああもう! 可愛い奴め!」ダキッ 咲「はわわ! き、京ちゃん!?」 京太郎「咲! 好きだ、大好きだ!」 咲「わ、私も、好き……だよ!」 京太郎「あ~あ、これで咲と恋人同士かぁ~」 咲「嫌なの?」 京太郎「うんにゃ。むしろなるべくしてなったというべきか」 咲「なにそれ」 京太郎「あのさ……」 咲「なに?」 京太郎「マジで家来るの?」 咲「あ、そ、それは……その///」 京太郎「いや、別に無理しなくていいんだぞ? 告っていきなりってそれもなんかなって思うし」 咲「ううん。大丈夫、だから」 咲「不束者ですが、よろしくお願いします」ペッコリン 京太郎「その言い回しもなんか違くないか?」 咲「あれ?」 京太郎「まさかシンデレラはシンデレラでもお泊りコースのシンデレラとは」 京太郎「このムッツリさんめ」 咲「やっぱり帰る」スタスタスタ 京太郎「すんませんした! 謝りますんで戻ってきてください!」 咲「もう、京ちゃんのバカ」プイ 京太郎「いやだから悪かったって」 咲「私だって、ホントはすごく恥ずかしくて、怖かったんだもん」 咲「だけど、もたもたしてたら、誰かに取られちゃうって思って、だから」グスグス 京太郎「咲。もういいよ、それ以上言わなくていい」 京太郎「俺はどこにも行かないし、咲以外の誰かのものにもならないよ」 京太郎「だからそんな顔すんな」 咲「うん」 京太郎「咲。ちょっとこっち向いてくれ」 咲「なに、」 チュッ 京太郎「へへ、咲の唇ゲットー!」 咲「う、あ…………っ//////」カァァァー 京太郎「あれ? あの咲さん?」 咲「あう、あう……//////」パクパク 京太郎「おーい咲さーん!」フリフリ 咲「もう! 恥ずかしいからこれからは今みたいのは無しだからね!」プンシャカ 京太郎「うう、だからわかったってのぉ。いい加減機嫌直せってば」 咲「……い…か…」ボソボソ 京太郎「あん?」 咲「もう一回、ちゃんとしてくれたら、許す」 京太郎「……はは、了解。お姫様」 咲「ん……」 京太郎「……」 チュッ 京太郎「な、なんか改めてやると照れるな///」 咲「……」ギュー 京太郎「咲?」 咲「私ね? 京ちゃんを好きになってよかった」 咲「あなたと出逢えて本当によかった」 京太郎「咲……。ああ、俺もだ、咲に出逢って、咲を好きになってホントによかった」 咲「京ちゃん」 京太郎「うん?」 咲「いつもありがとう。大好き!」 カンッ! 敬語あわあわ- 和「私は黒糖ポンデなどが好きですね。黒糖は想像より甘さも控えめで」 京太郎「あ~、なんかわかる。実は俺、周りに甘党が多いけど俺自身甘いのはそんな得意じゃないんだ」 和「確かに須賀君はコーヒーなどもそのまま飲んでいますね」 京太郎「けど最近、無性に高速回転するフレンチクルーラーが食べたくてな」 和「では、長野に戻ったら皆さんと一緒に行きましょうか」 京太郎「おう」 淡「……」ジー 玄「こういう民間伝承があるのです。女性ホルモンのプロゲストロンが減ると、乳腺が萎縮しおもちが小さくなるのです」 玄「しかし、昆布や若布、寒天やヒュジk……コホン」 玄「ひじきに含まれるボロンというミネラルが、プロゲストロンの分泌を高め、おもちの脂肪と乳腺を増やすのです」 玄「煮る、焼く、湯通しするとボロンが減るのでそのまま召し上がるのがいいかな」 玄「つまり海草サラダなどは女性のおもちの味方なのです!」 京太郎「なるほど」フム 京太郎「つまりうちの胸囲平面民族たちにもそれらを食べさせれば……」 玄「そうなのですのだ」 玄「それでは京太郎くん、楽しいおもちライフをば!」 淡「……」ジー テクテク 京太郎「チェケダーン!! Cuz it s a lyrical power crash. that tries to make me last. He s burnin the microphone.~♪」 京太郎「He takes that smash, finally. The nitty gritty? He d be the one to get to say it and then you d highway it.~♪」 京太郎「He bails on the next way to the top ten. Started lookin to be faster than lightning.~♪」 淡「……」ジー 京太郎「ん……?」 淡「……」サッ 京太郎「気のせいか?」ポリポリ (´・ω|チラッ ←淡 チラッ|ω・‘) 京太郎「!」バッ 淡「!?」 京太郎「……」 淡「」 京太郎「なにやってんの?」 淡「ああ!? 須賀君だぁ偶然ですね?」 京太郎「須賀!? 君!? ですね!?」 淡「どうかしました?」 京太郎「お前、どうした? ちょっと見ない間にえらい真人間になったな、人格改造でもされた?」 淡「うっさいハゲ」ブチ 京太郎「ちょ!? おま……抜くか普通ッ!?」 京太郎「なにこれ、いってぇこれ……」 淡「キョータローってああいうタイプの娘が好みなの?」 京太郎「ああいうタイプとは?」 淡「えっと、だからノドカとかクロみたいな丁寧なしゃべり方というか、そういうの」 京太郎「そんな事より若年者の若ハゲ問題について話し合わない? 俺、今そっちの方向に興味津々丸なんだけど」 淡「いいから答えてよぉ」グイグイ 京太郎「そうねぇ、うんまぁそうなんじゃね? 知らんけど」 淡「なるほど」 京太郎「あの、俺もう行っていいかな? あんまお前と親しくしてると関係各位からお叱りを受けるんだけど」 淡「じゃあじゃあ今日から丁寧なしゃべり方するね!」 京太郎「なんだいつも通りの淡か」 京太郎「けどお前、敬語とか使えんの? ちょっと思想的に無理がある気がするけど」 淡「ふっふっふっ。キョータローはどれだけ私を可愛くて麻雀が強くて賢い白糸台の超新星だと思ってるの?」 京太郎「ふぇぇ? そんな事ちっとも思ってないけど……」 淡「インターハイより前、まだ全国の淡ちゃんファンが私というキャラクターを掴みかねていたその頃」 淡「テルーの真似をして雑誌の取材で真面目系キャラを演じてたんだからね! 侮ってもらったらヤだよ?」 京太郎「……」 淡「あれ? 喝采は?」 京太郎「え? あ、ん、ごめん。なんか、そんなあんま興味ない」 淡「むむ、よーし! じゃあ見ててよ」 淡は自分の顔を五指を広げた両手で覆い、それをすばやく上下に振ってみせる。 淡「人格チェェェェェーーーンジ!!」シュシュシュ 京太郎(救いようのないバカだな) 淡「ほッ!!」キュル~ン 鮮やかなターンで一回転。 京太郎(今、人として出しちゃダメな音が聞こえた気がする) 淡「とう!」 淡「改めてまして、こんにちわ。今日もいい天気ですね? 京太郎君」ペッコリン 京太郎「え? 誰こいつ」 京太郎(見た目は淡そのものなけど……) 淡「♪」ニコニコ 京太郎(背筋を伸ばし、両手を前で合わせてピシッと立っている) 淡「あの、そんなに見詰められると照れちゃいます///」モジモジ 京太郎「あ、おう……すまん」 京太郎「……」ジー 淡「っ//////」モジモジ 京太郎(なんだろうこの可愛い生き物) 京太郎(この名もなき花になんと名付けようか) 京太郎「えと、淡……さん?」 淡「普段通り、呼び捨てでいいですよ? 淡、って」 京太郎「あ、じゃあ淡。立ち話なんだし、食堂かサロンでも行くか? お茶入れるぞ」 淡「あ、はい!」 京太郎「そんじゃ、」 淡「あの……」 京太郎「ん?」 淡「手、繋いでいいですか?」 京太郎「お、おう……どうぞ」スッ 淡「ありがとうございます」ニコッ ギュゥ 京太郎(なんか照れる!) 淡「///」ニコニコ 京太郎(この空気はダメだ! なんかわからんけど、なんか……ダメだ!) 京太郎(会話で誤魔化そう) 京太郎「なぁあわ、」 淡「……」ツー 京太郎「い?」 淡「」 京太郎「あの、なんか口元から血が垂れてるけど」 淡「ゴフッ!!」 京太郎「吐いたぁぁぁぁっ!?」 淡「」フラ 京太郎「危ない!」ダキッ 京太郎「おい、淡! どうしたしっかりしろ!」 淡「実はこれ、3分くら、い、しか、持たないんだ、よねぇ」ゴホゴホ 京太郎「なんだって?」 淡「私の、精神崩壊を、防ぐために、全身が、拒否反応、起こして……」ゴホ 京太郎「バカ野郎! 無茶しやがって」 淡「えへへ、けど、ちょっとは可愛かったしょ?」 京太郎「ああ! ああいう淡もいいと思うよ。だからしっかりしろ!」 淡「あは、ねぇキョータロー……」 京太郎「なんだ?」 淡「私、ね? キョータローのこと、大好きだよ……」ガクッ 京太郎「うん、俺もお前のことそこそこ好きだよ」 淡「そこそこってなによッ!?」ガバッ 京太郎「生き返るのかよッ!?」 ギャーギャー!! 菫「お前たち、今日も仲良いな」アキレ ←通りすがり カン キツい- ____ ,. ´ __ `¨¨ヽ ,  ̄` / ヽ `ヽ / _ , ∨ 、 . / /,´ / | ヽ . / //' ' / ' / l| | ∨ l// / , / ' l| | | | | | | | | _/ ィ / { l |__|_{ |∧ }/ ' / l | ∧  ̄ {〃 Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧} / , 从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | ' / イ从 l ム Vり ム' ノ/}' ´ \∧ ' ,r ' / 小鍛冶プロってすごいですよね 、 v ァ / 从/ 史上最年少でプロ八冠、世界ランク2位! \ `こ イ _|、 俺、すげー尊敬してます ` r ´ //∧ /| /////∧ 「 | //////////> 、 , </∧ / {///////////////> 、 , </////// ∨__∨//////////////////>、 / . . . . . . ./ . . /. . . . . . . . .| . . . . . . . .| . . . . . . . . \ / . / . / . / . . | i | | . | . . | . . . | . . . . . . . . . . . .ヽ. / . i. . ハ . ./}ノ\|八|\| . N\ . | | . | . . . . . . . . . . . . . . . ′ . |/{ V ヽ{ Vレ'}ノ| . . . . . . | . . . . . . . i i . . . .| | . . . . . . | . . . . . . . | | . . . .| __,ノ´ 廴___ | . . . . . . | . . . . . . . | | . . . .| __ ___ l . . . . . . . .| . . . . . . . | | . . . .| ィfチ芋ミ ィfチテテ芋ミ . . . . . . . . | . . . . . . . | | . . .爪〈 し i} し i} 〉 . . . . . . . .| . . . . . . . | | . . . .| 弋辷ソ 乂辷ン | . . . . . . . . | . . . . . . . | | . i . .| .| | . . . . . . . . | . . . . . . . | | . l . .| .|/ / / / ' / / / / | . . . . . . . . | . . . . . . . | ふぇ? そ、そうかな? | . | | .} / . . . . . . . | . . . . . . . | | . | . . 人 r‐ 、 / . . | . . . . . | .. . . . . . | | . |i . . . . .\ ー' ′ | . . . . . | . . . . . | | | . |l . . . . . . . . ヽ ィリ | . . . | . . . . . | . . . . . | | | .八 . . . . i . . . . .个ー‐┬ ´ | . .| . . . | . . . . . | .| . . | | | . | \ . |\{ヽ从 . | . .| | .i | . . . | . i . . 八{ /八| | . | \| ヽー } | 八 . . .|/}/ ヾ ,. -‐ァ…'厂 ′ ノ \| `丶、 / / ./ / // /⌒トミ -‐- ''"´. . . . . . `ヽ /. . . . . . . . . . . , '. . . . . . . . . . . . . /. . . . '; . . . .‘, / . . \ .i . . . ,' . .;' __ .'; . | . . .i i. !. ! γ´\ .i .| . . .! |i| i / iヾ、_i\ i | . . .i. i !l ト、 / ,rf'斧 ‘, i l |i . .八 !| i iハ ヽ Vリ ! ! | !| . . \ ! i .! Vハ. ´ ,! ! i 从 . . ._`ニ== == 、 __人_! ∧く / ! ! ;' .〃 ヽ. . . ` ミヽ ). / \ V | i i\` ー';' / / . . . \' 、 / 丶 \ Vl l i __>'" / ./i ヽ } } おいおい京太郎、私のことは尊敬してないんか? /≧=x \ \= i,/(_i, ィ≦7 ; ' ノハ } ヽノ ノ 確かにすこやんは強いねぃ。序盤、中盤、終盤、隙がないよねぇ /三≧=- ≧ ニ ,' /Vl/ / /イく)ぅ\__ _ ト、 i でも私も負けないよぃ? 〉三三二ニ==‐-i{ ! / / イ_)  ̄\ . .(_乂_)|`ヽi ) >‐――‐-=ニ二>'つ/i 〃乂_) . . . (_\ . . . ..i ∠) . . j) . . .. .\/ ,fクぅ// ;' . .. . . ..∧ .. . . | !ヽ .. . .. . . ..\ /ソ' / % _,.. .. . ..(_ハ. . !__. ‘,o) .. () . . (⌒). ....\{イ! .. x8''" . く)ノ) . . . . }. i|//∧ |ソ) . . . . .(⌒○⌒) . Y%"゚ .. . . .(フ〈) . . % i| }//! ! . . ノ). ...(__乂__) ... . .|ミメ⌒Y⌒) . . . . ... ./ /_,///i i .._ .... . {\ Oく . ... . . . _r‐ |////,'. V 〉 .... . . ヽ人_) .. . . }/ !//// //. !_) . . .(V) . & .. (ハ .. . . . |//!/// //! ! .. .. .. . . く)O(フ. ..\ .. . .. . .. .. )( }ニコ!/////| | . . . ... (人) . . 人 .ヾrt?.. )( .`i/ | /////! l く)ノ) .. . . .. . . . ⌒ . . . . Y⌒ .. . . . . .///!/////」 | (フ〈) . . ,ノ) .. . . . . .. .. . .. . . . . ... . . .l// | /// `! .. . . . .⌒′ .. .(乂) . .. . . ... . . . x≦\/!l/\ __,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__ > ´ ̄ / ` `、 、、 - ´ / ' } ヽ ヽ\ \ `  ̄ >' / , | ∧/! | } ヽ ヽ /,ィ / ' / /| _/,.ム斗}-/ ハ . {/.' ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ } | . / イ/{ ! ィ斧从}/ Vzソ ノ /イ , <__ ´// 从{ Vソ / / イ- 、 | {'{ { , ' /' ⌒ } | え? いやいやそんなことないですよ 从Ⅵ /. ノ | みんな同じ道の上の人。余さず尊敬してます 叭 v_ ̄ヽ ,rー' 从 、 イj / / . < |' /}/ 、__ ´ } イ从/ | |/ 「 ̄| 「 ̄ ̄ ̄ ̄} |//l| |//////// 、 ,. <// ∧ |//////////> 、 . -‐…‐- . ´ ` 、 / \ / .. .. .. .. .. .. .. .. .. 丶 . . . . . . . . \ . . . . . . . 、 / . . | . . . . . ¦ . . \ . . \ . . ` . . . . .| . . . . . | i . , . . . . . . . , ; . . . . . .| . . . 、_|__j_|ノ|ハ . . |i . . l i. .. .. |. . .| i . . . . ..| i | 人 ⅰ . |i . . i | | | . i. |. . .|八 . . . . ∨i,x圻幵竹, . |i . . | | お、言うねぇ。これはおねーさん口説かれちゃってるんかな? | | . i. |/l ∧ . ___ノ 〃 トィ/f心| . |i . . | | 知らんけど | | . i. | . ァヒ扞ト′ _)ツ| . |i . . | | | i . . i. | 爪 トィ心 ,,, | . l/ . .. | 八 | | . i. | . |i' )ツ | ; ′ . . | \ /㍊i | i ’. ,. | . || 、 ,,, ′ ィ / . . . ノ| / ㍊i |/ V/, |i . 〈癶 ーく ノ / . . . / |/ ㍊i V 八 . . V .ゝ / . . . ィ/ / ァ㌻¨ \ \ . \i . \ . ≧=ー/ . . ≠≪'/ / ,ァ㌻¨。 ゚xヘ \ }≧=\------辷r< //。※゚l/ ァ㌻¨ ※/。※ハ ` / ;冖冖冖冖/ i/ `X升ォt/ ァ㌻¨ 。※゚/。※゚。※゚| | / / /。※゚.。※゚/ {※゚/ ゚| | ァ㌻¨ /。※゚〃※。※゚。※゚| |. / イ/ /※|。/。※/ {/。※゚| |¨l /※/゚/゚。※゚。※゚。※゚| ノ ___ , . . .´ . . . . . . . . . .`丶 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ / . . . / . . . / /| . . .ハ . . . . . . . . .ヽ ′ . . | . ./}/ |/ V}∧ . . . . . . i . | . . .Ⅳ ノ` ー-、__.Ⅵ . | | . | . . .| ー‐'_ __ | . . | | . | . . .| ,ィfチ芋 斧テ式.| . . | | . | . . .|《 V ソ V ソ 》 . . .| | . | . . .ハ , } . . .| ええ!? 今のってそういうことなの? | . | . . .l .{ ノ . . | l . . . . | . ヽ. ⊂⊃ / . . . . | | i| . .i . . | . . .i ___ ..ィ .i . i . | . .| {八 . . | . ..| . i .| | . }ノ ./| . | .,′ ヽ{\|斗' ー i/._|/|/ -┬┬'、__ ̄`___´ ̄_/⌒7⌒ヽ / | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / / } / | |.. . ゙、 . ゙、゙、. \ |. i | i |. ∧ 、.i. .i . ` 、. ! | |、 | | i | ! | | | 、 > | | i 「! ヽート!、 リ ! |ハ ト | ̄ ̄. ,..-、| i | !゙、 _、!二゙、-| イ リ ! |ヽ | / へ.゙、 丶ヾヽ ´{ i` ヽ! 1!| /| !ノ゙、リ ヽ \ !丶  ̄ Vイ ハ |\ i. 丶 \゙、 ` リ ` い、いや……そういう事じゃ……ヽ `┬ 、 ヾ / それに皆さん美人なんですから俺なんかよりもっといい人すぐ見付かりますよ i ;ィノ U ,....-ィ /,, ‐レリ _  ̄ /゛=!_ \ `ー-、_ _/ ゛== 、 \ / ̄ヽ、 ゛===-、 /........................................\ ............. ..................ヽ /...........i l l l ............ハ ′ / i | | |ト ............ i......i i i | | '⌒ヽ i i........i |..... 匕丁j |/ ハ =- ヾ ヾ | | ......| |i ...| i { |{_V⌒" ´_斗=tV ハ... |l |i ...| 从i |⌒ r七ぅ j | {.....Ⅵl いやいや、京太郎も十分いい男だよ |ト..1 ハ」ト=彡 乂_ ソノ 廴7... |l !{ ヽ / ヘヾ とつ/....... }|l |{ vヘ 从}} `~' /....... /八 _ ヾ {ト=- r=≦.............__彡 / \ / \ />=ミ=彳 ニ=- ¨/ 人 \ . / ※ i ∨ / /※r 7´ ̄/\/〃⌒ヽ ヽ 「i ※ 1※V{ / 〃 _У r=' ※ .\ ※ ト- |入 ※ ノ ヾ f´/`7//ト\ j ヽ. | |{ 〉 イ ※ ※ | {/イ※i 〉〉※ / ※ \! _,.. -- 、__, 、___ ⌒> ´ ´ ヽ `ヽ、 _,. ´ , , 、 | 、 、 ヽ  ̄7 / / 从 、 | | | . /イ / /l/ | | | l}从} | { _/_ { 从ヽ、 { | |/ イ´∨}  ̄´ {∧ { ○ 从{ ○ }'⌒}、{ {从 r-く| \ え? お、俺がですか? 叭 __ 八}イ 、 └―┘ ィ/∨ 「¨>-- rく「 ̄ } , ------ ∨_」 , ∨]/|ィ¨7ー-- 、 ////////「//| ー- 」 }ヽ// ///////} {/{////// \∧ r' ヽ }' {/////// |l∧////////Ⅵ,〈 | |///////| |/∧/////////|l∧ ,l |///////| |//∧/////////() \//∧}/////// |////}////////// 「/////∧/////{ |////|///////////∨()////\/// | |////|////////////\///// ∧/ / |////|//////////////\//////,イ |////|//////// ()/////| .\//// .| / . . . . ./ . . . . . . .| . . . . . ハ . .iヽ. . . . . . . . . . ', . . . . . . . | . . . ./l . .レ'| . ./ } . | V . ∧ . |. . . . ', ′ . . . |八 / V ヽ{ レ' V }/ヽ . . . . . . i . . . . . .| V i . . . . . .i | . . . . . .|/ ̄ ̄ ̄` ´ ̄ ̄ ̄`ヽ| . . . . . .| | . . . . . .| __ __ | . . . . . .| | . . . . . .| 斗ぅ芋ミ 抖ぅ芋ミ. | . . . . . .| | . . . . . .l. {{ rJ ハ rJ ハ }}. | . . . . . .| 確かに京太郎君。よく気が付くし優しいし | . . . . .小 V ソ V ソ ′ . . . . | それに、その……カッコいいし(ボソボソ | . . . . . .| ', /.i . . . . . .| | . . . . . .ト、} ' 厶 | . . . . . .| | . . . . . .| 八 / . . | . . . . . .| | . . . . . .| . . . \ r‐ 、 イ . . . .| . . . . .| | . . . . . .| . . i . . . .ゝ、 ィ . . . . | . . . | . . . . .| | i| . . . | . . | . . . | . . | ー l . i. .| . . . . | . . . . .| |八 . . 八 l . | . | . . l |/| . l . / . | . . . . ./ \ . .乂人ィ¨ノ >乂|/|/ . ./V ,. -‐ァ{ `¨''┬<_ rく´ / / \ /ヽ ヽ¨ヽ、 /{_ . ヽ ヽ _ ハ / _/ニ=- | . . . .| ‐=ニ _. ′´. .∧__. . . . .|. . -┼…‐- | | . `ヽ | i|. . .|´ {. | . . . .ト、 |\ | . . | | | i|. . .| _ヽト、 | _\|_`ヽハイ . . | | |八 . {乍i苅ミ\{ '乍r苅¨ア | . . .. | ., |\弋cソ 弋cソ ' | . . .. | . . ,′ | .「´. . . , . . . .. | . . .. ! . . .,′ | . .i . | . ,′. / | .从 r───┐ ,′. /. . . ./ おや~小鍛治プロもしかして須賀君のこと? | . 込、 ヽ ノ / . /. . / 人 . \丶、`¨¨´ イ . , イ / ト、 \ ヾノ>-‐ァf´ / { /. . |人. ト、 | `ー=≫彡'. /'∧ i \__|_》>イ. イ_____. |. . `¨¨ ./| {{ { ¨¨´ . ノ 厂`ヽ \ / l| ゞ=ヘ . . . . . / /`ヽ i ___ , . . .´ . . . . . . . . . .`丶 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ / . . . / . . . / /| . . .ハ . . . . . . . . .ヽ ′ . . | . ./}/ |/ V}∧ . . . . . . i . | . . .Ⅳ ノ` ー-、__.Ⅵ . | | . | . . .| ー‐'_ __ | . . | | . | . . .| ,ィfチ芋 斧テ式.| . . | | . | . . .|《 V ソ V ソ 》 . . .| え?ち、違うよ! そうじゃなくて一般論というか客観的な評価であって | . | . . .ハ , } . . .| 私個人は別に…… | . | . . .l .{ ノ . . | l . . . . | . ヽ. ⊂⊃ / . . . . | | i| . .i . . | . . .i ___ ..ィ .i . i . | . .| {八 . . | . ..| . i .| | . }ノ ./| . | .,′ ヽ{\|斗' ー i/._|/|/ -┬┬'、__ ̄`___´ ̄_/⌒7⌒ヽ / | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / / } . /{_ . ヽ ヽ _ ハ / _/ニ=- | . . . .| ‐=ニ _. ′´. .∧__. . . . .|. . -┼…‐- | | . `ヽ | i|. . .|´ {. | . . . .ト、 |\ | . . | | | i|. . .| _ヽト、 | _\|_`ヽハイ . . | | |八 . {乍i苅ミ\{ '乍r苅¨ア | . . .. | ., |\弋cソ 弋cソ ' | . . .. | . . ,′ | .「´. . . , . . . .. | . . .. ! . . .,′ | . .i . | . ,′. / そうですか~? | .从 r───┐ ,′. /. . . ./ 確かすこやんは | . 込、 ヽ ノ / . /. . / アラフォーですよねー? 人 . \丶、`¨¨´ イ . , イ / もう少し能動的になっていいのでは~? ト、 \ ヾノ>-‐ァf´ / { /. . |人. ト、 | `ー=≫彡'. /'∧ i \__|_》>イ. イ_____. |. . `¨¨ ./| {{ { ¨¨´ . ノ 厂`ヽ \ / l| ゞ=ヘ . . . . . / /`ヽ i / .. ト、 . . . / // // ノ (_.,′. .. . /| /| /| | } ト、 | | i / / ) ー┬ァ ( . | | / j/ j/ j/ V ∨イ i| / } ノ || . | |/ u | i| | ニニ, || . | | ト .___,ノノ 廴___,.| i| | _,ノ {| . | | |≫笊气ミ ィ笊气ミ i| | ┼┼ || . | | | 乂゚ノ 乂゚ノ | i| } 丿 {| . | | | `'ー一'′ , ー一 | 八 〈 │ || . | | | /ハヽ /ハヽ{ ト、\ } ┼〃 │| . | ∧ | /`¨¨¨´| u ノ │ ヽ ヽ | ノ こ || . | |ーi ト . {. . . . . . .ノ イ i| } } │ ├ {| . | | ∧∨ `> . `¨¨¨´ . イ | リ | | } c!、 {|_ 」 i |-‐ヘヽ `ァ‐ャ┬‐- 、 |イ. / | | | rv‐, {. . ..| | ! _乂 ,′ V》.. .. .ハノ. / j ;′ | |/l/ |. . ..乂 ト、| ` ´ ̄ }..》.. . . .V /'′ } o o (. . . . .《{. | |..》. .{. j .} \ ) (. . . . . 《{`Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y´|..》.. .Y..│ \\ \ \`Y⌒Y⌒Y´. . . . . . 《{ 爻=====} {====|.》 . . } . | \ \\ \ \ . -‐…‐- . ´ ` 、 / \ / .. .. .. .. .. .. .. .. .. 丶 . . . . . . . . \ . . . . . . . 、 / . . | . . . . . ¦ . . \ . . \ . . ` . . . . .| . . . . . | i . , . . . . . . . , ; . . . . . .| . . . 、_|__j_|ノ|ハ . . |i . . l i. .. .. |. . .| i . . . . ..| i | 人 ⅰ . |i . . i | | | . i. |. . .|八 . . . . ∨i,x圻幵竹, . |i . . | | | | . i. |/l ∧ . ___ノ 〃 トィ/f心| . |i . . | | | | . i. | . ァヒ扞ト′ _)ツ| . |i . . | | | i . . i. | 爪 トィ心 ,,, | . l/ . .. | 八 | | . i. | . |i' )ツ | ; ′ . . | \ /㍊i え? アンサラー? | i ’. ,. | . || 、 ,,, ′ ィ / . . . ノ| / ㍊i |/ V/, |i . 〈癶 ーく ノ / . . . / |/ ㍊i V 八 . . V .ゝ / . . . ィ/ / ァ㌻¨ \ \ . \i . \ . ≧=ー/ . . ≠≪'/ / ,ァ㌻¨。 ゚xヘ \ }≧=\------辷r< //。※゚l/ ァ㌻¨ ※/。※ハ ` / ;冖冖冖冖/ i/ `X升ォt/ ァ㌻¨ 。※゚/。※゚。※゚| | / / /。※゚.。※゚/ {※゚/ ゚| | ァ㌻¨ /。※゚〃※。※゚。※゚| |. / イ/ /※|。/。※/ {/。※゚| |¨l /※/゚/゚。※゚。※゚。※゚| ノ i⌒i i⌒i | | rt. rt. | | | | || || | | | | || || | | | | || || | | | | || || | | r┴┴i || | | r┴┴i ┌―冊-冊-冊-冊-冊-冊-/_二二_\______rl li___| |/_二二_\-冊-冊-冊-冊-冊-冊-冊―┐ |[三||三||三||三||三||三||三ゝ_____ノ/|二二二/ /|__| ̄ ̄ゝ_____.ノ.三||三||三||三||三||三||三||三]| └―lムマllムマllムマllムマllムマll;;;;;;;,-=ニ/-=ニニ==-, -、/;;;;;;;;|_ゝ、-_};\\.└lムマllムマllムマllムマllムマllムマl―┘ ,-=ニニ,/-=ニニニ=-_( ;;;;;;/;;;;;;;;;;;_) }ニ==-\\.\ ///./-==-/_/_/_/ ;;;;/;;;;;;;;;;;;∨ノニ=-|_∧\ \.\ ///., '/_/_/_/_/_/_/;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;;∨ニ=-_|_|_∧;;;\ \.\ //// /_/_/_/_/_/_/.,.;;;/;;/;/;;|.|;;;;;;∨;-|_|_|_|_|_∧;;;;;\ \.\ //// /_/_/_/_/_/_/ |/ |/;W/;||;W;;;∨_|_|_|_|_|_|_∧;;;;;; \ \.\ //// /_/_/_/_/_// / //\{ ∨_|_|_|_|_|_|_|∧;;;;;; \ \_\ //// . ̄/ ̄/ / /;;;| |\ ∨|_|_|_|_|_|_|/;;;;;;;,, `.) \_\ //// //⌒´ / /ヾ;;;;;;| |;./ \. ヽ ;;;;;;;;;;;;;; \ >.\ //_/ ∠.ノ(. // };;;;;| |.{ \| ;;;;;;;;;;;;;; \___/ ∠,_/ / / ´ -=;;;;;;;;;| .|;;;=- ;;;;;;;;; / / 彡;;;;;;||;;ミ '';;' {/ 从从;| |从 | |.|| | | /从 /从从 从从从 (*) { } | .| | | |.| || | /´〉,、 | ̄|rヘ l、 ̄ ̄了〈_ノ _/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /) 二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/ /__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉 '´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く// `ー-、__,| '' ,. -──……──- . / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .、 / . . . . . . . /. . . . . . . . . . . . . . . . i . . . . \ / . . . . . . . . ./ . . . . . . ./ . /. . . } . . | . .} . . . ヽ ′ . . . . . . ./ . . . . . . //}/∨ハ/レ'ヽ . . i l i i . . . . . . . . i . . . . . . . | V从| | . . . . |. . . . | . . . . . . . | ー ─'´ ^ー-| . | | . . . . |. . . . | . . . . . . . | | . | | . . . . |. . . . | . . . . . . . | 〃⌒ヾ 癶{ . | え? | . . . . |. . . . | . . . . . . . | {{ }} {{ }} . | | . . . . |. . . . | . . . . . . . | ゞ=='" ヾリ | | . . . . |. . . . | . . . . . . . | | . | | . . . . | . . . .| . . . . . i . | /⌒⌒} | . | | . . . . | . . . .| . . . . . i . | { / / . .| | i . . | . . .i | . . . . . i . |`  ̄⌒,.ィ . | . . . .| |/{ . ..| i | | | . . . . . i . | 厂| . . . .| . | . .i. .| /⌒\{从| 乂 . . . Ⅳ '⌒ l/}/Ⅵ 八| / ヽ | l\ \i/ __ /| |ノ}/ / } | l ヽ _____________,ノ .| l i | { { | | | | / | __,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__ > ´ ̄ / ` `、 、 、 - ´ / ' } ヽ ヽ\ \ `  ̄ >' / , | ∧/! | } ヽ ヽ /,ィ / ' / /| _/,.ム斗}-/ ハ . {/.' ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ } | . 死んだはこれ……(汚染で) / イ/{ ! ィ斧从}/ Vzソ ノ /イ , <__ ´// 从{ Vソ / / イ- 、 | {'{ { , ' /' ⌒ } | 从Ⅵ u /. ノ | 叭 v_ ̄ヽ ,rー' 从 、 イj / / . < |' /}/ 、__ ´ } イ从/ | |/ 「 ̄| 「 ̄ ̄ ̄ ̄} |//l| |//////// 、 ,. <// ∧ |//////////> 、 ヽ` ´ ´. __,, ======== ,,__ ...‐''゙ . ` ´ ´、 ゝ ''‐... ..‐´ ゙ `‐.. / \ .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ´ ヽ. ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;................. .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ .' ヽ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;...... ;;;;;;゙゙゙゙゙ / カン ゙ ゙゙゙゙゙;;;;;; ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............ ;゙ ゙; .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;............................. ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙ ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li ' ; .` .; il,.;;. ||i .i| ;il|l||;(゙ `;;i|l|li||lll|||il;i ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;; `ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;, ,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙ ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii ;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙ ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5037.html
京太郎×3 京太郎「朝起きたら残機が増えていた……どうしよう」 京太郎「残機がある……つまり残機がなくらない限り何度でも繰り返せるってことだ!」 京太郎「そうと決まれば和をレイプするしかない」グフフ 京太郎「やっぱりやめよう……もしかしたらオートセーブでコンテニューがここからという確証もない 再開が刑務所なんて辛すぎる」 京太郎「そうだ北海道に行こう」 京太郎「うーん、無事に残機を減らすことなく北海道についた 熊と闘った時は流石に一機持ってかれるのを覚悟したね」 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 京太郎「そんな!こんな街中に熊が出るなんて……だがこの街の平和は俺が守る!!」 京太郎「弱い弱すぎる……森へかえって鍛え直してくるんだな」 熊「」熊「」熊「」ブクブク 京太郎は10の経験値を得た 成香「あの、助けてくれてありがとうございます」 京太郎「いえいえ当然のことをしたまでですから気にしないでください」キリッ 京太郎(この臭い……この娘今日は排卵日か) 成香「うぅ……腰から力が抜けて立てないです」 京太郎「熊は怖いですからね、しょうがないですよ」 京太郎(腰から力が抜けて立てない女の子+排卵日=チャンス!?) 京太郎「お嬢さん手を貸しますよ」ニッコリ 成香「あ、ありがとうございます///」ギュッ 京太郎「うっ……」ドサッ 成香「え?」 京太郎「」 成香「……え?」 テテッテテテッテテ 京太郎×2 京太郎「家か……残機が減っちまったな まさか手を握られただけで死ぬなんて コンテニューがここからだとわかったのが唯一の収穫だな」 京太郎「また北海道にきた……今度こそは排卵日の成香さんに!」 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 京太郎「くっ……またか!何度来たって……何体で来たって俺が勝つ!!」グッ 京太郎「まだまだだな……圧倒的に経験が足りなすぎる 出直してきな」 熊「」熊「」熊「」熊「」熊「」ブクブク 京太郎は20の経験値を得た 成香「あの、助けてくれてありがとうございます」 京太郎「いえいえ当然のことをしたまでですから」ニコッ 成香「あっ……立てない……」 京太郎「手をお貸ししますよ」ニコニコ 成香「お願いします///」 京太郎「おっと……石が」コケッ 京太郎「」 成香「え?」 テテッテテテッテテ 京太郎「家……くそ!残機が一つになってしまった! 石につまずいて死ぬってなんだよ!?」 わかめいきいきムチムチ「うじゅるうじゅる……」 京太郎「なんだコイツは!?」ゴスッ わかめいきいきムチムチ「うじゅるうじゅる……」 わかめいきいきムチムチ「うじゅるうじゅる……」 わかめいきいきムチムチ「うじゅるうじゅる……」 京太郎「固すぎる!俺のレベルじゃ倒せない……クッソー!!」 わかめいきいきムチムチ「くぱぁ」 京太郎「……あ」 わかめいきいきムチムチ「ばくり」 太郎「」ドサッ ゴリゴリガリガリバキバキゴクン テテッテテテッテテ 京太郎「ついにゼロ……これが最後か……」 京太郎「そうだ、残機がないなら誰かから奪えば良いんだ……」 京太郎「自信はないがこれしか思い浮かばない……」 京太郎「クマだ……クマを倒すと経験値が貰える…… もしかしたらだが可能性は」 プルルル 咲『もしもし?』 京太郎「咲!今日は熊鍋だ!鍋の用意をしといてくれ!!」 咲『え!?』 ガチャッ 京太郎「熊狩りの時間じゃあぁぁぁーーーっ!」 京太郎「恨むなら俺に出会ったお前らの運命を恨むんだな……」キリッ 熊「」熊「」熊「」熊「」熊「」熊「」熊「」ブクブク 京太郎は50の経験値を得た テレテテッテテッテー 京太郎はレベルが1上がった 残機が1増えた 京太郎「お!80に達したらレベルが上がって残機が増えた!ゲームのノリだと次は90位必要か? 熊肉も食べてみたかったけど必要ないみたいだしいっか」 由暉子「あの助けてくれてありがとうございます!」 京太郎「いえいえ当然のことをしたまでですから」 京太郎(結果が変わった?ルートを変えたからなのか? それにしても咲より背が低いのに立派なおもちだ……) 京太郎「……」ドキドキ 京太郎(女の子の部屋……咲以外だと初めてだな) 由暉子「消毒しますから腕を出してください」 京太郎「あっはいっ!」スッ ムニッ 京太郎「あ……すすすすすみみません!」 由暉子「よくあることなんで気にしないで下さい/// じゃあ、少ししみますよ」 京太郎「……っ」 由暉子「我慢してくださいな」ムニィ 京太郎「……」ニヘラ 由暉子「包帯巻きますね」ムニィ 京太郎「……」ハァハァ 由暉子「……」ムニィ 京太郎「……もう辛抱ならん!」ガバッ 由暉子「!?」ドサッ 京太郎「由暉子さん」 由暉子「……京太郎君」 ピンポーン 京太郎「」ビクゥッ 由暉子「そういえば今日は私の部屋を使って皆で練習する約束をしてました」 プルルル 京太郎「あっ少し失礼します」 京太郎「もしもし?」 咲『京ちゃん熊鍋の用意できたよ 後は熊肉だけ足りないけど』 京太郎「あーそういえばそうだったな ちょっとサクッと熊倒して帰るよ」 咲『え!?熊倒すってどうい』 プッ 京太郎「すみません用事思い出したんで帰ります」 由暉子「そうですか……今度会ったときはしっかりとしたお礼をしますね」 爽「今すれ違った男ダレだー?」 由暉子「恩人です」 成香(……?……?) 京太郎「咲ただいまー」 咲「おかえり京ちゃん……って熊!?」 京太郎「おう!鍋にして食べようぜ!!」 咲「」 京太郎「うめぇ!うめぇ!熊の旨味が鍋の全てに溶け込んで染み込んでいる」ガツガツ 咲「脂はスッキリとしてて食べやすいね」フーフー 京太郎「咲おかわり!」 咲「はいはい」 京太郎「今日は色々あったな!おやすみ!!」 京太郎「……」スヤスヤ セーブ中です 京太郎×1 京太郎「ふわーよく寝た 今日はどうしようかな」 京太郎「今日は奈良だななんとか攻略のヒントを探さないと」 京太郎「無事に奈良についな野生の鹿ってのもなかなか強いもんだな」 京太郎「新子さんをレイプするか」 京太郎「コンテニューする場所もわかったしな」グヘヘ 憧「今日もいい天気ねー」テクテク 京太郎「新子さん!」 憧「な、なに!?」 京太郎「俺とクッキング勝負だーーーっ!!」コック姿 憧「なにこの大きなセットは!?キッチン!?」 京太郎「提供は龍門渕さんだー!お題は自由!負けた方が買った方の言うことをなんでも聞くこと!」 ハギヨシ「それでは須賀京太郎vs新子憧!クッキングバトルーーーー……ファイ!」 ッカーーーン 憧「私は肉じゃが」 京太郎「俺は里芋の煮っころがし」 ハギヨシ「それでは審査員の皆さん 美味しかった方の札を上げてください!」 透華「凄く美味しかったですわ!」京太郎 煌「ホクホクとした里芋からあふれでる甘味……すばら!」京太郎 咲「京ちゃーん」フリフリ京太郎 憧「そんなぁ」ガクッ 京太郎「新子さんも食べてください」 憧「……」モグモグ 憧「……悔しいけど凄く美味しい……私の負けだわ」 ハギヨシ「勝者!須賀京太郎!!!」 ワーワーパチパチ 京太郎「あっしたー先に上がりまーす」 オツカレサマデシター 憧「で?お願いってなに?」 京太郎「あーそういえばそんなのあったね忘れてた……」 憧「はぁ?なら何のために闘ったのよ!」 京太郎「なら今から山に登って新子さんの女子力を鍛えようか」 憧「え?」 山の中 憧「女子力を鍛えるなら家でも良かったんじゃ……」 京太郎「山を舐めるな……光と闇、生と死を身近に感じるのことで女子力は何倍にも膨れ上がる」 憧「えー……」 京太郎「まずは山小屋でラブラブセッ」 憧「なななななにいってんよー!///」ドンッ 京太郎「あ……」ドサッ ズザザー ゴンッ ガンッ ゴンッ ズザザー ヒューン ボチャン プカプカ 京太郎「」 テテッテテテッテテ 京太郎「ピタゴラスイッチかよ……レベルは2で残機は無し 厳しいな」 京太郎「ハギえもーん不思議な薬ちょうだいよー」 ハギヨシ「しゃうがないなー須賀太くんはー」 テテテテッテテー ハギヨシ「残機が増える薬らしいですよ」 京太郎「うぉぉぉおおおお!」ゴクゴクゴクゴク ハギヨシ「全部飲んでしまいましたがもう残ってないので気をつけてくださいね」 京太郎×3 京太郎「増えたーーー!!」 ハギヨシ「よくわかりませんが良かったですね」 京太郎「寝るにはまだ早いし、時間があまったなーどうしよ」 京太郎「雀荘に行くかー」 roof-top まこ「おう、いらっしゃい おんしがここにくるとは珍しいのう」 京太郎「ちょっと色々とありまして」 京太郎「麻雀か俺の強さを見せてやる!」 成香「あっ私がトップですね」 優希「私が二位かー」 やえ「にわかは相手にならんよ」←三位 京太郎「」 成香「そういえばトップがビリになんでもお願いできるってことでしたよね?」 京太郎(そうだっけ?) 成香「熊狩りの仕方を教えて欲しいです」 京太郎「それぐらいならお安いご用です 早速北海道に行きましょうか」 成香「はい」 京太郎「優希!明日は熊タコスだ!!」 優希「え……遠慮しとくじぇ」 京太郎「コツを掴めば簡単です まずは俺の動きを見ていてください」 成香「はい」 赤カブト「……」グルル 京太郎「随分と図体が大きいな、右目の潰れた熊か……おもしれぇ!」 成香「あ……あ……」チョロチョロチョロ 熊「……」×19ノシノシ 京太郎「成香さん見ていてください これが熊狩りを極めた者のみが使える技……熊返しです」 京太郎は130の経験値を得た テレテテッテテッテー 京太郎はレベルが1上がった 残機が1増えた 京太郎「いたた、一匹だけ強い熊が混じってたな一撃貰ってしまった」 成香「いま消毒しますね」アタフタ 京太郎「かすり傷だからきにしないでください」 成香「で、でも……」 京太郎「本当に気にしなくていいですって傷ももう塞がりましたし」 成香「!?」 京太郎「それより成香さんこそ」フキフキ 成香「きょ、京太郎くん!?」 京太郎「しっかり臭いをとっておかないと熊が寄ってきちゃいますよ」フキフキ 成香「うん……ふっ……///」 京太郎「もう少し足広げて下さい」 成香「駄目……恥ずかしい」 京太郎「そう言われましても」グイッフキフキ 成香「んんーっ///」ビクッビクッ 京太郎「何故だか全然拭き終わらなかった」 成香「///」 プルルル 京太郎「はい、もしもし」 咲『京ちゃんもう遅いから早く帰ってきなよ 麻婆豆腐冷えちゃうよ』 京太郎「冷えた麻婆豆腐も美味しいけどなー わかったすぐ帰るよ」 咲『うん』 プッ 京太郎「もう遅いんで送っていきますよ成香さん」 成香「お願い……腰が抜けて立てなくて……///」 京太郎「ただいまー」 咲「おかえりーって今日はマグロ!?」 京太郎「おう本マグロだ泳いでる時にたまたま見つけたから捕まえて来た 冷凍庫で冷やしとくか」 京太郎「咲の麻婆豆腐は美味いなー」ガツガツ 咲「いっぱい油入れてるんだ こうすると本場の味に近づくんだよ あんまり健康には良くないかもしれないけど京ちゃんなら運動してるから大丈夫たよね」フーフー 京太郎「咲!おかわり!!」 咲「はいはい」 京太郎「いやー今日も頑張った!おやすみ」 京太郎「……」スヤスヤ セーブ中です 京太郎×4 京太郎「うーんよく寝た!レベルが3になったお陰か力もみなぎってくる!!」 京太郎「麻雀の能力取得か……まぁ麻雀部員だし本分は麻雀の練習だよなー」 京太郎「あ、今日はわざわざありがとうございます」 灼「いい……」 京太郎(シャツ……ダサッ)ガクッ 京太郎「」 灼「……!?」 京太郎×3 京太郎「うーん、死んだかあれはしょうがない それにしても残機が沢山あると心に余裕が生まれるね」 京太郎「今度は岩手かな……よっと」ピョーン 京太郎「……」シュタ 京太郎「」ガクッ 京太郎「」ドサッ 京太郎×2 京太郎「まさかベッドから飛び降りただけで死ぬとは…… 慢心ダメ絶対」 京太郎「ここはいっちょ神頼みでもしてみるかー」 奈良 京太郎「山の神よー!何卒何卒御慈悲をーーー!」 穏乃「朝からうるさいって!!」ガサガサ 京太郎「ひぃ!でた山神さまじゃーーー!山神さまがお怒りじゃぁぁぁ!!」 穏乃「だからうるさいって!!」プンプン 京太郎「まぁご利益ありそうだし拝んどくか」ナムナム 京太郎「御加護をー御加護をー」 穏乃「もう勝手にすれば」プンプン 京太郎「あっ……帰っちゃった」 京太郎「しゃあない俺も帰るか」トボトボ 京太郎「お供えものにと思ってきたおもち無駄になっちゃったな」 京太郎「……」モグモグ 京太郎「うっ……息が」 京太郎「」 京太郎×1 京太郎「なんてこった……これは非常に不味い ちょっと前までは残機が多くて受かれてたのに」 京太郎「咲にプロポーズするかな」 京太郎「咲!結婚しよう!」 咲「もう京ちゃんたらまたそんな冗談言って!ほら今日の夕飯の買い物付き合って!!」 京太郎「おぉ……おう」 咲(京ちゃん///)モジモジ 京太郎「咲とはもはや家族みたいなもんだし親しすぎて中々上手くいかないなー」 京太郎「まだ時間があるな……どうしよう」 roof-top 京太郎「染谷先輩遊びましょーう」 まこ「すまん、いま忙しくて手が離せん」 京太郎「折角だし麻雀をしていこう!今日こそは見せてやる俺の本気!!」 リチャードソン「俺が一位で」 優希「私が二位」 美穂子「私が三位で」 京太郎「」サラサラ リチャードソン「この雀荘ではトップがビリになんでも命令できるらしいね」 京太郎(そうなの?) リチャードソン「君に幼馴染みはいるかい?」 京太郎「一応……いますが?」 リチャードソン「ならその女の子を一生大事にしてあげてくれ」 京太郎「それってつまり……」ゴクリ リチャードソン「結婚だ」 京太郎「でも前にプロポーズしたけど流されちゃいましたし」 リチャードソン「君も男だろ、何度でもぶつかれる限りぶつかればいい その子もきっと待っている」 京太郎「そうですかね」 リチャードソン「そうだ」 京太郎「なぁ……咲」 咲「今日の夕飯はニラ玉と焼き鮭だよ京ちゃん」トントン 京太郎「一緒に買いにいったし知ってるよ!」 咲「そうだったね」トントン 京太郎「本気で俺と結婚してくんね」 咲「またまたご冗談を」 京太郎「包丁止まってるぞ」 咲「……」 京太郎「いつまでも一緒にいてくれよ咲」 咲「私ね自分に自信がないんだ」トントン 咲「京ちゃんは麻雀以外なら何だって自分で出来る 料理だって私が意地はって作ってるだけで 京ちゃんがやった方が美味しいもん」トントン 京太郎「俺は咲の料理好きだぜ」 咲「ありがとうね京ちゃん」コトコト 咲「でも、何でもできる京ちゃんに私は釣り合わないよ」コトコト 京太郎「俺は何にもできないよ」 咲「嘘」コトコト 京太郎「嘘じゃない」 咲「絶対に嘘」コトコト 京太郎「本当、俺は咲がいるから頑張れる 咲がいなかったら何もできない」 咲「……ばか」 京太郎「馬鹿で結構」 京太郎「俺はなお前が好きなんだ咲、料理が上手じゃなくてもいい、ドジだっていい、寂しがり屋でもいい、 そんなお前を支えたい そんなお前に支えられたい」 咲「そのセリフ凄くクサイよ」カチャカチャ 京太郎「だから俺と結婚してくれ咲」 咲「……とりあえず冷める前にご飯食べちゃおう」 京太郎「おう」 京太郎「このニラ玉美味いなー」 咲「加熱しすぎないでしっかり蒸らすのが卵をふんわりさせるコツなんだよ」 京太郎「咲」 咲「はいはい」 咲「まだ帰んないの?」 京太郎「今日は泊まってく」 咲「なら、布団しいとくね」 京太郎「おやすみ咲」 咲「おやすみ京ちゃん」 咲「京ちゃんまだ起きてる?」 京太郎「ん……あぁ」 咲「こんな私で良かったらお嫁さんにして下さい」 京太郎「……このタイミングで言うかね普通?」 咲「ごめんね、これでも勇気振り絞ったんだよ」 京太郎「咲、ほらおれの布団入ってこい」チョイチョイ 咲「うん」モゾモゾ 京太郎「まぁ俺達ならこんなもんか 変に肩肘張らずいつも通りに、 それが俺達らしいよ何も変わらない」ギュー 咲「ありがとう京ちゃん」ギュー 咲「でもね、一つだけ変わったことがあるよ」ギュー 京太郎「なに?」 咲「前よりもっと京ちゃんが好きになった」ギュー 京太郎「……」 咲「……照れてるの?」 京太郎「うっせー、さっさと寝ろ」プイッ 咲「うん」ギュー 京太郎「明日は指輪を見に行くからな」 咲「うん」ウトウト 京太郎「結婚式場も見に行って」 咲「それは流石に高校生には早すぎるよ……」ウトウト 京太郎「皆にも挨拶しないとな」 咲「うん」ウトウト 京太郎「それからさ……」 咲「……」スースー 京太郎「……寝たか?」 咲「……」スースー 京太郎「愛してるぞ咲」ギュー 咲「……私もだよ京ちゃん」ギュー 京太郎「……聞いてた?」 咲「ばっちし」 京太郎「……もう寝る!」 咲「おやすみ」 京太郎「おやすみ」 これからも変わらずいつまでも二人一緒に 咲エンド 咲エンドボーナス残機+3 京太郎×4 京太郎「んうぉ!あれ!?俺咲と結婚して子供育ててそれからそれから…… あぁ、あの日に帰ってきちゃったのか…… レベルは3てことは3日目からか」 京太郎「幸せだったぞ咲」 京太郎「そうだ福岡に行こう そこにならこのゲームを終わらせる何かがあるかもしれない」 京太郎「きたぜ福岡 熊本に近いだけあってクマモンをよく目にするが体が疼く」 京太郎「どうせなら姫子さんを惚れさせようそうしよう」 京太郎「男なら真っ正面から体当たり!正々堂々口説き落とす!」 姫子「あつかーなしてこがんにあつかとねー」 京太郎「もしかして鶴田さんですか?」 姫子「何か用でもあっと?」 京太郎「ファンなんですサインください!」 姫子「ごめん、そういうんやってなかとよ」 京太郎「お願いします!お願いします!」 姫子「なら秘密にしてなー」カキカキ 京太郎「ありがとうございます!!」 京太郎「本当に大ファンなんですよ!」 姫子「ふーん」 京太郎「もう、姫子さん全てが好きなんですが! 特にしたまつげが可愛い!!」 姫子「……」ピクッ 姫子(なかなかわかっとぉなコイツ) 京太郎「それに萌え袖もかわいいです!」 姫子「そんなに好きなら、触ってみんね?」 京太郎「いいんですか!?」 姫子「まぁ……」スッ 京太郎「萌え袖の中に隠れてる手可愛い!」フニフニ 姫子「こしょぐったか」 京太郎「姫子さん可愛い」フニフニ 姫子「ちょっやりすぎ」 京太郎「可愛い!」フニフニ 姫子「っふ……っふ……」 京太郎「姫子」フニフニ 姫子「……っ!」ゾクゾク 京太郎「姫子、姫子」フニフニ 姫子「駄目名前呼ばれたら」ゾクゾクゾクゾク 京太郎「姫子!」フニフニ 姫子「ひぅ……」ビクンッ 姫子「あっ……」 姫子「駄目……言うたろ?」ハァハァ 京太郎「あぁ!すみません」 京太郎(これは流石にやりすぎた) 京太郎「すみません!すみません!」 姫子「まぁ、済んだことやしもうよかとよ」 京太郎「そんなわけには行きませんお詫びとして行きたいところがあったら何処にでも連れていきます!」 姫子「それってつまりデートしろって言っとっと?」 京太郎「そういうわけじゃ……でも姫子さんみたいな綺麗な女性とデートできるなら嬉しいです」 姫子「そんな綺麗かなんて恥ずかしいけん///」 京太郎「ごほん、良かったら今度俺とデートしてくださいお姫様」 姫子「よ、喜んで///」 京太郎「連絡先を交換して別れた 明日以降からデートに誘えるかな」 キャー 京太郎「今の悲鳴は!?」 姫子「うぅ」ビクビク 熊「……」 熊「……」 熊「……」 熊「……」 熊「……」 京太郎「熊が5匹か、それにしてもあの十字の陣形はインペリアルクロス!」 京太郎「俺の熊返し受けきれるか!!うぉぉぉおおお!!」シュバツ 姫子「早い!?早すぎて目で追えなか!!」 京太郎「あっめんたいこ踏んだ」 ズリッ ガンッ 京太郎「」 姫子「え?」 熊「え?」 テテッテテテッテテ 京太郎×3 京太郎「流石は福岡そこら中にめんたいこが生えてやがる うぁぁぁー交換した連絡先が消えてる」 京太郎「咲とラブラブセックスだな」 咲「おはよう京ちゃん」 京太郎「おはよう咲」 京太郎「ラブラブセックスしようぜ!」 咲「……っ~~~///」ポコポコ 京太郎「いたいいたい」 咲「ふんっ!」プイッ 京太郎「なぁ咲頼むよ」 咲「絶対に駄目!結婚してからって決めてるもん!!」 京太郎「なら問題ないじゃん」 咲「……?」 京太郎(あ……セーブポイントからやり直してるから前週の記憶が無くなってるのか) 咲「……でも、キスだけならいいよ」 京太郎「本当?」 咲「うん」 京太郎「咲!中で出すぞ!!」パンパン 咲「ちょうだい!京ちゃんの全部を中にちゃうだい!」ギュー 京太郎「でる!」ドビュルルル 咲「んっーーーー!!」ビクンッ 京太郎「キスなんかしちゃったら我慢できるわけがない」ツヤツヤ 京太郎「阿知賀を攻略しよう」 奈良 京太郎「へへ、奈良についたが恐怖のあまり足の震えが止まんねぇ」ガクガク 鹿王「……」 京太郎「でかい!こんな街中でコイツが暴れたら…… そんなことはさせん!!」 京太郎「鹿の王よ……見事な実力であった」 鹿王「」 京太郎は50の経験値を得た 憧「あの、助けてくれてありがとう……」 京太郎「当然のことをしたまでですから気にしないでください」ニコッ 憧「……っ、足くじいちゃった」 京太郎「大丈夫ですか?」 京太郎「よっと」 憧「きゃあ!」 京太郎「それじゃえ歩けないだろうし送ってくよ」 憧「あ……ありがとう///」ギュッ 京太郎「ここですか」 憧「うん、ありがとう……おっと」 京太郎「家の中まで送りますよ」 憧「いいよそこまでしてもらうのは悪いし」 京太郎「頼ってください男は頼られると嬉しいんですよ」 憧「それなら……」 京太郎「足痛いですよね夕飯は俺が作るんで座っててください 何か食べたいものありますか?」 憧「煮っころがしがいい」 憧「美味しい……」モグモグ 京太郎「ありがとう」モグモグ 京太郎「皿は洗っとくんでお風呂入ってきてください」 憧「うん」 憧「……」チャポン 憧「///」ブンブン 憧「上がった」 京太郎「まだちょっと髪濡れてるじゃないですか こっち来てください」 京太郎「髪綺麗なんですからしっかり手入れしないと」トカシトカシ 憧「んー……乾かすの上手いね」 京太郎「慣れてますから」ゴー 憧「……彼女とか?」 京太郎「どうなんですかねよくわかんないです」ゴー 憧「そっ……」 京太郎「ドライヤーは遠くから当てて頭皮を乾かすようにやるのがコツです」 憧「そういうのいいよ これからも君にやってもらうし」 京太郎「え?」 憧「あ……べ別にそういう意味じゃ!そう意味ってその……あの///」 プルルルル 京太郎「はいもしもし」 咲『京ちゃん?今日の夕飯はポトフだよ 早く帰ってきて』 京太郎「そっか、すぐ帰るよ」 プッ 京太郎「時間も時間なんでもう帰りますね」 憧「今日は……色々とありがとう」 京太郎「困ったときはお互い様です 冷蔵庫にプリン冷やしてるんで良かったら食べてください」スタコラサッサ 憧「名前は……っていっちゃった」 憧「プリンなんていつの間に買ってきたんだろう……ってこれ手作りじゃん」 憧「おいしい」ニコニコ 京太郎「ただいまー」 咲「おかえり、今日は鹿なんだ大きいね」 京太郎「おう、二人じゃ食いきれないから近所にお裾分けしよう」 京太郎「やっぱ美味いな!」ハフハフ 咲「実は豚肉を使ったからポトフじゃなくてポテって言うんだけどね」フーフー 京太郎「おかわり!」 咲「はいはい」 京太郎「今日も疲れたーもう寝よう」 京太郎「……」スヤスヤ セーブ中です 京太郎×3 京太郎「今日も一日頑張ろう!」 京太郎「和!稽古してくれ!!」 和「いいですよ、須賀くんも来年は男子麻雀部の部長になるんですから もっと上手くならないといけませんからね」 京太郎「エッチの!」 和「しゅっ!」ブンッ 京太郎「」キーン 和「須賀くん見損ないました」スタスタ 京太郎「……あ、頭の中ひ胡桃割り人形がリピートひてる」ガクガク 京太郎「よく死ななかったな俺 てか俺が見切れないスピードの蹴りって和のやつ何者だ」 京太郎「透華さん俺と結婚してくださ……ウワラバッ!」 透華「はい喜んで」ポロポロ 京太郎「」 透華「京太郎?」 京太郎「」 透華「え?」 テテッテテテッテテ 京太郎×2 京太郎「まさか股間が破裂して死ぬなんて 恐るべしのどっち」 京太郎「咲と旅行にでもいくか」 京太郎「どこがいいかなーやっぱり行ったことない沖縄とかかな」 京太郎「咲の水着姿たのし」 タンスに小指ガンッ 京太郎「」 テテッテテテッテテ 京太郎×1 京太郎「あれで死ぬか、いや確かに死ぬほど痛いけど本当に死ぬなんて」 京太郎「大阪とか言ってみるかー なんだかんだ関西にはまだ行ってないし」 京太郎「大阪に無事についた 都会なだけあって動物たちと戯れることもなかったな」 ハギヨシ「須賀くん掘らせていただきますよ」ゴゴゴ 内木「須賀くん」ゴゴゴ 京太郎「くっなんてオーラだ赤カブトや鹿王以上だ!だが俺のケツは俺が守る!!」 京太郎「俺のケツを掘っていいのは掘られる覚悟があるやつだけだ」 ハギヨシ「」 内木「」 京太郎は110の経験値を得た テテテテッテテッテー 京太郎のレベルが1上がった 残機が1増えた 京太郎「よかった守りきれて」 竜華「大丈夫か?凄い闘いやったなー」 京太郎「男には守りきらないといけないものがあるんですよ」 竜華「そうなんかー」 京太郎「よかったら大阪案内してくれませんか?」 竜華「ええでー、面白いもんみしてもらったし アイツらはほったらかしでええんか?」 京太郎「大丈夫ですよ あの二人なら手負いでもシャチぐらいなら水中で倒せますから」 竜華「アンタらホンマに人間か!?」 京太郎「人間ですよ多分」 竜華「大阪といったらやっぱり道頓堀やなー 他にもええところは一杯あるけど初心者には 此処がオススメやな」 京太郎「人が多いですねー」 竜華「コナモンミュージアムでもいこか ロウのサンプル作れるんやでー」 京太郎「へー」 竜華「次はHEP FIVEや!色んな店が集まってるから長時間楽しめる!」 京太郎「すげー長野にこんなのねー」 竜華「オススメは真っ赤な観覧車やな」 京太郎「高い!」 竜華「うち観覧車めっちゃ好きやねん きっとここで告白されたらOKしてまうわ」 京太郎「好きです!付き合ってください!!」 竜華「ごめんなー」ヒラヒラ 京太郎「えー……」 京太郎「いやー楽しかったです!ありがとうございました!!」 竜華「ええでーうちも楽しかったし、また何かあったら誘ってや これ連絡先」 京太郎「まだ夕飯まで時間があるな どうしようか」 京太郎「長野の皆におみやげを買っていくか」 京太郎「タコスせんべいかこれとか優希が喜びそうだな 試食してみよう」バリバリ 京太郎「うっ……煎餅が喉に刺さって」ピクピク 京太郎「」ガクッ テテッテテテッテテ 京太郎×1 京太郎「連絡先がなかなか手に入らない……」 京太郎「熊狩りだな 北海道と九州どっちにしよう」 京太郎「くそっ!流石に多すぎる!!」 熊「……」×121 熊「」×545 京太郎「だがまだやれる!!」 ハギヨシ「んっふそれはどうですかね!」 内木「ふふふ」 赤カブト「ぐるる」 鹿の王「……」 京太郎「くそっ!ボスラッシュステージか!」 ハギヨシ「いますよ須賀くん!」 京太郎「うぉぉおおおおお!」ベチャ 京太郎「うわ、なんか降ってきた鳥の糞だバッチぃ」 京太郎「」 ハギヨシ「え?」 テテッテテテッテテ 京太郎「また残機がゼロか……今度こそ駄目かもな」 京太郎「鷹狩りって鷹で獲物を狩ることだよな 俺鷹とか持ってないけどカピバラでいいかな」 京太郎「いけカピー!狩ってこい!!」 カピ「きゅー」トテトテ 京太郎「凄いぞカピー!アルパカを1300頭も狩るなんて」 カピ「きゅー」 アルパカ「」×1300 カピーは10000の経験値を得た テテテテッテテッテー カピーレベルが70上がった 残機が70増えた 京太郎は学習装置で100の経験値を得た テテテテッテテッテー 京太郎はレベルが1上がった 残機が1増えた 京太郎「残機も増えたしどうすっかな」 京太郎「はっ!?夢か……」 京太郎×0 京太郎「マジで夢か……」 咲「京ちゃん布団干すからどいて」 京太郎「やだ」ダラダラ 咲「どいて」 京太郎「やだ」ゴロゴロ 咲「……」ムッ 京太郎「咲も来いって」グイッ 咲「あぅ……」ドサッ 京太郎「咲ー」ギュー 咲「もーしょうがないな京ちゃんはー」ニコニコ 京太郎「さぁ……どうすっかなー」 京太郎「新子さんを焦らすか」 京太郎「ほれほれ」 憧「……」ジーッ 京太郎「ほれほれ」 憧「……」ジーッ 京太郎「こっちだよー」 憧「早くちょうだいよプリン」 京太郎「はいどうぞ」 憧「美味しい」ニコニコ 京太郎「新子さん」 憧「なに?」 京太郎「……」チュッ 憧「!?」 京太郎「すみませんつい……」 憧「うぅ……///」モジモジ 京太郎×1 憧「ばか……京太郎」 京太郎「すみません」 憧「責任とってよね」 京太郎(はて?責任とは?) 憧「キスまでしたんだからけ、結婚を」 プルルルル 京太郎「ごめんちょっと電話が」 プッ 京太郎「もういいですよ話の続きを」 憧「その……キスしたんだから責任とって結婚しなさいよ///」 京太郎「け、結婚ですか!?」 憧「……いや?」ウルウル 京太郎「でも結婚しても俺はいつか」 憧「いつか?」 京太郎「結婚した全てを無かったことにしてしまいます」 俺は残機が有る限り何度も世界を繰り返してしまうことを憧に話した 最初は信じられなかったみたいだが必死に話していたら信じてくれた 京太郎「だから、新子さんと結婚は……」 憧「別に結婚してもいいんじゃない」シレッ 京太郎「え!?」 憧「無くなるんだったら何も気にすることないじゃん」 京太郎「いや、それは人間としてどうかと」 憧「私はそれでも京太郎といたい」 京太郎「でも……でも……」 憧「京太郎」ギュッ 京太郎「……憧」 憧「何回繰り返したって私は京太郎と出会ったら絶対に好きになる もし、これから先辛いことがあったら私の所に来てねきっと抱き締めてあけわられるから」ニコッ 京太郎「……憧」ポロポロ 憧「だから、今回だけでもいいから……」 憧「私を幸せにして」 憧「あなた……具合はどうですか?」 京太郎「……」 憧「そうですか……あなたと過ごした毎日が輝いていましたよ お婆ちゃんになってもあなたは私を愛してくれました」 京太郎「……」 憧「充分すぎらくらい幸せでした」 京太郎「……」 憧「今度は私が約束を守る番ですね」ナデナデ 京太郎「……」 憧「きっと貴方が辛いときは過去の私が抱き締めてくれるはずです」ギュッ だから 安心しておやすみ、京太郎 ピーーーーーー 憧エンド 憧エンドボーナス残機+3 京太郎×4 京太郎「憧……ありがとうな レベルが4ということは四日目か」 京太郎「鶴賀に行くか 」 京太郎「やっぱ近いしずくについたな」 京太郎「東横さんを探すか」 京太郎「心の目だ心の目を使えばきっと見つけられる」コフー 京太郎「……」 京太郎「駄目か……」ガックシ 京太郎「佳織さんを口説くか」 京太郎「男なら正々堂々とだな」 佳織「どうしたんですか?」 京太郎「佳織さん可愛い」 佳織「え?」 京太郎「おっとりしてて可愛い」 佳織「えー///」 京太郎「眼鏡っ子可愛い」 佳織「うぅ///」 京太郎「おもちでかい可愛い」 玄「同意ですのだ」 佳織「恥ずかしいです///」 京太郎「顔を真っ赤にして俯いちゃった可愛い」 佳織「……もう、やめてくださいよぉ」 京太郎「精一杯声を絞り出して可愛い」 佳織「///」 京太郎「やっぱりおもちでかい可愛い」 玄「同意ですのだ」 佳織「……///」 京太郎「……ちょっと来てください」ズルズルズルズル 玄「おもちー!」バタバタバタバタ 佳織「なんだったんだろう……?」 路地裏 京太郎「邪魔しないでくださいよ」 玄「そこにすばらなおもちがあったら盛り上がらずにはいられないよ!」フンスー 京太郎「……確かにそうですね」 玄「うん!」 京太郎「だったらこれも仕方ないですよね」モミモミ 玄「んっ!ちょっと駄目だよこんなことしちゃ!」 京太郎「すばらなおもちがあるんですから盛り上がらずにはいられませんよ」モミモミ 玄「私のおもちは出来損ないだよ……」シュン 京太郎「そんなことありませんよ大きくて弾力もあって」モミモミ 玄「んぅ……あっ!」 京太郎「感度も良い」クリクリ 玄「もうやめて……」プルプル 京太郎「嫌です満足するまでやります」 プルルルル 京太郎「おっ、咲か?もう夕飯の時間?」 咲『うん、今日はロールキャベツだよ』 京太郎「すぐに帰るよ」 プッ 京太郎「すばらなおもちでしたよ玄さん」 玄「……」ハァハァ 京太郎「それじゃあ」 玄「……」ゴクリッ 京太郎「ただいまー」 咲「おかえり今日は何も捕まえてこなかったんだね」 京太郎「たまにはな」 京太郎「キャベツから溢れだす肉汁の旨味がトマトの酸味と合わさって最高!!」ガツガツ 咲「鍋いっぱいにしきつめて煮込むのが型崩れしないコツだよ こうすると肉汁が外に逃げないから美味しくなるんだ」 京太郎「おかわり!」 咲「はいはい」 京太郎「東横さんを見つけられなかったのは悔やまれるがおもちを堪能できたから良しとしよう」ウンウン 京太郎「……」スヤスヤ セーブ中です 京太郎×4 京太郎「朝だーーー!」 京太郎「岩手かーあそこってオカルト関係に強そうだから何かわかるかも」 京太郎「それにしても岩手は猪が多いなもう10体も気絶させたぜ」 猪神「ふごふご」 京太郎「ハイエースよりでけぇ!お前がこの森の守り神か…… 神狩りの名をいただくぜぇ!」 京太郎「ふっ……命はとらんお前はこれからもこの山を守り続ける義務があるからな」 猪神「……」ノシノシ 京太郎は100の経験値を得た テテテテッテテッテー 京太郎はレベルが1上がった 残機が1増えた これ以上レベルは上がらない 京太郎「おっ……5でMAXか」 塞「あの!ありがとうございました!!」 京太郎「気にしないでください 慣れてますから」ニッコリ 塞「……」キュンッ 京太郎「腰の辺りが汚れてますね払ってあげますよ」パンパン 塞「ひゃん!あ、ありがとう///」 京太郎「」ドサッ 塞「え?」 テテッテテテッテテ 京太郎×4 京太郎「あの人の腰……正に殺人級だったな」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3349.html
京太郎(牌に愛された奴らってのがいるらしい) 京太郎(咲とかもそいつらの一部とかなんだとか) 京太郎(……) 京太郎(俺も牌に愛されたい) ―部室― ガチャッ 京太郎「ちーっす」 シーン 京太郎「……ありゃ」 京太郎(誰もいないのか……皆遅いのかな) スタスタ ガタ、ストン 京太郎「ふー……」 京太郎「……」 京太郎(皆が来るまで暇だな……) 京太郎「……」 京太郎「……」チラッ 牌「……」 京太郎「……」 京太郎(……“牌に愛された奴ら”……か) 京太郎(俺もそんな星の下に生まれたかったな……) 京太郎(……) 牌「……」 京太郎(……ん) 京太郎(待てよ……) 京太郎(確かに、牌は俺を愛してないみたいだけど) 京太郎(俺が牌を愛したことがあったか?) 京太郎(いや、無い) 牌「……」 京太郎(……そうだよ) 京太郎(自分の事を愛してくれない奴を、愛せはしないんだ) 京太郎「……そうか」 京太郎「俺が……牌を愛すればいいんだ」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……こんにちわ」 牌「……」 京太郎「……いい天気だな」 牌「……」 京太郎「…………突然だけど」 牌「……」 京太郎「……好き、です」 牌「……」 京太郎「ずっと、好きでした」 京太郎「第一印象から決めてました」 京太郎「フォーリンラブというヤツです」 京太郎「オナシャス」 牌「……」 京太郎「……へへっ、照れるな」 牌「……」 京太郎「でも……本当の事だから」 牌「……」 京太郎「なんだよ……なになに、何か言えよ~」ツンツン 牌「……」 京太郎「ははっ、お堅いヤツだぜ」 牌「……」 京太郎「……ふっ、もう半荘ってとこか」 ―部室外― 咲「……」 和「あ、咲さんいらしてたんですか」 咲「和ちゃん、帰ろう」 和「えっ」 咲「帰ろう、今日の所は帰ろう」 ―次の日― ガチャ 京太郎「ちーっす」 シーン 京太郎「……」 スタスタ ガタ ストン 京太郎「はぁ……また今日も」 京太郎「俺とお前だけか」 牌「……」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……ふたりきり、だな」 牌「……」 京太郎「……」 京太郎「……お前って、綺麗だよな」 牌「……」 京太郎「嘘じゃねえよ?嘘じゃねーって」 牌「……」 京太郎「……なんていうか、すげえ、白いし」 牌「……」 京太郎「丸っこくて、可愛いし」 牌「……」 京太郎「竹みたいに、しなやかで」 牌「……」 京太郎「鳥っぽいし……」 牌「……」 京太郎「東西南北揃ってるし……」 京太郎「最強、じゃん」 牌「……」 京太郎「……なあ」 京太郎「…………触っても……いいか?」 牌「……」 京太郎「……いいん……だな……?」 京太郎「……」ゴク 京太郎「さわ……る、ぞ」 ソッ 牌「……」 京太郎「……っ」 サワッ 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……すべすべ、してる」 京太郎「……」サワ 牌「……」 京太郎「……っふ……ん」サワワ 牌「……」 京太郎「……」サワサワ 牌「……」 京太郎「……」ピタ 牌「……」 京太郎「や、わりぃわりぃ……つい熱中しちまったよ」 牌「……」 京太郎「……いつも、乱暴に触れてただけだったけど……」 京太郎「お前を想って触れたら……」 ニコッ…… 京太郎「こんなにも……愛おしいもの、なんだな」 牌「……」 京太郎「……はは、悪かったよ悪かったって」 牌「……」 京太郎「……少しずつ」 京太郎「少しずつ……近づいていけばいいから」 京太郎「今日は……ここまで、な」 牌「……」 京太郎「……なんだよ、何か言えよ~」ツンツン ―部室外― 和「……」 優希「お?のどちゃんどうした?入らんのかー?」 和「優希」 優希「ん?」 和「帰りましょう」 優希「え?」 和「疲れてるのは彼じゃなく私なんでしょうか……いえ、帰りましょう」 ―次の日― ガチャッ 京太郎「ちわす」 シーン 京太郎「また皆いないのか」 京太郎「……まあ」 スタスタ ガタッ ストン 京太郎「そっちの方が……好都合とか思ってたり……する?」 牌「……」 京太郎「……ちぇっ、無反応なヤツー」 京太郎「…………ま、そこが……可愛いんだけどな」 牌「……」 京太郎「……ふふっ」 京太郎「しっかし、今日もあっついなぁー」 京太郎「服が汗びっしょりだぜ」パタパタ 牌「……」 京太郎「……」 京太郎「……あ」 京太郎「…………もしかして、今」 京太郎「俺のYシャツのはだけた所、じっとみてたろ」 牌「……」 京太郎「え、何」 京太郎「もしかしてお前って、むっつりさんなワケ?」 牌「……」 京太郎「おいおーい、だんまりかー?」 京太郎「いやーん、牌ちゃんのスッケベー」 牌「……」 京太郎「ははははっ、冗談だって!悪かったよ、そんな怒るなよ」 牌「……」 京太郎「だから悪かったって言ってるだろー」 牌「……」 京太郎「……えい」ツン 牌「……」 京太郎「……何か言えよ」 牌「……」 京太郎「……もしかして、本当に怒った?」 京太郎「…………ごめん、な」 牌「……」 京太郎「……つい、さ」 京太郎「好きなヤツには……ちょっかいだしたくなるんだよ」 京太郎「……お前の事、本当……好きなんだ」 牌「……」 京太郎「……」 ソッ… ギュッ 牌「……」 京太郎「ふふ……冷たいヤツだな……」 京太郎「ま……でも、丁度いいのかもな」 牌「……」 京太郎「この俺の……すげえ、熱い想いと」 京太郎「お前の冷たさで……きっと、丁度いいんだよ」 京太郎「二人で、一つなんだ……俺達」 ―部室外― 優希「……」 まこ「お?なんじゃそんなところで」 優希「先輩、帰ろう。帰りましょう、本当、冗談抜きにして」 まこ「どうしたんじゃ、ってか口調おかしい」 ―次の日― ガチャッ 京太郎「おーっすっす」 シーン 京太郎「……おはよ」 スタスタ ガタッ ストン 京太郎「寂しかったか?」 牌「……」 京太郎「……素直じゃないヤツだな」 京太郎「……」 京太郎「俺は……寂しかったよ」 京太郎「お前に…………会えなくて」 京太郎「………………寂し、かった」 牌「……」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……なぁ」 牌「……」 京太郎「あのさ……」 牌「……」 京太郎「お前、お前ってさ……」 京太郎「他に……好きなヤツとか、いるのか……?」 牌「……」 京太郎「やっ、あの、違うんだ、なんていうか、その、さ!」 京太郎「……なんていうか」 京太郎「…………お前、結構、素っ気無いっていうか」 京太郎「なんていうか……無機質っていうかさ……もしかして……」 京太郎「……俺の他に……好きなヤツがいるから……そんな態度、なのかな、とか、思ったり、したワケ、です。はい」 牌「……」 京太郎「……そ、そうなの、か?」 牌「……」 京太郎「……な、なぁ、なんとか言ってくれよ」 京太郎「不安になるじゃんか……」 牌「……」 京太郎「……っ!」 京太郎「何とか言えよぉっ!」ガシャーン!! 牌「……」ガラガラ 京太郎「お前がそんな……思わせぶりな態度じゃ……」 京太郎「もう……俺……!」 京太郎「もっと……もっと、お前の事、好きに……なっちまうよ……!!」フルフル 京太郎「迷惑なら!迷惑だってハッキリ――……!!」 京太郎「……――え?」 牌[中] 京太郎「……」 京太郎「……この牌……」 京太郎「……え?」 京太郎「中…………って」 京太郎「……」 京太郎「えぇ~~~~~っ!!!?」 牌 [中] 京太郎「ちゅう、ちゅうって」 京太郎「俺と!?お前がか!!?」 牌 [中] 京太郎「い、いやいや!!いやいや!!嫌なわけないし!!!!」 京太郎「で、でもっ!!でもでも!……」 京太郎「………………俺、で……いい、のか……?」 牌 [中] 京太郎「わ、わかってるよぉっ!そんな急かすな!」 京太郎「お、お、俺……初めて、なんだからな?」 牌 [中] 京太郎「わかってるってば!!」 スッ 京太郎「……い、いきます……よ?」 牌 [中] 京太郎「……っ」 京太郎「あ、あの、さ」 牌 [中] 京太郎「……キスの前に……コレだけ、言わせてくれ……」 京太郎「……………………大好き」 チュッ 京太郎「……――ん……!」チュゥッ 牌「……」 京太郎「……んはっ……んぅ」チュッ 牌「……」 京太郎「……っは、駄目、止まらな……んぷ」チュパァ 牌「……」 京太郎「牌……んぅ、んぴゅ、牌っ……ぷふ」チュポ 牌「……」 京太郎「んっ、んっ、んっ……」キュポキュポ 牌「……」 京太郎「ん――…………っは」キュポキュポ ポン 牌「……」 京太郎「はぁ……はぁ……」 牌「……」 京太郎「……ごめん……なんか、好きすぎて……わからなく、なっちまった」 牌「……」 京太郎「……」モジモジ 牌「……」 京太郎「……しちゃっ……た……な」 牌「……」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「…………しばらくは」 京太郎「しばらくは……自分に歯止め効かなくなりそうだから……おあずけ、な」 ―部室外― まこ「……」 久「あら?どしたのまこ」 まこ「帰ろう、きっとアンタがこき使いすぎたせいじゃ」 久「えっ?な、何が?え?」 ―別の日― ガチャ 京太郎「……」 スタスタ ガタ 京太郎「ふう……びしょ濡れになっちまった」 牌「……」 京太郎「すげえ雨だよ……こんな時間なのにまるで夜だ」 牌「……」 京太郎「っくし!……あー……ん?」 牌「……」 京太郎「あはは、大丈夫だっての。この俺にかかれば風邪なんて」 京太郎「っくし!!」 牌「……」 京太郎「わかったよ……ちゃんと体拭くっての」 ゴソゴソ 牌「……」 京太郎「っと……ん?」 牌「……」 京太郎「……別にいいだろ、脱がなきゃ体拭けないし」 牌「……」 京太郎「へーへー、私がわるうござんすよー」 牌「……」 京太郎「……」ゴソ 京太郎「……」 京太郎「……何」 牌「……」 京太郎「…………何、見てんだよ」 牌「……」 京太郎「……お前、ほんとにスケベな」 牌「……」 京太郎「いや、だって実際そうじゃん!この前もさ!」 牌「……」 京太郎「俺は別に誘ってねえよ!なんだよその目!」 牌「……」 京太郎「なんだってのその冷たい態度は!っていうか」 京太郎「そうやって色目で俺を見てきて……誘ってるのはお前のほうだろ!!!」 牌「……」 京太郎「まーた御得意のだんまりですか!」 京太郎「そうやっていつもいつも――……!」スタスタ ガタッ 京太郎「わっ!?」 ガシャーン パラパラ…… 京太郎「いてて……」 京太郎「すまん、置いたバッグに躓いて――……」 京太郎「!!」 牌「……」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……わ、悪い」 牌「……」 京太郎「すぐ、どく」 牌「……」 京太郎「…………ごめん」 京太郎「体………………動かせないや」 京太郎「………………――お前から…………目が、離せない」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……お前」 牌「……」 京太郎「……やっぱり、肌……凄く」 京太郎「………………白い」 牌「……」 京太郎「……」 ガバァッ!!!! 京太郎「牌ぃ!!!!」 牌「」 ゴソゴソ 京太郎「牌ぃ、牌ぃっ」ハァハァ 牌「」 京太郎「ごめ、も、止まらない……!」 京太郎「気持ちっ」 京太郎「抑えらんな……っ!!」 牌「」 京太郎「はぁっ、んちゅっ」 京太郎「んはぁっ」 京太郎「牌っ、牌っ」 牌「」 京太郎「な、いいだろ?いいだろ?なぁっ」 京太郎「いいだろ!?な!?」 牌「」 京太郎「んちゅっ!!」 京太郎「ぷはっ!!!!はぁっ!はぁっ!」 京太郎「お前の、真っ白で……綺麗だ……!!」 牌「」 京太郎「う、くっ……!」 京太郎「も、駄目」 京太郎「もう、抑えられねえっ!!」 ボロン 京太郎「ふーっ……!ふーっ……! 京太郎「お前を…………抱く……!」 牌「」 京太郎「へ……へへっ……!」 京太郎「こんな時までだんまりかよ……!お得意のよぉ!」 ゴソッ 京太郎「ほら!お前がそんなだから……!こんな事になってんだ!!」 京太郎「何か言わねぇのかよ!!」 京太郎「“嫌だ”とか“やめて”とか!!」 牌「」 グイッ 京太郎「“離せ”とか!“死ね”とか!!!」 グイッ 京太郎「“お前の事なんて、好きじゃなかった”とか!!」 グイッ! 京太郎「“今までのは遊びだった”とか!!」 グイッ!! グイッ!! 京太郎「“京太郎の事なんか”……!オレの事なんか……っ!!」 グイッ!! ピタ…… 京太郎「……“嫌い”……とか……!」ポロポロ 牌「……」 京太郎「言え……よ……!!」ポロポロ 京太郎「ひぐっ……!!ぐすっ……!!」 京太郎「オレを……オレを……!!」 京太郎「愛して、くれないならっ!!!!」 京太郎「嫌いだって!!!!言っでぐれよぉ!!!!!!!!!」 グイッ グイッ 京太郎「ぐぞぉっ!!ぐぞぉっ!!!」 京太郎「ぐぞぉっっ!!!!入らねぇっ!!!!!!」 牌「……」 京太郎「お前は!!」 京太郎「お前はオレの事なんか!!!!!」 グイッ パタン 京太郎「愛して――……」ピタ 牌「……」 京太郎「………………――え?」 牌 [萬子] 京太郎「……」 牌 [萬子] 京太郎「……おま、え」 牌 [萬子] 京太郎「……」 牌 [萬子] 京太郎「……」 京太郎「自分から……見せるって」 京太郎「そんな大事な所見せるって……ことは」 京太郎「……」 京太郎「…………いい、のか?」 牌 [萬子] 京太郎「……牌!!」 グニュッ!!! 京太郎「うっ……!!」 牌 [萬子] 京太郎「うっ、くっ!!あぁっ……!いいっ……!!」グイッ グイッ!! 牌 [萬子] ―部室外― スタスタ 久「だからー、なんなのよー」 咲「ですから!部室はなんというか駄目なんです!」 和「多分須賀君、今日も部室にいます!!」 久「須賀君が部室に居たっていいじゃない。みんないじわるねぇ」 優希「そういう問題じゃないんだじぇ!!」 まこ「とにかく悪い事は言わん!!今日はわしらだけでわしん家で部活を!!」 久「だーめだってば。理由も教えてくれないし」 久「それにこの雨じゃまこの家まで行くので疲れちゃうわよ」 まこ「それは、そうじゃがっ」 久「もう、皆変よ?気持ちをビシっと入れ替えて部活するわよ!」 ザッ 久「さあ、着いt」 ギュッ ギュッ ギュッ!! 京太郎「あああああ――――っ!!!!!!!!」 ヘコヘコヘコヘコヘコヘコヘコ 京太郎「いっ……いいっ……!!!!」 京太郎「いいよぉ!!!気持ちっ!!!!!」 京太郎「気持ちいいっ……!!!!牌っ!!!!!!」 京太郎「 愛 じ で る ッ ッ ッ !!!!!!!」 久「 」 咲「 」 和「 」 優希「 」 まこ「 」 京太郎「はぁっ!はぁっ!」 牌「」 京太郎「お前の、肌っ!!!」 京太郎「眼差しっ!!匂いっ!!」 京太郎「全部、全部っ!!」 牌「」 京太郎「万子も……!!!!索子もっ!!!!」 京太郎「筒子も!!東西南北白發中も!!!!!!」 牌「」 京太郎「全部!!!全部!!!」 京太郎「全部全部っ!!!!あぐっ!!!!」 京太郎「全部!!!!!愛おしい!!!!!!」 牌「」 京太郎「あひぃっ!!!!!!めくれるッッ!!!!!!」 京太郎「牌!!!!!……うっっ!!!!!」 京太郎「イグッ!!!!イグゥッ!!!!!!」 京太郎「牌ィ!!!!!!出すぞっ!!!!!!!」 牌「」 京太郎「牌!!!!!」 ドポォォォ!!!!!!! 京太郎「愛してるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぁアァァァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!」 ボピュゥゥッ!!!!ピュパァァァッ!!!! 京太郎「アァァァアアアア」 牌「 」 久「」 咲「」 和「」 優希「」 まこ「」 ビュルゥッ ピュフッ ピチュッ…… 京太郎「オォォアアアアアアア」 京太郎「オアアアアアアアアアアア」 京太郎「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」 ガシッ!!!! 京太郎「こんなんでッッ!!!!!!!!!!!!」 ガッッッッシャアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 京太郎「麻雀が上手ぐなるがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!」ゴッシャアアアアアアン!!!!!!!! 久「ちょちょっ!!!!須賀くん!!!!!」 京太郎「ボゲがあぁぁぁああああ!!!!!!!!!!!!」ガッシャアアン!!!!! まこ「お、落ち着け!!落ち着くんじゃ!!!!!」 京太郎「ごんなもんっっ!!!!!!!!!!!」ガシィ!!!!! 咲「あぁっ!!!!!雀卓が!!!!」 京太郎「ベランダに"っっっっ!!!!!!!!!!!!!!」 ゴシャアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 京太郎「こうじゃああああああい!!!!!!!!!!!!!!!!!」 和「きゃあああああ!!!!!」 久「なんて事を!!!!」 京太郎「やあああああああ!!!!!!!!!!」ガシィィィッ!!!!!! 優希「ロッカーが!!!!」 京太郎「全部!!!!!!!全部!!!!!!!!!!!!」ブォン!!!!!!!! 京太郎「ごうじゃボゲエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!!」ガッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!! 咲「あぁっ!!染谷先輩が巻き添えに!!!!!!」 和「落ち着いて下さい!!須賀君!!落ち着いて!!!!」 京太郎「死ね糞があァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!」 優希「京太郎!!お願い!!落ち着いて京太郎!!!!」 京太郎「うあぁぁっ!!!!!!うぁああああアアアアアアアアアアアアアアアアああああ!!!!!」 咲「京ちゃん!!京ちゃぁん!!!!!」 ピタ 久「……え?」 咲「……きょ、京、ちゃん?」 京太郎「……」 京太郎「……呼んでる」 咲「え?」 京太郎「…………呼んでる」 京太郎「牌が……俺の、名前……呼んでる」 バッ!!!!! 和「あっ!!!?」 優希「京太郎!!!?」 京太郎「牌ぃ!!!!!牌――――!!!!!」タッタッタ 久「須賀君!!!?」 咲「京ちゃん!!!?京ちゃ――ん!!!!!!」 タッタッタ…… ッタ…… … ・ ザァァァァ…… 和「……」 優希「ひぐっ……!!ぐすっ……」 久「……行っちゃった……わね……」 咲「…………京、ちゃん……」 ザァァァァァァ…… タッタッタ… 京太郎「はぁっ……はぁっ……!!」 京太郎「頑張っちゃったっ」 京太郎「頑張ったわれわれっ」 京太郎「東西南北っ」 京太郎「ワ――――イ!!!ワ―――――イ!!!!!!」 タッタッタ…… …… … 壊れたベランダから飛び出して 全裸で雨の中を走って それから、京ちゃんはもう……帰ってこなかった ………… …… … ・ スタスタ…… ピタ… 咲「ふう……」 ヒュゥゥ…… 咲「……」 和「咲さん?」 咲「あ、和ちゃん」 和「大丈夫ですか?早く部室に行きましょう」 咲「うん」 咲「……」 でも、きっと京ちゃんは帰って来る あの日、あの時……牌と過ごした日々は 京ちゃんの中で、偽りでもなんでもなく……存在していると思うから ビュゥゥゥ… 咲「……」 ――――冬が来る 和「咲さん!」 咲「あ、ごめんっ、すぐ行く!」 咲「……」 タッ 咲「待ってー」タッタッタ ――――――全裸の京ちゃんが、凍えないといいのだけれど カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6233.html
特別編 あこちゃー日記 ※短めです ×月○日 今日新しい友達ができた 少しだけこっちにいるっていう京太郎って奴 なんかすぐに仲良くなれた でも、麻雀はすぐには覚えなかった 早く京太郎とも打ってみたいのに △月□日 今日もシズ、和、玄、京太郎と遊んだ 京太郎は玄と胸の話ばっかりして和に怒られてた そんなにいいのかな 男子って、よく分からないことに夢中になる ……玄は昔からああだったっけ ●月◇日 京太郎にそんなに胸がいいのって聞いたら、良い!って大きな声で言ってきた 胸がある女の子がいいの?って聞くと、胸がある女の子らしいのがいいって言ってた サイテーだ。そう言ってやると、胸大きくなってから言ってみろって言ってきた 悔しいから、胸大きくして女の子らしくなってやろうって決めた 京太郎にギャフンって言わせてやる!! 憧「なっつかしいなー……こんなの書いてたっけ」 憧「……胸、はおっきくなったけど……玄や宥さんと比べるとなー」ムニムニ 憧「女の子らしく……か……」 憧「おはよー」 京太郎「おっす、憧。今日は早いな」 憧「まーねー……ね、京太郎。あたしって女の子らしい?」 京太郎「?まぁ、昔よりずっと女の子らしいと思うぞ?」 憧「そう?ふふっ、ありがと!」 カンッ!!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6431.html
【冬休み7日目】 京太郎「ん……」パチッ 京太郎「……そっか、俺の部屋か」 京太郎「……まだ寝よ」 朝 京太郎「うぐぅ……眠い……」 京太郎「けど流石に二度寝して昼間とかはダメ人間みたいで嫌なんだよな……」 京太郎「何か読んで暇をつぶそう」 京太郎「この前買った良子さんの本にするか」ペラペラ 京太郎「表紙の良子さん綺麗だなぁ」ポケー 京太郎「こういうのは前書きから読むのがいいんだよな」 京太郎「えーっと、なになに?」 『現代……ディーズデイズ、君たちヤングなガールやボーイたちのパワーが私たち全体への――――――』 京太郎「何これ、前書きどんだけ続いてんの」ペラペラ 京太郎「しかも良子さんらしく横文字ばっかだし……」 京太郎「……とりあえず読み続けよう」 ―― 一時間後 京太郎「ようわからんかった……」チーン 京太郎「なんで注釈つけなきゃわかんないような英語使うんだよ……」 京太郎「今日はここまでにしておこう」 京太郎「さーて次の本は……」 ´  ̄ ̄ ` / \ / ヽ / / / | | ヽ i i { イ A A A l | l| | X{ | v八 // \ト| l| '\ // \ト、{丐ミ、\/ ィテ丐 l|/¨\\ 〃 | ハ弋ソ 弋rソ1 l! \ヽ /' | 小 ' ! 八 ヽj 表紙「」ジーッ | j 丶、 ぃ . イ / 从/ / >-<´ト、j_/\ 京太郎「……」 ´  ̄ ̄ ` / \ / ヽ / / / | | ヽ i i { イ A A A l | l| | X{ | v八 // \ト| l| '\ // \ト、{丐ミ、\/ ィテ丐 l|/¨\\ 〃 | ハ弋ソ 弋rソ1 l! \ヽ /' | 小 ' ! 八 ヽj 表紙「」ジーッ | j 丶、 ぃ . イ / 从/ / >-<´ト、j_/\ 京太郎「表紙に見られ続けてる気がするのは気のせいなのか?」 京太郎「なんかこえーよ……」 京太郎「続き、読んでみるか」 京太郎「前書きは読み終わったから、『Chapter.1-物真似とは』からだな」 京太郎「ふむふむ……」 『ミミング(注1)とは、インアザーワーズで言うと、トレースにニアーなミーニングである』 『そしてトレースとは―――――』 京太郎「あれ?これ前書きじゃね?」 京太郎「横文字の量もさらに増えてるし……」 京太郎「マジかあの人……さっぱりわかんないぞ」 昼 京太郎「字ばっかで疲れた……」 京太郎「やっぱ冬休みなのに勉強するのは間違ってるな、うんうん」 京太郎「暇なのは変わんないから……他の人のとこに遊びに行こう」 京太郎「」ブルッ 京太郎「ボロアパートだから寒いな、ここ」 京太郎「そういや霞さんとこに掘りごたつがあったよーな……」 京太郎「よし、行ってみよう」 ガララ 京太郎「霞さーん、いますかー?」 霞「あらいらっしゃい、どうしたの?」 京太郎「部屋の中あんまし暖かくないんでこっちで暖まろうかと」 霞「こっちもちょうど暇してたし、いいわよ」 京太郎「じゃあお邪魔しまーす」 霞「お茶入れてくるから、京太郎くんはあっちの部屋で待っていてね」 京太郎「はい!」 京太郎(ここで霞さんだけと一緒にいるなんてクラス発表の日以来か?) 京太郎(いつもはみんながいて麻雀打ってたり、郁乃さんが騒いでたりしたっけ) 京太郎(来年は俺と霞さんだけになるのかな……) 京太郎(他にも誰かいた気がするけど) 霞「お待たせ、はい」 京太郎「ありがとございます、では」ズズッ 霞「……」ズズッ 京霞「ぷはぁー」 京太郎「寒い時に飲む温かいものって凄いですよね、五臓六腑に染み渡るというか、食道の形がわかるような気がしますよ」 霞「そうねぇ、あ、お茶請けの濡れせんべいもあるわよ」 京太郎「じゃあそれもいただきます」ボリボリ 霞「……まったりするわね」 京太郎「ですねー」 京太郎「ポーカーでもしましょうか」 霞「ポカポカしてるからかしら?」 京太郎「…………」 霞「…………」 霞「ごめんなさい」 霞「でも、ポーカーって三人以上でやるものなのでしょう?」 京太郎「ディーラーとか無しで競うだけにしましょう」 霞「まあ暇つぶしにはなるでしょうね……そうだ、負けた方が昼ごはんを作るっていうのはどうかしら?」 京太郎「いいですね、見せてやりますよ、俺の家事スキル!」 霞「負けること前提なのね……」 京太郎「霞さんから先にどうぞ」 霞「じゃあ……これ、とこれ」 霞「次は京太郎くんね」 京太郎「……はい」 京太郎(霞さんはまだ初心者、役も覚えきっていないと見える) 京太郎(だが、なぜ……) 霞「あら?まだ決めないのかしら」ニコニコ 京太郎(あんなに悠然としていられるんだ……?) 京太郎(まさか初心者でも知っている名物役、ロイヤルストレートフラッシュを揃えたのか?) 京太郎(……いや、これはハッタリ!) 京太郎(そうだ、いくらなんでもそんな強運は滅多にない!) 京太郎(ここは三枚交換で勝負をかける!) 京太郎「フルハウス!」 霞「ツーペア……負けちゃったわね」 京太郎「ウヒョヒョヒョー!俺の勝っちだー」 霞「じゃあご飯作って来るわね」 京太郎「あ、流しちゃうんすね」 トントン 京太郎(炬燵の中で包丁がまな板を打つ音が聞こえる……) 京太郎(暇だ……) 京太郎(霞さん、料理作るときは割烹着だったよな) 京太郎(ピンクのフリフリ付エプロンとか持ってそうだけど……) 京太郎(何かイタズラしてみるか?) 京太郎(あ~右手から炎でないかな~) 京太郎(夏とか暑そうだからいいや~) 京太郎(…………) 京太郎(暇だ) 京太郎(眠い……) 霞「お待たせー……あら?」 京太郎「くかー……」 霞「待たせすぎちゃったかしら?」 霞「風邪引くわよー」 京太郎「くぉー……」 霞「起きなさそうね……こうなったら……」 霞「この鍋焼きうどんで京太郎くんを起こしちゃいましょう!」 霞「前に寝起きドッキリでびっくりしたから仕返しよ」 霞「……だけど、流石に熱いわよね」スッ 霞「少し冷ませば大丈夫よね?」 霞「ふぅーっ、ふぅーっ」 霞「このくらいでいいわね、どのくらい驚いてくれるかしら?」ワクワク 京太郎(気が付いたら霞さんが何やら企てている、直接じゃなくて良かったものの……) 霞「えいっ!」ピトッ 京太郎(案の定熱くない……) 京太郎(えぇぇ、何これどうしよう) 京太郎(どう反応したものか……) 京太郎(薄目を開けると目の前には霞さんの指があるわけで) 京太郎(うどんよりも白くて、綺麗な指なわけで)グー 京太郎(意趣返しだ)パクッ 霞「あっ……もう、何してるのかしらこの子は」ツンツン 京太郎(何だろう、霞さんの声が親戚の優しいおばさんのそれにしか聞こえないや) 京太郎(おいしかったし、もういいや) 霞「早く起きないとうどん冷めちゃうわよー?」ツンツン 京太郎「あ……どうも」ムニッ 霞「……お、おはよう」 京太郎「鍋焼きうどんですか、霞さんらしいですね」 霞「またおばさんっぽいって言うつもりなのかしら?」ジトッ 京太郎「いえいえ、家庭的だなー、割烹着似合うなー、と」ズズッ 霞「それならいいけど……」 京太郎「おっ!おいしいですよ、これ!」 京太郎「ちょーおいしいっすよ!」 霞「そ、そう?初めて作ってみたのだけど」 京太郎「今度は霞さんが作った朝ごはんとかも食べてみたいです!」 霞「ええっ!?」 霞「そ、それって毎日味噌汁作ってくれとかそういう……」 京太郎(あっれー?どこで勘違いしちゃったんだろこの人?) 夕 京太郎「今月は金銭的余裕もあるし、たまには外で食べるか」 京太郎「適当にぶらついて探そう」 京太郎(松屋の主な長所は味噌汁が無料ということと、食券制ということの二点だ) 京太郎(食券制であることにより、す○家に見られる聞き間違いなどのトラブルが少ない) 京太郎(ネギたま牛丼とキムチを頼んだら、キムチ牛丼とキムチが出てきたのは良い思い出だ、整合性考えようぜ) 京太郎(味噌汁無料というのは他のとこと比べてお得感があってなんか良い) 店員「旨辛ネギたま牛めしですねー」 京太郎(というわけで松屋に来てみたのだが……) 竜華「な、なんで京くんがここにおるんや」ワナワナ 京太郎(わなわなしてる人がいた) 京太郎「奇遇ですね、竜華さんもここで夕食ですか?」 竜華「お、お母さんもお父さんもおらんし、せっかくやから食べてみたいと思って来ただけなんやからな!」 竜華「牛丼が好きとか、そういうわけやないんやからな!」カァァ 京太郎「前後で矛盾してますよ、落ち着いてください」 竜華「はぁーっ、はぁーっ」 竜華「京くんはよく来るん?」 京太郎「俺ですか?たまーにですね」 竜華「そっか……ええなぁ」 京太郎「え?」 竜華「あっ!ちゃうから!いつも一人で自由やな、って思うとっただけやから!」 京太郎「いつも一人……」ズーン 竜華「ああ!落ち込んでもうた!」 京太郎「竜華さんもこんな店に来るんですね、意外です」 竜華「変、やろか?」 竜華「千里山の麻雀部部長がこんなところで夕食って……」 竜華「女の子っぽくないと思う?」 竜華「京くんは嫌やろ?」 京太郎「嫌とか訊かれましても……」 京太郎「好きなものは好きっていうべきですよ」 京太郎「俺は牛丼好きな竜華さんだっていいと思います、変でも、嫌でもないです」 京太郎「だいたい、そっちにはセーラさんがいるんですから一緒に行けばいいじゃないっすか」 竜華「セーラはああ見えてファミレスでパフェ頼むかどうかで10分悩むくらいやで」 京太郎「案外行かなさそうですね……」 竜華「どうすればええんやー!」ウェェン! 京太郎「じゃあ、俺と一緒に行きましょう!」 京太郎「いつでも呼んでくれれば飛んでいきますよ!」 京太郎「まあ、どうせ一人ぼっちですし……」 竜華「そっか、ほなそんときは頼むな!」 京太郎「はい、それじゃあ食べましょうか」 京竜「「いただきまーす!」」 夜 京太郎「読書に始まり、読書に終わる」 京太郎「嗚呼、なんという学生的な日々よ」 京太郎「さて、何を読むか」 京太郎「朝はよくわかんなかったけど、今度こそは十二分に噛み砕いて理解してやる!」 京太郎「ここから……」ペラッ 京太郎「良子さんのプロマイド、こんなのもあるのか……」 京太郎「ボタンを外して少しはだけさせたブラウスを着た良子さん……」 京太郎「この良子さんが俺に教えてくれていると思えば……!」キィィィン! 京太郎「妄想しすぎて集中できなかった……」 京太郎「心なしか使われてる英語が簡単になってる気がしたし、プロマイドって偉大」 京太郎「でもこのプロマイドエロすぎないか?」 京太郎「こういうの目当てで買う人もいるんだよな……」 京太郎「良子さんにストーカーとかいるのか?」 京太郎「なんか心配になって来た……」 京太郎「続きを読み進めよう!」 京太郎「今のモチベーションなら今度こそ理解できるはずだ!」ペラペラペラ 京太郎「やっぱりもうないよなぁ、プロマイド」 京太郎「ふんふむ」 京太郎「えーっと、つまり本の内容を総合すると……」 物真似、トレースにおいて最も重要なのはイメージである その人の打ち筋を見て、思考をイメージ、理解しようとする 第二にそのイメージを投影すること その人だったらこの場面でどうするか、考えて実際に打ってみる 次第にその人の精神に身体が乗っ取られ、その人特有の運、オカルトチックな法則を手に入れることができる 京太郎「結局オカルトじゃねえか!」 京太郎「……打ち筋を見て思考を理解、ならできるかもしんねえけど……」 京太郎「MAOはリアルだからこっちで練習してみるか」 京太郎「プロのなら公式の牌譜があるし……」 京太郎「よし、やってみよう!」 チュンチュン 京太郎「ふぅ……こんなもんか」 京太郎「もう朝4時、ウソだろ……」 京太郎「早く寝よう」 【冬休み7日目】終 【冬休み8日目】 京太郎「結局あまり眠れなかった……」 京太郎「昨日はやたらと疲れたなぁ……」 朝 京太郎「気分転換にちょっと歩いてくるか」 京太郎「朝の公園は、冬の陽気にあいまっていい感じだ」 京太郎「」ブルッ 京太郎「さっさと帰ろう……」 憩「あ、京太郎くん?」 京太郎「……憩さん?」 憩「朝から散歩かぁ、偉いなぁ」 京太郎「偉い、ですか?」 憩「冬休みやっちゅうのに朝早く起きて散歩なんて偉いでぇ」 京太郎「それを言ったら憩さんも同類じゃないっすか?」 憩「あははっ、せやねー」 京太郎「……憩さんは麻雀の調子、どうですか?」 憩「二年生の子たちと頑張ってるで、大会が楽しみやね」 京太郎「当たることになっても、容赦はしませんよ?」 憩「ふふっ、それはこっちの台詞やで」 憩「……はぁー」 憩「ちょっと寒くなって来たなぁ」 京太郎「寒ささえなければ、冬は最高なんですけどね」 憩「晴ればっかりやしなぁ」 憩「けど、晴れてばっかで暑くないのは冬が寒いからって、バランスええよな」 京太郎「ですよねぇ」 憩「んーっ」ノビーッ 憩「はぁ……もうこんな時間かぁ」 憩「京太郎くん、この後予定とかあるん?」 京太郎「特にないですね、憩さんは?」 憩「ウチは勉強、息抜きに麻雀や」 京太郎「うわぁ、大変そうだ」 憩「楽しいと思えばそうでもないんやで?」 憩「図書館におるから、京太郎くんも暇やったら来てなーぁ」 京太郎「はい、気が向いたら!」 昼 京太郎「暇だー」ゴロゴロ 京太郎「あれ?いつも暇だったら暇が普通になって暇であることが暇でなくなるんじゃないか?」 京太郎「そうなったら暇って一体どうなるんだ?どんだけ暇になるんだ?」 京太郎「…………」 京太郎「そういや憩さんが図書館にいるっつってたな……」 京太郎「行ってみよう」 京太郎「どうも、憩さん」 憩「きゃっ!……なんや、京太郎くんかぁ」 京太郎「誘われたんで、来ちゃいました」 憩「集中しとったんやから、びっくりさせんといてなぁ」 京太郎「はい、気を付けますね」 憩「そんで、京太郎くんはどこ悩んでるんや?」 京太郎「えーっと……この辺りですかね?」 憩「せやから、ここはこーやって……」 京太郎(憩さんが隣で懇切丁寧に教えてくれてるけど、暖房が気持ち良くて、憩さんの声が耳に優しくて……) 京太郎(……あー…………やばい……)ガクッ 憩「こーすれば……ほら、完成やで」 京太郎「くこー……」Zzz 憩「京太郎くん?」 京太郎「…………」Zzz 憩「教え方悪かったんかな?……それやったら凹むなぁ」 憩「京太郎くーん?」 京太郎「…………」Zzz 憩(ちょうどペンもあるし、落書きしたろ) 憩(二人っきりの時間を無駄にした罰や)カキカキ 京太郎「くー……」Zzz 京太郎「んあ……」 憩「……」スラスラ 京太郎「あ……おはようございます」 憩「あ、やっと起きた……ブフッ」 京太郎「え!なんで吹き出してんですか!」 憩「だ、だって、ふふっ」 京太郎「何なんすかもー!」 ―――トイレ 京太郎「……」 京太郎「額に肉ってどんだけ幼稚なんだよ」 京太郎「しかも水性ペンってあたりも優しいよな……」 京太郎「これは何か仕返しをしないとな」 京太郎「これに見合うくらいの仕返しを……」 京太郎「憩さん♪」トントン 憩「何や?」プイッ プニッ 京太郎「ははっ、引っかかりましたね?」プニプニ 憩「懐かしいなぁ、それ」 京太郎「お返しですよ」 憩「あ、どうやった?ウチのいたずら、恥ずかしかったやろ?」ワクワク 京太郎(恥ずかしいというより可愛かった……ってのは無しだよな) 京太郎「もう、勘弁してくださいよ?」 憩「京太郎くんが寝るから悪いんやでー」 京太郎「そりゃあ確かにそうでしょうけど……」 憩「さ、もう少し頑張ろか」 京太郎「はい!今度こそは寝ませんよ!」 憩「あはは、頼もしいやら頼もしくないやらようわからんなぁ」 夜 京太郎「今日は散歩行って、朝飯食べて、昼飯食べて、憩さんと勉強して、晩飯食って風呂入ったのか」 京太郎「勉強したこと以外いつもと変わんないなぁ……」 京太郎「まあ一昨日とか合宿行ってたし、バランスが取れてるとは思えるな」 京太郎「寝る前に誰かにメールしよう、暇つぶしだ」 京太郎「暇そうな人……っと」 京太郎「……怜さんなら暇そうだな」 京太郎『今暇ですかー?』 京太郎「……よし」ピッ ヴーッ ヴーッ 怜『なんやいきなり、まあ暇やけど』 京太郎『やっぱりそうでしたか、予想どおりでした』ピッ 怜『京くんはうちが冬休みに何も予定無しの可哀想な子やと思ってんのか なんや傷つくなぁ』 京太郎『そういうつもりじゃなくてですね!暇な怜さんなら俺の暇つぶしにも付き合ってくれるんじゃないかな、と』ピッ 怜『はいはい、夜は暇な怜ちゃんですよー …こう言うといやらしいな』 京太郎『怜さんは冬休みの予定、何かあるんですか?』ピッ 怜『昨日はセーラと買い物行って、今日はりゅーかと服買いに行ってたで 明日は二日遊んだから一日中ダラダラして、明後日は一日ダラダラしたからもう一日ダラダラするんや 明々後日もダラダラするつもりやで』 京太郎『ダラダラばっかじゃないっすか』ピッ 怜『しゃあないやろ、去年までは休みになったら検査入院とかして友だちの誘い断ってばっかやったんやから この前やって「園城寺さん…は病院があるから駄目やろ?ごめんな」って言われたし…』 京太郎『なんかすみません』ピッ 怜『ええんやけど、りゅーかとセーラが両方とも旅行に行ったときは寂しかったなぁ 京くんの方はどうなん?』 京太郎『俺は去年までは咲とモモと遊んでたんですけど、確かに誰もいないときは寂しかったですね 最近は用事なんてないですよ』 怜『そーか、うちら暇人同士なんやなー』 京太郎「うっ、認めたくはないけどその通りだ……」 京太郎「どう返そうかな」 京太郎「待てよ?怜さんくらいの人だったら学年選抜に選ばれてるんじゃないか?」 京太郎「だったら一緒に麻雀とか良さそうだな」 京太郎『俺と一緒に麻雀の練習しましょう』ピッ 怜『それやったらいつかの千里山に来る権利を行使させてもらうわ うちはいつでもええけど、京くんはいつ来れるんや?』 京太郎「明日……かな?でも朝はゆっくりしたいから昼間くらいに……」 京太郎『えっと、明日の午後からなら大丈夫です』ピッ 怜『予想できたわ、昼まで寝てるつもりやろ?』 京太郎『怜さんじゃないんですからそんなことしませんよ(笑)』ピッ 怜『残念ながら、うちの休日は午前9時起きなんやで』 京太郎『俺の怜さんのイメージが……』ピッ 怜『うちはどんなイメージなんや、逆に気になるわ』 京太郎『そのうち教えてあげますよ、今日は明日に備えて寝ましょうか』ピッ 怜『せやな、楽しかったで、おやすみー』 京太郎『おやすみなさーい』ピッ 京太郎「さーてと、さっさと寝ますかね……」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「メール?誰からだ?」 智葉『須賀、起きているか?』 京太郎「辻垣内さん?」 ヴーッ 智葉『起きていないよな、こんな時間にすまなかった』 京太郎「何やら困っている雰囲気かな?とりあえず返そう」 京太郎『どうしたんですか?』ピッ 智葉『実はだな……』 智葉『監督が須賀成分が不足しているとうるさいんだ』 京太郎『須賀成分?』ピッ 智葉『監督曰く須賀の匂い、声、触感のいずれかを味わった時に得られる栄養のようなものらしい』 京太郎『何すかそれ…、俺にどうしろと言うんですか?』 智葉『ちょっと抱いてやって落ち着かせてやれないか?』 京太郎『距離的に無理があるじゃないですか』ピッ 京太郎(それに「抱く」って……) 智葉『冗談だ、5分後にそっちに電話をかけるから、下に書いてあるセリフを言ってくれればいい』 京太郎「えっと……「月が綺麗ですね、カントク」「毎朝俺に味噌汁を作ってください」「ずっと君を隣で見ていたい」」 京太郎「「ずっと離さないよ」「ねえ、ずっと一緒にいるって言いましたよね?」「貴女がいけないんです、俺の、俺の傍にいてくれなかったから……っ!」……?」 京太郎「なんかおかしくないかこれ?」 智葉『助かったよ、監督も満足している』 京太郎『お役にたてて良かったです。でも俺なんかの声で良かったんでしょうか?』ピッ 智葉『君の声は男らしくて快い気分になるんだ。今日は安眠できそうだよ』 京太郎「……あれ?」 京太郎『それはよかったです、他に何か用事はありますか?』ピッ 智葉『十分だ、おやすみ』 京太郎『おやすみなさい』ピッ 京太郎「今日は安眠できそうだ……って監督さんのことだよな?」 京太郎「……そうだよな?」 『ずっと離さないよ』 『ねえ、ずっと一緒にいるって言いましたよね?』 『貴女がいけないんです、俺の、俺の傍にいてくれなかったから……っ!』 『……ようやく、本当に貴女と一緒になれる』 『ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとZUTTOォ!』 智葉「……ふふっ」 智葉「これでよく眠れる……」 「お、お嬢が笑顔で眠っていらっしゃる……」ザワザワ 「お前ら、絶対に邪魔すんじゃねえぞ」ザワザワ 「一体何を聞いてるんでしょうか……」ザワザワ 【冬休み8日目】終 【冬休み9日目】 京太郎「あと二日で交流戦か、オーダーは明日提出でいいんだよな」 京太郎「そこも考えつつ、今日は怜さんと麻雀だ!」 朝 京太郎「健康志向な俺は朝の散歩に行きましょうかね~」 京太郎「どうせやることないし……」 京太郎「クーリスマスが今年もやってくるー」 憩「京太郎くーん!」 京太郎「あっ、憩さーん!」 タッタッ 憩「京太郎くんは今日も散歩?」 京太郎「はい、憩さんもですか?」 憩「せやで、今日も会うなんて奇遇やねー」 京太郎「実を言うと、今日も憩さんに会えるんじゃないかな、と思ってここ通ったんですよ」 憩「ウチも同じやで、えへへ」 京太郎「ははっ、なんかお互い通じ合ってるって感じっすね」 憩「せやねー、以心伝心ってやつやろか?」 京太郎「それなら俺たち夫婦になれますねー」 憩「……へ?」 京太郎「……あー……」 京太郎「いや、そんな変な意味は無くて、ほんの冗談のつもりだったんです」 京太郎「……すみません」 憩「ええよ、気にしいひんさかい謝らんでも」 憩「京太郎くんと結婚っていうの、楽しそうやね」 憩「毎日笑顔で幸せにできそうや」 京太郎「じゃあ、俺たち結婚します?」 憩「……それができたらええんやけどな」 京太郎「え?」 憩「なんで……ウチは……」ウツムキ 京太郎(冗談なのになんでこんな暗い雰囲気になってんだ?地雷踏んじゃった?さっきまで笑い合ってたよな?) 憩「……ごめん、もうウチ帰るわ」ダッ 京太郎「えっ、憩さん!?」 京太郎「…………」 京太郎「何だったんだろう、あれ」 昼 京太郎「今日は他の人の部屋に遊びに行こう」 京太郎「誰か部屋にいるかなー?」 京太郎「……あれ?」 京太郎「何か忘れてるよーな……」ポクポク 京太郎「あっ!」チーン 京太郎「怜さんとの練習忘れてた!」 京太郎「やっべーよ何やってんだよ俺!」 京太郎「早くいかねえと!」 ――校門前 怜「はぁー」コシコシ 怜(京くん、まだやろか) 怜(このままやと凍え死にしそうや……)ブルブル 京太郎「おーい、怜さーん!」ブンブン 京太郎「はぁ、はぁ、すんません、遅れました」 京太郎「ひょっとして、待っててくれたんですか?」 怜「いや、偶然や、偶然」 怜「京くんのことなんか待ってへんもん」 京太郎「そんなに指赤くして何言ってんですか、怜さんは病弱なんですから無理しないでくださいよ」 怜「無理なんてしてへんわ、ほないくで」 ギュッ 怜「ちょっ、なんで手ぇ繋いどるんや」 京太郎「差し出がましいですけど、そんな手は放っておけないですから、せめて片手だけでも」 怜「……好きにすればええやろ」プイッ 京太郎「はい、それじゃあ行きましょうか」 怜「ほんで、何するん?」 京太郎「怜さんと特訓に決まってるじゃないっすか!」 怜「ふーん……そっか」 怜「特訓いうても京くんが強くなるとこもうないやん」 京太郎「ところがどっこい、最近本を読んで身に付けた業があるんすよ!」 怜「本読んだだけでわかるなんてえらい軽いな」 京太郎「まあまあそう言わずに」 京太郎「そういえば、怜さんはどうして麻雀を始めたんですか?」 怜「きっかけ?」 京太郎「はい」 怜「ん……確か小学生の頃に、隣のベッドで寝とったおじいちゃんに教えてもろたんや」 怜「そっからセーラと竜華に教えて、三麻してばっかやったわ」 京太郎「そうだったんすか」 怜「結局、後の二人の方が上手なってわたしは置いてけぼりなんやったんけどな」 怜「京くんの方はどうやったんや?」 京太郎「俺は照と咲の家に行ったときに教えてもらいましたね」 京太郎「最初はカモにされっぱなしでしたよ」 怜「そっかぁ、懐かしいなぁ」 怜「最初の時のまま、ずっと楽しく打ってたいわ」 京太郎「ずっと楽しく、ですか」 京太郎「どうやったらそんなことができるんでしょうか」 京太郎「どっかで俺たちは勝利に執着しちゃって、勝てないとつまんなくって麻雀を嫌になる」 京太郎「そういうの、俺は嫌なんですよね」 怜「……せやったら、京くんが楽しく打てばええんやないの?」 京太郎「俺だけでですか?」 怜「人のプレイスタイルってな、意外に伝わるものがあるねん」 怜「この人頑張ってるんやなーとか、この人麻雀好きやないんやなーとか」 怜「京くんだけでもそうやって打ってれば、きっと誰かが気づいてくれるはずや」 怜「多分、対局しとったらもっとわかりやすいはずやで」 怜「ほら、一遍笑ってみぃ」 京太郎「こうですか?」ニコッ 怜「うん、振り込むのも負けるのも全部麻雀なんやから、そのまま明るく笑ってれば、楽しいやろ?」 京太郎「なるほど、なんか掴めた気がします!」 京太郎「集中したから疲れました……」グダー 怜「わたしもー」グデー 怜「京くーん、何しよかー」ムニムニ 京太郎「俺に聞かないでくださいよー」ムニムニ 怜「やっぱり時間持て余すなー、あと京くんのほっぺやわらかいなー」ムニー 京太郎「怜さんの方こそ柔らかいじゃないっすかー」ムニー 怜「暇やなー」 怜「こほっ、こほっ」 京太郎「大丈夫ですか?」 怜「ただの咳やから大丈夫や」 京太郎「そっすか……!」ピコーン 京太郎「いかん、いかんよ園城寺くん」 怜「なんやいきなり」 京太郎「これは、あれだ、須賀病院の院長である私、須賀京太郎が診てあげよう」 怜「はぁ、ほなお願いします」 京太郎「お任せあれ!」 京太郎「で、症状は如何様に?」 怜「咳と鼻水とダルいですね」 京太郎「そうですか、じゃあまずは触診で」 怜「なんでその症状で触診するんや……」 京太郎「えっと、熱は無いみたいですね」ピトッ 怜(首筋か……それ触診言わんやろ) 京太郎「じゃあ次は口開けてくださいね」 怜「あー」 京太郎「さてと、次の人のカルテは……」 怜「あー……」プルプル 京太郎「眼鏡眼鏡……」 怜「……」イライラ 京太郎「あっ、今日はコンタクトだった!」 怜「ちゃんと見んかい!」 京太郎「やだなー、放置プレイなんてするわけないじゃないですかー」 京太郎「次は心臓の音とか聞いていきますねー」 怜「結局見てへんやないか!」ビシッ 京太郎「ほら、早く服めくってくださいよ」ニヤニヤ 怜(この医者腹立つなぁ、セクハラ根性丸出しやん、って、京くんやったわ) 京太郎「さあ早く!ハリー!ハリー!」 怜(面倒くさいけど、大阪のノリの良さも見せへんと……それに、京くんやったら、服の下やって……)カァァ 京太郎「ハリー!ハリーアァァ「シャラァァァァァップ!」!」 ゲシッ 京太郎「そげぶっ」 怜「あ、死んだ」 竜華「大丈夫やった、怜?」 怜「見とったんなら途中から止めてぇな」 竜華「そ、それはちょっと……」 竜華(服捲るかどうか迷って顔赤くしとった怜が見たくて助けへんかったんやで……) 竜華「で、この下衆はどないしよか」 怜「そこに座らせたまんまでええよ」 竜華「ん、わかったわ、よいしょ」 怜「ほな私寝るから~」グデー 京太郎「」ピクピクッ 竜華「怜、ちゃんと練習せなあかんで」 怜「わかってるから、竜華はセーラたちと打ってきぃ」 竜華「もう、後でこっち来るんやで」 怜「はーい」 怜「……はぁ」 怜「今日も疲れたなぁ」ムニッ 京太郎「」ピクピク 怜「誰のせいやと思ってるんやー?」ムニー 京太郎「ふご……」 怜「ふふっ」 怜「今日はこのまんまごろごろしてるだけでええわ……」 キーンコーンカーンコーン 怜「京くーん、部活終わったでー」 京太郎「んあ……はっ!俺は今まで何を!?」 怜「ずっとピクピクいうとったわ」 京太郎「……あれ?部員の皆さんは?」 怜「みんな帰ったで、もう後片付けも牌の掃除もしたで」 京太郎「じゃあ俺って凄く邪魔だったんじゃ……」 怜「うん、その通りやで」 京太郎「くっ、屈辱……っ!」 怜「残ってるの私らだけやさかい、はよ出よか」 京太郎「はーい、そうっすねー」 怜「鍵返してきたでー」 京太郎「はい、靴」 怜「おおきにー……んしょ」 京太郎「んじゃ、行きましょうか」 怜「ちょっと待ちぃ」ギュッ 怜「……うん、温かいな」 京太郎「えっ、いや……帰りもそうするんですか?」 怜「行きにしたんはどこの誰やったやろな~」 京太郎「そりゃそうっすけど……」 怜「ほな帰ろか」グイッ 京太郎「あーもう待ってくださいよー!」 怜「遅いでー男の子のくせに~」 怜(手だけやなくて顔も胸も熱いわ) 怜(これは新発見でええんやけど、京くんにこんな顔見せられへんやん)カァァ 京太郎「歩くの速いっすよー!」 夜 京太郎「俺には、明後日に負けられない戦いがあるんだ」 京太郎「今日の内に邪念を断っておこう」 京太郎「まずは……今朝会った憩さんにしようかな」 京太郎「シチュエーションは……そう、俺が入院して看護婦の憩さんが夜に俺の部屋を訪ねてきたとしよう」 京太郎「そして憩さんは俺にご奉仕を……」 ―――一時間後 京太郎「駄目だ、あの笑顔の罪悪感からか全然出ねえ……」 京太郎「憩さんは諦めよう、次は……」 京太郎「怜さんにしてみるか」 京太郎「シチュエーションは……今度は逆に医者になった俺を頼ってきた怜さんに、俺は座薬を注入しようとして……」 ―――一時間後 京太郎「……ふぅ」 京太郎「満足だ、実に満足だ」 京太郎「風呂入って寝よ」 【冬休み9日目】終 【冬休み10日目】 ※大会までの休日最終日 京太郎「明日だってえのにもう緊張するぜ」 京太郎「ハッスルのおかげで目覚めもいいし、朝から頑張るぜ!」 朝 京太郎「今日も千里山の様子を見に行こう」 京太郎「昨日も得られるものはあったからな」 京太郎「というわけで今日もよろしくです!」 浩子「ほーん、あっそ」 京太郎「何すかその素っ気ないリアクション!」 浩子「この寒い中迎えに行かされる身になってみぃ、ほんま邪魔やわ」 京太郎「」グサッ 京太郎「今日は対局をするぞ!」 京太郎「空いてる卓は……っと」 雅枝「おう、京太郎、ええ所に来たな」 竜華「ウチらと打とー!」 怜「勝たせへんで」メラメラ 京太郎「ふっ、上等です!俺は負けませんから!」 京太郎 22+200+55=277 竜華 76+140+25-30=211 雅枝 71+200+90+30=391 怜 62+124+45+15=246 雅枝「……」コォォォォオオオ 京太郎「何も、できなかった……」 怜「ま、監督が本気になればこんなもんやな」フフン 京太郎「-収支なのになんでそんな得意気なんですか」 怜「諦めはつけるもんなんやでー」 京太郎「また飄々と……竜華さんも何か言ってやってくださいよ」 竜華「…………」ズーン 京太郎(これが正常なリアクションだった!) 京太郎「竜華さん?大丈夫ですか?」 竜華「……うん」 怜「竜華ああ見えて真面目やから、練習とは言うても人一倍ショック受けとるんや」ヒソヒソ 京太郎「ああ見えてっていうか見たまんまじゃないっすか、どうするんすか」ヒソヒソ 怜「二人で何かして励ますくらいしかでけへんやろなぁ」ヒソヒソ 京太郎「それじゃあ……」ヒソヒソ 雅枝(何話しとるんやろ……) 竜華(おなかすいた……) 京太郎「あははっ!それ最高にスベらないっすよ!」 怜「せやろー流石やろー」 竜華「」グー 竜華「」カァァ 雅枝(何話しとるんやろ……) 竜華(あかん……あの二人がずっと話しとるから席から離れられへん) 竜華(泉が持ってきてくれたお茶菓子、食べたいなぁ)ソワソワ 京太郎「そうだ、俺お茶入れてきますね」 怜「行ってきー」 竜華(もう、なんで怜も一緒に行かないんや!) 京太郎「入れてきましたー」 怜竜雅「「「はやっ!」」」 京太郎「お茶菓子もあったんで、持ってきました、はい」 怜「おおきにー」 雅枝「すまんな」 竜華「……ありがと」 竜華(一個だけか……) 京太郎「あ……でも俺部外者だから食べちゃダメか」 京太郎「戻してくるのもアレなんで、竜華さん食べてください」 竜華「ええの……?」 京太郎「そのために取って来たので」 竜華「えっ」 京太郎「そうそう!そこで俺の友だちがですね!」 怜「いや、京くん友だちいないやん」 京太郎「一応いますから!」 竜華(ウチ、今京くんに気ぃ使われたんか……?) 怜「ほな私セーラんとこ行ってくるなー」 京太郎「はーい」 雅枝「私も抜けるわ」ガタッ 京太郎「はーい」 竜華「…………」モグモグ 京太郎「おいしいですか、お茶菓子」 竜華「うん……」モグモグ 京太郎「そっすか」 京太郎「……」 竜華「……」モグモグ 京太郎(この沈黙は竜華さんの行儀がいいから仕方ないんだ、俺に落ち度があるわけじゃない) 京太郎(……あんな腹の音出してたら誰でも気づくもんな) 京太郎(ひょっとして竜華さんが喋らないのは恥ずかしいから?) 京太郎(そうだとしたら嬉しい気がする……あくまで妄想だけど) 京太郎「竜華さんは大会の前の予定とかあるんですか?」 竜華「予定?」ゴックン 竜華「特にないけど、それがどうしたん?」 京太郎「いえ、最近怜さんが暇だ暇だ言ってるんで試合のない時間に一緒に出掛けたりとかすればどうかな、と」 竜華「へ?怜ならいつも遊び誘ったら」 怜『あー行けたら行くなー』 竜華「って」 京太郎(それいっつも来ないやつの常套句だろうが!) 京太郎「その割には本人寂しがってるみたいですけど」 竜華「せやったらウチら三人で出かけよか?」 京太郎「三人?竜華さんと怜さんと江口さんですか、いいんじゃないでしょうか」 竜華「ちゃうちゃう、ウチと怜と京くんや」 京太郎「えぇぇ……」 京太郎(試合前に女の子二人と出かける選手ってどうなんだ?) 京太郎(天国だからその話はぜひともお受けしたいけど……) 京太郎「是非行かせてください!」 竜華「うん、ええ返事やな」 竜華「試合は15時から4試合やから……いつまで遊ぼか」 京太郎「えっと、じゃあ……」 京太郎「じゃあ明日の朝だけ遊んで、昼間は各自自由ってことでいいんじゃないですか?」 竜華「せやね、それがええわ」 竜華「怜には後で伝えておくとして……あ、京くん連れてきたいことかおる?」 竜華「流石にセーラに悪い気がするから京くんもそんな子がおったら連れてきてな」 京太郎「考えておきますよ」 セーラ「竜華ぁー、こっちで打とー!」 竜華「わかったわー!」 竜華「ほなウチ行くわ、京くんもサボってへんでしっかり頑張ってな」 京太郎「はーい」 昼 京太郎(ここ最近、憩さんと朝から喋って、勉強も教えてもらった) 京太郎(だけど、あの人はあのアパートにはいない) 京太郎(……そういや、憩さんの部屋って入ったことあったっけ) ピンポーン 京太郎「須賀京太郎です!」 京太郎(憩さんを連れ戻して、憩さんの部屋に遊びに行こう) 『なんで……ウチは……』 京太郎(あんな表情はさせたくない) 「入りたまえ」 ギィィィィ 京太郎(憩さんには、笑っていてほしいんだ) 京太郎(……事情を知らないと何が何だかよくわかんないんだけどな) 京太郎(今日も憩さんのお父さんと話そう) 京太郎(前回来たときは仕事で話せなくて、その前は……) 『ここから先は私たち家族の話なんでね』 京太郎(って言ってたよな) 京太郎(今回こそはちゃんとその事情を聞かなきゃいけないんだ) 荒川父「よく来たね須賀君、この前もここに来てくれたらしいじゃないか」 荒川父「相手ができなくて残念だったよ」 京太郎「今日は予定が空いてたみたいでよかったです」 荒川父「明日が娘の最後の晴れ舞台だからね、今日から休日なんだ」 京太郎「最後?」 荒川父「立ち話も難だ、座りたまえ」 荒川父「今日はほうじ茶を入れてある、お茶請けのまんじゅうもおいしいから食べてみるといい」 荒川父「……さて、今日は何を話しに来たんだい?」 京太郎「憩さんのこと、あなたの言う「家族の話」について教えてください」 荒川父「家族の話……ああ、君はそんな言葉の節々まで覚えているのか」 荒川父「だが、それを知って君はどうする、君にはどうにもできない話なんだ」 京太郎「話を聞かずにそんな判断を下せるほど、俺は臆病じゃないんですよ」 荒川父「はっはっは、そうか、うむ、それでは話すとしよう」 荒川父「この荒川家が病院を持っているのは知っているね?」 京太郎「そして三箇牧高校の設立にも支援をしたってことまでは知っています」 荒川父「それは……ああ、石戸先生が話してくれたんだね」 荒川父「私の病院は大規模で、自分で言うのはどうかと思うが、地域の信頼も厚い」 荒川父「この病院をさらにいい病院へと成長させたい、と私は常々思っているんだが、その一環として、やはり若い力を取り入れたいと思っているんだ」 荒川父「若さというものは素晴らしい、将来があって、我々よりも大きな可能性を秘めている」 荒川父「だが、私は病気を患っていてね、そう長くは持たないんだ」 荒川父「だからまずは若い跡継ぎが欲しいと思ったんだ」 荒川父「新しい世代が新しい医療を育んでいく、いい響きだろう?」 荒川父「そこで、私は懇意にしてもらっている先生の息子と憩を婚約させることにしたんだ」 京太郎「婚約……!?」 荒川父「もちろん婿養子として彼を迎えるんだ、こちらがちゃんとしていなくては釣り合わないだろう」 京太郎「それで、憩さんを清々荘から連れ戻した、って言うんですか」 荒川父「そうだ、そして明日の大会が終わった後、憩には麻雀から手を引いてもらう」 荒川父「正確には麻雀部を辞める、だがね」 荒川父「これが私たちの話だ」 京太郎「……憩さんは、それに納得しているんですか」 荒川父「憩と彼は私たちの付き合いでよく遊んだりしていてね、知り合ってまだ一年の君よりも多く、お互いについて知っている」 荒川父「だからだろうね、利口な憩は納得してくれたよ」 京太郎「なっ……」 荒川父「君が彼の代わりになるというなら話は別だけどね、そこまでの覚悟はないだろう」 京太郎「…………」 京太郎(憩さんが婚約して、麻雀部をやめる……?) 京太郎(……なんだよ、それ) 京太郎(確かに俺じゃああんな病院を継げるほどの医者になれるかどうかなんて不可能に近い) 京太郎(俺は憩さんを放っておくことしかできないのかよ……) 荒川父「話は済んだね」 京太郎「憩さんと話させてください」 荒川父「よかろう、おい」 秘書「はい」 荒川父「須賀君を憩の部屋に案内しろ」 秘書「かしこまりました」 京太郎「……はぁ」 秘書「貴方、どうするつもりなの?」 京太郎「あんなの親のエゴじゃないっすか、憩さんを道具みたいに扱って」 京太郎「俺は、憩さんを救いたいですけど、それがどうやったらできるのかわからないんですよ」 秘書「男ならシャキっとしなさい」 秘書「まだ可能性はあるんだから、頑張りなさい」 秘書「この先にお嬢様がいるわ、何を話すかは貴方の自由よ」 秘書「それじゃ、また後でね~」フリフリ コンコン 京太郎「憩さん、俺です、京太郎です」 ガララ 憩「聞いてるで、入ってええよ」 京太郎「お邪魔します」 憩「京太郎くんがウチの部屋におるって変な感じやなー」 憩「で、何しよか?」 京太郎「……俺、話があって来たんです」 憩「話?」 京太郎「……はい」 京太郎「憩さんの話、お父さんに聞きました」 憩「ウチの話?」 京太郎「憩さんが、婚約させられるって」 憩「ああ……聞いてもうたんか」 京太郎「憩さんは、その婚約に納得してるんですか?」 憩「納得は……してるで」 憩「お父さんのためになるんやったら、ウチは構わへん」 憩「ウチは荒川家の娘やから、しょうがないんよ」 京太郎「…………」 京太郎「憩さんの気持ちはどうなんですか」 京太郎「親に良いように使われて、麻雀部に来れなくなっても、それでもいいのかって聞いてるんですよ」 憩「それ、は……」ポロッ 憩「うっ……うぅ……」ポロポロ 憩「まだ、麻雀、打ちたい」ポロポロ 憩「みんな、ぐずっ、と、いたい……」ポロポロ 京太郎「…………」 京太郎「嫌なら嫌だ、ってお父さんに言いに行きましょう」 京太郎「俺が付いていますから」サスサス 憩「うぅ……」ポロポロ 京太郎(憩さんが納得してるならって思ったけど、こんなの許してたまるか) 京太郎(……どうにかして阻止してやる) 憩「……もう、大丈夫やで」 京太郎「憩さんはどうしたいんですか?」 憩「ウチは……まだやりたいことがあるんや」 憩「……せやから、あの話はお断りしたい」 京太郎「それで十分です、それじゃあ行きましょうか」 憩「……うん」 憩「京太郎くんも、傍にいてくれるんやろ?」 京太郎「俺もそんな話は許せませんからね」 憩「おおきに」 京太郎「お礼はまだ早いですよ」 憩「これは先払いになるから、大丈夫や」ニコッ 秘書「お嬢様と須賀様をお連れ致しました」 荒川父「入りたまえ」 京太郎「失礼します」 荒川父「……それで、今度は憩を引き連れて何の話かな」 憩「えっとな……その……」 京太郎(何だこれ、さっきよりもはるかに緊張するぞ) 京太郎(気張って来たのに、何も考えつかねえじゃねえか) 京太郎(憩さんも言葉がつかえてるし、ここはサポートするべきなのか?) 京太郎「……憩さん」ボソッ 京太郎「俺がフォローしますから、憩さんは憩さんの考えを言ってください」ボソボソ 憩「……うん」 京太郎「憩さんなら大丈夫ですよ、もっと自信を持ってください」ボソッ 憩「……せやね」 憩「お父さん……ウチ」 憩「……ウチな、婚約の話、無かったことにしてほしいんや」 荒川父「ほう、なるほどね」ジロッ 京太郎「!」ビクッ 荒川父「それは一体なぜだ?」 憩「そ、それは……」 京太郎「憩さんから、麻雀を奪わないでください」 憩「!」 憩「ウチには、まだしたいことがあるんや」 憩「清々荘のみんなで楽しくパーティーやって笑いたい」 憩「クラスの友だちと話しながら学校に行きたい」 憩「お昼ご飯やって、この家で貰った弁当より、友達と購買とか学食で買ったのとか、自分で作ったんが食べたい」 憩「放課後も、京太郎くんたちと仲良く麻雀打ちたい」 憩「清々荘のみんなとパーティーして、他愛もない話して笑いたい」 憩「まだ自由でいたいんや」 荒川父「……ふむ、自由、か」 荒川父「ならば、高校生活はお前の言う自由にさせてやろう」 荒川父「清々荘に戻ってもいいし、弁当も家では作らない、送り迎えもしない」 京太郎(案外早く引き下がったな……) 荒川父「だが、高校を卒業した後、結婚をしてもらう」 荒川父「これでいいだろう?」 荒川父「私は憩、お前の主張通り自由を与えた」 荒川父「ならばそれで解決だ」 憩「…………っ」 京太郎(どんだけ意固地なんだよ) 京太郎(なんでそんなに憩さんを縛りたいんだよ……) 憩(そんなん、自由やないやん) 憩(人を好きになったって、そんなん……) 京太郎(……ここは、どうすればいいんだ) 京太郎(俺が頑張らないとどうする) 京太郎(このまま譲ってたまるかよ) 京太郎「……それは違う、と思います」 荒川父「ふむ、言ってみたまえ」 京太郎「……憩さんは、貴方に作られる未来が嫌なんです」 京太郎「最初は医者になれって言われて、次は親が決めた相手と結婚しろって言われて、与えられたのがたった三年の高校生活だけなんておかしいですよ」 京太郎「親の言いなりにされて、自由の無い未来を据えた今の自由の何に意味があるんですか」 憩「…………」 荒川父「やはり君は、憩を取り戻したいようだねぇ」 京太郎「大事な人が嫌な目に遭っているのに、放っていられるわけがないじゃないですか」 憩「え……」 荒川父「……はぁ」 荒川父「ならば、君は憩のために何ができるんだ?」 京太郎「それは……」 京太郎「…………ふふっ」 京太郎「簡単な事だ…」 京太郎「俺が憩さんのことを幸せにするッ!!!」 京太郎「これが、俺のできることです!」 荒川父「この状況でふざけられるとは、君は大胆な男だな」 荒川父「……では、君が憩のためにどこまで動けるかを見せてもらおうか」 荒川父「私の出す課題をこなせば、君を認めて、その意見を認めよう」 荒川父「そのバカげた精神で何もできるわけがないだろうがな」 京太郎「課題?」 荒川父「ああ、勝負内容は……君の得意分野でいいだろう」 荒川父「こちらへ来たまえ」 荒川父「この部屋だ」 京太郎「失礼します……」 憩「こんな部屋あったんや……」 京太郎「……パソコンが置いてあるだけですが、ここで何を?」 荒川父「君には憩と打ってもらう」 京太郎「憩さんと?」 荒川父「MAOというネット麻雀ゲームを知っているな?」 京太郎「ええ、やったことはありますから」 荒川父「そこで、憩を忠実に再現したCPU二体、そして本物の憩と打ってもらう」 荒川父「君が一度でもトップを取れば、憩の婚約は破棄し、君は宣言通り憩を幸せにするために生きる」 荒川父「どうだ、簡単だろう?」 京太郎「そんなゲームで娘の将来をどうこうしようとするなんて、どうかしてますよ」 荒川父「…………ああ、何とでも言うがいいさ」 荒川父「最後に一応確認しておこう、君はこの課題に挑戦するか?」 京太郎「はい、絶対に勝ってみせます」 荒川父「まあ精々頑張りたまえ」 京太郎「では、行きましょうか」 憩「うん!」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6205.html
特別編 清澄高校麻雀部の人々 いつもと大分違った特別編です 1週目とも2週目ともまた別の世界で、とあるゲームのパロです 京太郎は清澄の麻雀部にいます。時期は年末くらいです ※キャラ崩壊などアリ、そういうのがNGな人は数レスほどスルーでお願いします バサッ 京太郎「ん?なんだこれ?」 年末の、大掃除前 みんなより先に来て早めに掃除をしていたら、それを見つけた 棚の牌譜やノートの整理中、端っこの方に隠すように置かれたいたそれは、他の物を動かした拍子に倒れていた 表紙は見えなかったが、ページが開いた状態で出てきたそれは大学ノートのようで、何か書かれていた ○月○日 久 最近須賀くんに雑用を任せっぱなしになってる 今度なにか奢ってあげよう ○月○日 まこ 京太郎がうちの店の手伝いまでしてくれた 給料多めにするよう言うとこう 京太郎「……先輩たち、いや、女の子の日記か日誌か?」 それは竹井先輩、染谷先輩、和、優希、咲の5人みんなで書き込む日記のようなもので、主に俺のことが書いてあった ○月○日 優希 京太郎がタコスを作ってくれたじぇ! 最近また美味くなってる!! ○月○日 和 ☆ 須賀くんがまた私の胸を見ていました 夏服になってから、以前より視線を感じます ちょっと控えてほしいです ○月○日 咲 ☆ 京ちゃんに迷子から見つけてもらった 嬉しかったけど、帰り道に私がいると教えてもらったという女の人にお礼に行っていた 迷子になったのは私のせいだけど、女の人の胸を見て鼻の下を伸ばさないでほしい 京太郎「……こんなこともあったなー」 女の子の日記を読むことに多少いけないとは思うが、書いている内容にその時のことを思い出し、懐かしく思う なんでこういう風に書いているのかは分からないが、あの時ありがたかった、嬉しかった、と書かれているのは悪い気はしない 京太郎「さて、こっそり書いてる物っぽいけど、あんまり見てると悪いし……アレ?」 無言でページをめくる ノートには、まだ続きがあったようだ ○月○日 久 ☆☆ 最近須賀くんに他校の知り合いが増えたみたいだ 美穂子やゆみからもよく話を聞く いつの間に連絡先を交換したのかしら ○月○日 まこ ☆☆ ここ数日京太郎が店の手伝いをしてる時、高校生の客が多い気がする 今日なんて鶴賀の妹尾や風越の吉留、龍門渕の沢村まで来ていた 執事服にしたせいか? ○月○日 優希 ☆ クラスの人から京太郎のことを聞かれた いっそウチの部のマネージャーに欲しいとか言われたけど、渡す気はないじぇ ○月○日 和 ☆☆☆ 玄さんから須賀くんのことを聞かれました 玄さんと胸の話をしていたらしいです そんなに胸がいいんですか ○月○日 咲 ☆☆☆ 東京で京ちゃんと出かけようとすると、用事があると言われて断られた 和ちゃん達と出かけると、他校の女の人達と仲良さそうな京ちゃんを見つけた 他校の人と仲良くなるの早くないかな? ○月○日 久 ☆☆☆ 東京に来てから須賀くんを訪ねる他校の女の子が多い 東京でナンパでもしたのかと思ったが、女の子達の様子からして違うらしい 何をやっているのかしら ○月○日 まこ ☆☆☆ 京太郎に冗談半分で執事服を渡したら、見事に着こなしおった そのせいか、何人もの女子が来た 写真まで取って、有料にすりゃ良かったか ○月○日 優希 ☆☆ 京太郎のタコスを花田先輩に渡したら、かなり評判が良かったみたいだじぇ ただ、わざわざ新道寺の人、それ以外の学校の人もレシピを京太郎に聞きに来た 京太郎はわざわざ全員に振る舞っていた。おかげで私の分が無くなった くうくうおなかがなった ○月○日 和 ☆☆☆☆ 須賀くんが他校の胸が大きい女の子たちといました 視線は明らかに胸にいっていた。なのに女の子たちは気にしていない様子でした 宿舎の戻ってきても、私の胸を見ていまいした なんともいえない気持ちになりました ○月○日 咲 ☆☆☆☆☆ 京ちゃんがお姉ちゃんと、お姉ちゃんの学校の人達と仲良さそうにしていた お姉ちゃんと、お姉ちゃんのとこの大将の人は京ちゃんの腕にわざとらしく抱き着いていた 許せない 何かに急かされるようにページをめくる 危険だ この先は見てはいけない 今すぐノートをしまって、何も見なかったことにしないといけないと俺の本能が言っている でも、ページをめくる手が止まらない ○月○日 久 ☆☆☆☆ 須賀くんは他校の3年生と盛り上がっていた わざとらしくうちに転校しないか?なんて言われてて悩んでいる様子だった 冗談なのに、何を言っているのかしら ○月○日 まこ ☆☆☆☆ 次鋒戦で当たった奴らと飯を食っていた 似顔絵か何か書いてもらってデレデレしよって 胸とかわしと差無いじゃろ ○月○日 優希 ☆☆☆ 他校のちっこいのと京太郎が話していた いきなり抱き着かれて、慌てて赤くなりながら振り払っていた 私の時はそんな素振り見せなかったくせに…… ○月○日 和 ☆☆☆☆☆☆ 今日の須賀くん 2人でテレビの試合を見ながら真面目な話をしているのに胸を見てきます やんわりと注意をすると、テレビで試合に出ている胸の大きい選手を見ていました 許せません ○月○日 咲 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 今日の京ちゃん わざわざお姉ちゃんとそのチームメイトにお菓子を作っていた 私には試作品というをくれた でも許せない ○月○日 久 ☆☆☆☆☆ わざとらしく体を寄せてくるプロ相手にもデレデレしていた 許せない ○月○日 まこ ☆☆☆☆☆ 他校の眼鏡を掛けた巨乳の娘と眼鏡を外すかどうかの話 許せない ○月○日 優希 ☆☆☆☆ ちっこい奴らに囲まれていた なんで私だけ扱いが適当なんだ 許せない ○月○日 和 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ また胸を見てきます 胸の大きい娘の試合ばかり見ています 許せません ○月○日 咲 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 今日の京ちゃん 迷子になっていたお姉ちゃんを見つけて手をつなぐ 転びそうになったお姉ちゃんを抱き留める 絶対に許さない 須賀くん(許せない) 京太郎(許せない) 京太郎(許せない) 須賀くん(許せません) 京ちゃん(絶対に許さない) 許せない許せない許せない許せません絶対に許さない許せない許せない許せない許せません絶対に許さない許せない許せない許せない許せません絶対に許さない ノートを閉じる その表紙を、俺は今、やっと見た りゅうもんふちグループ発行、よいこのめっさつしりーず、ジャ●ニカ暗殺帳「ふくしゅう」 そして、やっと気付く 背中に感じる、5人の気配を…… なんてこった 俺に伝統の不条理デッドエンドが用意されていたなんて――― 「須賀くん?」「京太郎?」「京太郎?」「須賀くん?」「京ちゃん?」 カンッ!! 京太郎「……はっ!?」 不意に飛び起きる どうやら俺は麻雀部のベッドで寝てしまっていたらしい 時間は、まだみんなの来る前だ 早めに来て、掃除を先に始めようと思ってはいたが 京太郎「……うわ、なんだこのすごい汗」 全身に冷や汗をかいている 変な夢でも見たか? 京太郎「……やめとこ、ロクな夢じゃない気がするし。顔洗って、掃除でもやっとくか」 俺は起き上り、顔を洗うために部室の外に出る まだみんなは来ていない 早いとこ、済ませてこよう 「ふふっ」「ははっ」「あはっ」「くすっ」「ふふふっ……ねぇ、京ちゃん?あんまり、悪いことしちゃ、駄目だよ?」 カンッ!!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3400.html
京太郎「麻雀部の女の子達が美少女すぎる」 京太郎「咲も最近、女の子らしくなってきたし」 京太郎「ちょっと鬼畜になってエロいことしまくるか!」 京太郎「まずは手始めに晩成高校の初瀬ちゃんを監禁しよう」 初瀬「……あー、ネトマし過ぎたなぁ……寝不足ぅ…」ウツラウツラ 京太郎「お、丁度いいところにいいカモが歩いてるじゃない」 京太郎「もう麻雀部とか関係なくてもいいな!」 京太郎「ちょっとあんた!少しいいかい?」 初瀬「……はい?私ですか?」 ドスッ…… 初瀬「ぐっ……何を……」バタッ 京太郎「にやり」 どこかのへや 初瀬「う……ん、……」 初瀬「ここは……、私、確か……誰かに呼び止められて……」 京太郎「あ、起きました?」 京太郎「早速で悪いですがちょっと楽しませてもらいますよ?」ボロンッ 初瀬「ひっ……、いやぁ!そんなもの見せないでぇ!」ビク 京太郎「ふふ……じゃあ始めますか……」 パンパン … パンパン … 初瀬「あひぃ、あひぃ!突かれてる!初めてなのにおまんこズボズボ突かれてるのぉ!?」 京太郎「そうですよ!あなたの純潔がこんなどこの馬の骨とも知れない男のモノにガンガン突かれてるんですよ!」 京太郎「ん……、ハギヨシさんほどでないにしろ、俺も結構やる方なんですよ」 パンパン … パンパン … 初瀬「いひぃ……!やだぁ……おまんこ裂けちゃう……!」ビク 京太郎「ほらほら、そろそろ出しますよぉ!」 初瀬「ああ!?中は駄目ぇ!出来ちゃうのぉ!」 京太郎「そんなの俺の知ったことじゃねぇ!」 京太郎「うふぅ……出るぅ!」ドビュル 憧「駄目ぇええええ!」 ドクッドクッ… ーーー ーー ー 結局その日は日が落ちるまで俺は初瀬と交わり続けた。 来る日来る日も初瀬で欲望を解消したのだ。 初瀬との性交にど嵌りした俺は麻雀部を辞めた。 そして今日もどこかの部屋で俺達は交わり続けるだろう。 初瀬エンド どこかのへや エイスリン「……ン、ココ、ドコ……?」 エイスリン「シロぉ…….トヨネぇ……?」 エイスリン「ミンナ……?イナイノ……?」ウルウル ガチャ エイスリン「ヒッ……ダレ……?」ビクッ 京太郎「あ、エイスリンさん。起きましたか」 エイスリン「アナタハ……?」 京太郎「あはは…….覚えてないのも無理ないですよ」 京太郎「俺は雑用でしたし……と、そんなことよりやるべきことがあるんですよ」 ズルッ…… ボロン…… エイスリン「!?」 エイスリン「イヤ……ナンデ、ヌグノ……?」 エイスリン「チカヅカナイデ……!」ガタガタ 京太郎「そんなこと言わないで下さい」 京太郎「岩手からここに連れてくるのは大変だったんですから、少しは労ってくれても……」 ギンギン… ビクッビクッ… エイスリン「ア…ア…ミンナ……タスケテ……」 京太郎「ほら、握って下さい」 京太郎「言うこと聞いてくれたら他のみんなのこと教えますよ?」 エイスリン「…………ッ、グスン……」 ニギッ シュッシュッ… 京太郎「ああ、エイスリンさんの手冷んやりして気持ちいいです」 京太郎「もっと強く擦っても大丈夫ですよ?」 エイスリン「イヤ……ヌルヌルシタノガ……!」 エイスリン「キモチ……ワルイ……」ヌチャヌチャ 京太郎「っ、出しますよ?蓋をしてザーメンを手のひらから零さないように……ッ」 ドビュルルドビュ… ブビュ…グチャッ… エイスリン「キタナイ……キタナイヨぉ……」ポロポロ 京太郎「濃いのいっぱい出ましたね。エイスリンさんの手がネバネバ」 京太郎「それじゃあ、このザーメンを飲んでもらいましょうか?」 エイスリン「!…….イヤ!ノメナイ……コンナノ……!」 京太郎「じゃあ、ずっとここにいますか?」 京太郎「俺は全く構わないですよ?」 エイスリン「……ア……ウ……」 エイスリン「ノミ……マス……」ポロポロ 京太郎「そんなに泣かないで下さい。俺が悪者みたいじゃないですか」 エイスリン「……ン、じゅる……」ネバ エイスリン「クサイ……!ゴクっ……ずすっ……」 京太郎「あのエイスリンさんが男の汚いザーメンを啜ってるなんて……」 京太郎「これからもこんな光景が何度も見れると思うと心が踊るな」 エイスリン「……ウ、ぐちゅ……」 エイスリン「ごく、……ごくん、……ケホケホッ……ノンダ……」 エイスリン「ノンジャッタ……っ、……」ポロポロ 京太郎「頑張りましたね、エイスリンさん」 京太郎「それじゃあ、岩手の他の麻雀部の人のことですが」 京太郎「今、岩手にいますよ?」 エイスリン「……エ?……ワタシハ……ソンナコト、キキタインジャ……」 京太郎「四人で楽しく麻雀してるらしいですよ」 京太郎「エイスリンがいなくても何も問題ないみたいですね?」 エイスリン「ウソ……ウソ……!」 京太郎「見捨てられちゃったんですよ、エイスリンさんは」 エイスリン「ソンナコトナイ!ダッテ……ワタシタチ……!」 京太郎「ほら、じゃあ携帯貸してあげます」 京太郎「これで誰でもいいので連絡を取ってみて下さい、ここ電波も通るので」 エイスリン「…………!」ピッピッ おかけになった電話番号は現在使われおりません。 おかけになった電話番号は………… ーーー ーー ー エイスリン「ウソダ……コンナノ……」 京太郎「みんなアドレスを変えてますね。それだけエイスリンさんと話たくなかったってことです」 エイスリン「ミンナ……ミンナぁ……」ポロポロ 京太郎「それじゃあ、続きをしましょうか」 京太郎「これから当分、俺の精液しか口に出来ないので味を慣れておいたほうがいいですよ?」ギンギン エイスリン「……ミンナ……ミンナ……」ポロポロ グチャッ…… チュパチュパ …ドビュル ーーー ーー エイスリンは初日で堕ちてしまった。 意外と簡単に人の心は壊れてしまうのだと改めて実感した。 俺はエイスリンさんの小さな口内を犯しながらそう思った。 人は思ったより騙されやすい。 エイスリンエンド どこかのへや 優希「……うぅん……」 優希「ん、?ここはどこだじぇ?」 優希「確か私は犬とタコスを買いに二人で……」 ガチャ 京太郎「よう、起きたか」 優希「犬?……あれ?なんでお前がここに……」 京太郎「おいおい……まだ寝ぼけてんのかよ」 京太郎「じゃあ、目覚まさせてやるよっ、と」グイッ 優希「犬、お前何言って……んちゅ!?」 チュー 優希「んちゅ……、ちゅぱ」 優希「んん!?……ちゅぷ」 優希(キスされてる……!京太郎にキス……) 優希(舌もねじ込んで……) 京太郎「ぷはっ……。どうだ目が覚めたか?」 優希「あ……きょーたろー……」 優希「何でこんなことするんだじぇ……?」 京太郎「俺は……こんな方法しか知らねぇから」 京太郎「もし思いを伝えて、振られて、距離を取られたりしたくなかったから」 優希「京太郎……何を」 京太郎「優希……お前のことが好きだ」 優希「!」 京太郎「お前が好きなんだ」 京太郎「お前をこの部屋に閉じ込めたのは逃げ場をなくしたかったから。俺とお前のな」 優希「京太郎……」 京太郎「優希……返事は決まったか?」 優希「私は……」 ーーー ーー ー オギャーオギャー ???「優希!産まれたぞ!俺達の子が!」 ???「犬……!あんまり妊婦さんに無茶させるなだじぇ」 ???「でも、無事に産まれてきてくれてよかった……」 ???「ああ、そうだな。名前はどうする?」 ???「名前はもう決めてるじぇ!名前はーーー」 ある病院の一室で新たな命が産まれ落ちた。 俺と俺が愛した彼女はこの命を大切に育んでいく。 この瞬間、俺はきっと世界で一番幸せだと確信した。 タコスエンド どこかのへや シュッシュッ… シコシコ… 淡「う、ん……」 淡「……ここ、何処……?」 淡(……耳元で、変な音が聞こえる) 京太郎「ぐっ……出すぞ……」ビクッ ドビュル…グチュ グポッ…ドロッ 淡「……えっ?……あ、」ドロッ 淡「顔……何かかかって……」ネバ… 京太郎「あ、ようやく起きたか」 京太郎「てか精液を顔射されれば誰でも起きるか」 淡「せい……?え、え?」ネチャ 淡「あ、あああ……!?」ゾワッゾワッ 淡「これ……男の人の……」ネバネバ 淡「気持ち悪い……気持ち悪いよぉ……」ガタガタ 京太郎「そんなに嫌がられるとショックだなぁ……」 京太郎「まあ同じ一年同士、仲良くしような?」 淡「…………ッ」ギロ 淡「あんた誰!?ここから出して……!テルー達に会わせて!」 京太郎「お、おお……。意外と元気残ってるんだな」 京太郎「でもそんなザーメン塗れの顔で睨んでも、エロいだけだぜ?」 淡「…………っ、見ないでよ!」カァア 京太郎「ほら淡。もっと俺のを気持ちよくしてくれよ」 京太郎「その為にお前を連れて来たんだから」ズイッ 淡「そんな汚いの、誰が……!」 淡「そんなことより、早くここから出してよ!」 京太郎「ん?もう出られないぞ?」 淡「そんなわけないでしょ!」 京太郎「だから、お前はここからもう出られないんだよ」 京太郎「ずっとここで俺の性欲を処理するんだよ」 淡「…………」 淡「え……?」 淡「そ、そんなの……無理に決まってるじゃん……」 淡「私がいなくなってテルーやスミレが私を探してる筈だもん!警察だって……」 京太郎「だからここは絶対見つからないんだって」 京太郎「なんだったら10日間、待ってみるろよ」 淡「10日間……?」 京太郎「この部屋は別に生活するのに不便はないだろ?食料や風呂だってあるし」 京太郎「まあ足枷はしてもらったけど、それでも問題ない長さだし」 淡「……ちょ、ちょっと何勝手に話を進めてるの!?」 京太郎「それじゃあ、また10日後にな?」 ガチャ バタン 淡「…………」 淡「大丈夫……大丈夫……絶対みんなが助けに来てくれる……!」 淡「全国大会の最中で選手が行方不明になったら大騒ぎになってる筈だもん」 淡「…….大丈夫だよね?テルー、みんな……」 ーーー ーー ー 20日後 京太郎「…………」 淡「嘘だ……嘘だぁ……!」 淡「来てくれるもん……見捨てられてなんかないもん……」ガタガタ 京太郎「さらに10日も引き伸ばしたんだぜ?いい加減現実を見ろって」 京太郎「誰もお前のことなんか助けに来ちゃくれないんだよ」 淡「あぅ……ひっく」ポロポロ 京太郎「この20日間、ほとんど誰とも会話してなかったよな?」 京太郎「これで俺もお前を見捨てたら、……どうなるかな」 淡「…………ぁ、いや、出して……!」 淡「ここから出してぇ!おねがいします……!」 京太郎「それじゃあ、まず俺に生意気言ったことを謝ってくれるか?」 京太郎「それでお前はこれからどうするんだ?」 淡「あ、……京太郎、さんに生意気なこと言って申し訳ありません……!」 淡「これからは、京太郎さんの言うこと……何でも聞きますから」 淡「見捨てないで……一人はやだよぉ……」 京太郎「はじめから、その態度だったらよかったんだよ。まあ生意気な淡も好きだったけど」 京太郎「淡が俺を満足させてくれたら。たまに外の光も浴びせてやるからさ」 淡「はい……!うれしいです……京太郎さん……!」ポロポロ ーーー ーー ー ?年後 京太郎「ほら、淡……!今日も中で出すぞ!」パンパン 京太郎「しっかり孕めよ……?」ドビュル 淡「あくぅ……!お腹……あつい、」 淡「孕みます……京太郎さんの赤ちゃん……また孕みますから……」ビクッビクッ 淡「また……外に……あ、ぁ……」 京太郎「ああ、淡が赤ちゃん孕む度に外に出してやるから」 京太郎「名前もしっかり考えておけよ?ママなんだから……うぅ」ドクッドクッ 淡「名前、……名前は、『照』がいいです」ニコッ 淡が産んだ子供はきっと麻雀がうまくなるんだろうな。 そんな思いを胸にしながら今日も淡は俺の為に腰を振る。 しばらくしたら、白糸台のみなさんに会わせてあげてもいいかもしれない。 俺達の子供をいっぱい連れて。 淡エンド 久「ん…ここは…?」ジャラ 久「な、なにこれ、鎖!?」 京太郎「やっと起きましたか部長」 久「す、須賀くん!よかった、助けて!何だか知らないけど気付いたら鎖に繋がれてたの」 京太郎「くくくく…」 久「な、何が可笑しいのよ…早くこれ外してちょうだい」 京太郎「部長も案外察しが悪いですね」 久「え」 京太郎「こんな所に都合よく知り合いが自由な状態でいると思いますか?」 久「ま、まさか…」 京太郎「俺がやったに決まってるじゃないですか」 久「な、何でこんな!貴方こんな事してただで済むと思ってるの?いいからこれ外しなさ…」 京太郎「うるせぇ!!」ドンッ 久「ひっ!?」 京太郎「いつもいつもコキ使いやがって…空いた時間も俺だけ練習はネトマ、合宿にも連れていかねぇ…」 久「な、何よ、仕方ないじゃない」 京太郎「まぁ部長に分かって貰えるとは思ってませんから」 京太郎「無理矢理やらせてもらいますね」ジィィィボロン 久「ちょっと何出してるの!?嫌!そんなもの近付けないで!」 京太郎「酷いなー、これから部長を気持ちよくしてくれるモノに向かって…」 久「何する気よ…まさか…」 京太郎「部長の体、前からずっと興味あったんですよね…」 久「い、いや…」 京太郎「意外とあるその胸とか…」 久「来ないで…」 京太郎「パンストに包まれたムチムチの脚とか…」 久「謝る、謝るから!」 京太郎「今日から全部俺のものですよぉぉ!!」ガバッ 久「いやあああぁぁっっ!!」 パンッパンッパンッ 京太郎「ああ…思った通り最高ですよ部長…」パンッパンッ 久「ダメ…抜いて…んっ…抜きなさい…」 京太郎「あれ、感じてるんですか?部長ずいぶん小慣れてるじゃないですか」パンッパンッ 久「そ、そんな訳…んっ…ない…でしょ」 京太郎「……そう言えば部長前は上埜だったんですよね」 久「!!」 久「だ、だから何だって言うのよ!」 京太郎「大会中なのに急に離婚して大会棄権したって言うし…」 久「!!」 京太郎「同じ県内にいるのに棄権しなくちゃいけなかった理由って何だったんですかねぇ…」 久「やめて」 京太郎「もしかして…」 久「やめてやめてやめてやめて」 京太郎「お父さんにも…こういう事されてたんじゃないですか?」 久「ああああああああっっ!!」 京太郎「ははは、図星ですか、そんな頃からやられまくってるんじゃそりゃ慣れてる訳ですよね!」パンッパンッ 久「ぁ…ぁぁ…」ガクガク 京太郎「ほら、部長ももっと腰振ってくださいよ!ほら、ほら!」バシッバシッ 久「ひっ!ごめんなさい!ちゃんとする、ちゃんとするからぶたないで…」 京太郎「ははは、あの部長がこんなにしおらしくなるなんてよっぽどだったんですね」パンッパンッ 久「ごめんなさいごめんなさい」ガクガクガクガク 京太郎「ぁぁ…いい…いいですよ部長…」 京太郎「ぉ…くぅ…そろそろイキそうです…ほら、中に出しますよ」パンッパンッ 久「!!やめて!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!何でもする!何でもするから中にだけは出さないで!」 京太郎「ハァハァ…ダメですよ、ほら、イキますよ、部長の中に、ほらほらほら」パンパンパンパンッ 京太郎「うっ…イクっ、イク!!」ガシッドピュッドクッドクッ 久「いやあああぁっっ!!」 京太郎「うお…すげ…まだ出る…」ドクッドクッ 久「ぃや……いやぁ……」 京太郎「ふぅ……これからは俺がお父さんの代わりに可愛がってあげますからね…部長」 久「ぁ……いやぁ……」ゴポッ どこかのへや 憧「…………」ギロッ 京太郎「こ、怖いな。そんな顔で睨むなよ……」 京太郎「というか、怒鳴り散らしたりしないのか?」 憧「…………別に、あんたがどこの誰だか知らないけど、こんな足枷までさせて……」 憧「女の子を閉じ込めるような下衆な時点でなにさせられるか想像つくわ」 京太郎「酷い言い草だな……」ポリポリ 京太郎「そういえば、君の携帯をチェックさせてもらったんだけど随分、高鴨さんに入れ込んでるみたいだなぁ?」 憧「……だから?私は穏乃を愛してるもの。これはいつかあの子に伝えるつもり」 憧「もしかして脅しのつもりだった?くすくす、だとしたらとんだ的外れよ童貞野郎」 京太郎「…………」イラ 憧「何、その顔?もしバラされたくなければ俺の言うこと聞けー、とでもするつもりだった?」 憧「何だったら無理矢理あんたの粗末なモノを私に咥えさせてでもみる?噛みちぎってやるわ」 京太郎「何でそこまで反抗的になれんのかわからねえよ」 京太郎「俺がこの状況で逆上でもしたらどうなるか分かるだろ?」 憧「あんたの思い通りになるのが癪なだけよ……」プイッ 憧(とにかく、助けが来るまで粘る) 憧(あとここから出るには足枷を外して、目の前の扉から出ること) 憧(扉の開閉に鍵を使うような臆病者のクソ野郎のことだから、恐らく鍵は常に所持している筈) 憧(足枷の鍵もきっと……。だったら逆上して接近してきたこいつを組み伏せることが出来ればここから……!) 京太郎「しょうがねえな……ベタだけど……」 ガチャ バタン 憧「……出て行った?とりあえず凌いだのかしら」ハァ 憧「お風呂やトイレはあるのね。テレビまで……」 憧「とりあえず、生きていける環境ってことかな?」 キョロキョロ 憧「…………あれ?」 憧「もしかして、食料がない……?」 憧「さ、さすがに……私が飢え死にするのはあいつも困るでしょ」 憧「定期的に持ってきてくれるわよね……?」 ーーー ーー ー 二日後 ジャー 憧「ごくっ……ごくっ、ぷは」 憧「お腹……空いたぁ……」グゥー 憧「あいつ……私が根を上げるまで兵糧攻めでもする気?」 憧「水道の水で今は何とか誤魔化せてるけど……」グゥー 憧「弱気になっちゃ駄目……!頭を働かせて考えるの……」 憧「…………うぅ」グゥー ーーー ーー ー 四日後 憧「…………」 憧「もう腹の虫も鳴らなくなったわね……」 憧「…………」 憧「人間って水だけで一週間ぐらいしか生きられないんじゃなかったけ?」 憧「…………」 憧「水……」ユラ ギュッ …… 憧「出ない……水を止められたんだ……」 憧「…………」 憧「っ、……シズぅ……うぇ……」ポロポロ 8日後 ガチャ バタン 京太郎「おーい、生きてるか?」 京太郎「って、まあ監視カメラで見ててホントに虫の息だったから来たんだけど」 京太郎「新子、いや憧?さすがにもう限界か?」 憧「……ぅ、あ……」 京太郎「苦しいだろ?俺の言うこと聞いてくれればうまいもん目一杯食えるぜ?」 京太郎「白米からステーキまで何でもだ」 憧「ごはん……くれるの?」 京太郎「ああ、じゃあカメラを回すから俺の言うことを聞くんだぞ?」 憧「は……い」 憧「なんでもします……なんでもしますからぁ……」 京太郎「よし、ならやることは……わかるよな?」 憧「……………」 憧「」コクッ こうして新子憧はその純潔を散らした 凌辱は三日三晩行われ、ついには自ら男の肉棒を欲するようになる そう、彼女は……堕ちたのだ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6207.html
特別編、 1原点回帰 細かい設定、状況等は気にしないでください 某所、和室 京太郎「...zzz」横になって熟睡中 ガチャ 和「なんですかね、このメンバーでここに集合って」 霞「そうね。何か共通点でもあったかしら」 姫子「胸……は違うとして、インハイ出場者とかじゃなかと?」 玄「なんとすばらな組み合わせ……まぁ細かいことはいいですのだ」 怜「せやなー。ウチははよ帰りたいんやけど……ん?京太郎?」 和「須賀くん?……寝てますね」 霞「こんなところで寝て……京太郎くんも呼ばれたのかしら」 玄「ですね。京太郎くん、早く起きるのです。夢のような光景が広がっていますよ」 和「玄さん?流石に怒りますよ?」 姫子「よー寝とるし、起こさん方がよかとやなか?」 怜「…………」 玄「しかし京太郎くんなら今の光景を……園城寺さん?」 姫子「なんか考え込んで、どがんしたと?」 怜「いや……これ、チャンスやないん?」 和霞姫子玄「!?」 怜「今、京太郎無防備に寝とるやん?何しても、ばれないんやないんかな、思ってな?」ニヤリ 和「いやいやいや、そんな、寝てる人に」 玄「さ、さすがに駄目なんじゃないのかな、って思いますよ?」 霞「……なるほど」 姫子「……確かに、チャンスかもしれん」 和「2人とも!?」 霞「いやねぇ、そんな悪戯しようとか考えてる訳じゃないわよ?」 姫子「そうそう、そんな寝てる人にそがんこつはねぇ」 玄「ほっ」 霞「添い寝かしら」 姫子「こう、起きた時に何か一言とか」 和「何する気ですか!?」 怜「ほほー、ええなー」 姫子「こう、ゆうべはおたのしみでしたね、的な?」 霞「あ、じゃあ少し服も乱した方が……」シュル 姫子「起きてから2回戦、実際は1回戦やけど……よかね」ジュルッ 玄「そ、そそそそんなことさせません!!」 和「玄さん……」 霞「ちょっと揉んでいいから見逃してくれない?」タユン 玄「はいよろこんで!!」 和「期待した私がバカでした!!」 怜「せやったら、こう、京太郎を中心に脱ぎ散らかされた服と、みんなが裸で寝とくとか……」 霞「ハーレムねー……アリね」 姫子「それもよかね……こう、所有物って感じがまた……」 玄「霞さんのおもちが揉めて京太郎くんにまで……あわわわわ……」 和「そ、そんなことさせません!」 怜「ほほぅ」 和「そんな……は、ハーレムなんて……ダメです!!」 怜「……なぁ、ひとつ提案なんやけど?」 和「な、なんですか」 怜「ウチはな、あんたが正妻でええと思うとる」 和「え、えぇ!?せ、せせ正妻って……」 怜「元々の付き合いも一番長いし?同い年やん?ウチはまぁ2,3番目くらいでええから、な?」 和「そ、そんなこと……」 霞「そうね……私も1番目とかじゃなくていいわ」 姫子「私は……むしろ4、5番目とかの方がなんか興奮できるし……」 玄「わ、私も……その、京太郎くんが一緒なら……」 怜「みんな異論ないみたいやし、どや?後はあんたが決めるだけやで?」 和「……私は……」 京太郎「……ん、ふぁ~……よく、寝……た?」 和「……あ、おはようございます」やや乱れた服 京太郎「……の、和!?なんで隣に!?」 和「もう、忘れちゃったんですか?」 京太郎「わ、忘れた?俺が、何を?」 和「……あんなに激しく、みんなと……」 京太郎「え?」 霞「うふふ、おはよう」着崩れた服 怜「寝坊やなぁ」乱れた服 玄「そ、その……不束者ですが……というか……」慌てて直したような服 姫子「おはようございます……ご、ご主人様」半脱ぎの服&首輪 京太郎「…………はい?」 この後、5人同時に責任を求められたり、とあるまな板姉妹が乱入してきたりと、状況は更なる悪化の一途を辿った 京太郎「俺が一体何をしたっていうんだ!?」 しかし彼は、一切何もしていない 強いて言えば、ただ熟睡していただけである カンッ!!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2277.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363270801/ 関根「次の方どうぞ!」 豊音「こ、こんにちはー……」カタカタ 関根「好きな食べ物はファミチキです」 ワハハハハ 関根「えー、友だちがそっくりさん、誰の?」 豊音「県予選落ちの小瀬川白望です!」 関根「それでは小瀬川白望さんのそっくりさん、どうぞ!」 久「いやーここまでいいホテルで合宿できるとはねー」 京太郎「ふふっ、そうでしょうそうでしょう!」 咲「まさか京ちゃんがあそこまで小瀬川さんにそっくりだったとはね」 京太郎「小瀬川さんありき!?」 優希「なんだかんだで犬は役に立つやつだじぇ!」 和「ですね」 京太郎「和までそんなこと言うのかよぉ!」 豊音「あ、宮永さんだー!」ドタドタ 豊音「久しぶりだよー!」 咲「姉帯さん、お久しぶりです」 豊音「久しぶりだねー!」ギュー 咲「あっ姉帯さん!?締まってます!入ってます!」 豊音「ちょーうれしーよー!」ギュー 咲「ギブ、ギブ……」 エイスリン「」キョロキョロ まこ「試合のとき以来じゃの」ポン エイスリン「!」バッ まこ「そんなに身構えんでもいいじゃろ……」 エイスリン「ワカメ!ユルスマジ!」カキカキ バッ |人を蹴る絵| まこ「正直すまんかった」 塞「やっ、元気?」 和「貴方は……薄墨さんでしたか?」 塞「それは永水の人だね、結構傷つくな……」 和「……あ」 塞「思い出した?」 和「愛宕さん、でしたよね?」 塞「もうボケとして捕らえておくよ」 久「よっ、おチビちゃん」 胡桃「うるさいそこ!チビとか言わない!」 久「そう、なら……」 久「子猫ちゃん」ボソッ 胡桃「あんまり変わってないよ!」 久「あらそう、じゃあ子犬ちゃんとかは?」 胡桃「びみょーだね」 久「……人を褒めるのって難しいわね」 胡桃「口説いてるようにしか思えなかったよ」 白望「……だるい」 京太郎「ここどうぞ」 白望「ん……」 京太郎「相変わらず全然しゃべらないんすね」 白望「だるいから」 京太郎「その返しはわかってましたよ」 久「さあさあ!いよいよ部屋決めよ!」 久「取ってある部屋は二人部屋5つと一人部屋1つ、どこ行きたい?」 豊音「私は宮永さんとがいーなー!」 久「それじゃあ私は鹿倉さんにしようかしら」 胡桃「えー……」 久「あら、不服そうね」 胡桃「疲れそう……」 まこ「んじゃ、わしもよろしくのう」 エイスリン「!」バッ まこ「じゃからなんでそんなに避けるんじゃ……」 優希「のどちゃんは私と一緒の部屋だじぇー!」 和「私は咲さんと一緒の方が……」 優希「まあまあそう言わずに、乙女二人でガールズトークをしようじゃないか!」 和「はぁ……」 塞「余っちゃったね」 白望「うん」 塞「私たちで組もっか」 白望「うん」 塞「…………」 白望「うん」 塞「今日の天気は?」 白望「うん」 塞「だめだこりゃ」 京太郎「それじゃあ俺が一人部屋っすか?」 久「言ってなかったかしら?須賀くんは野宿よ」 京太郎「……は?」 久「他の部屋が満室で取れなかったのよ」 京太郎「一人部屋1つっていうのは……」 久「あっちの監督さんが泊まるのよ」 久「合宿のしおりにも 『須賀くんは寝袋・テント持参のこと』 って書いてなかった?」 京太郎「いやいやそんなオカルト……」ペラペラ 京太郎「…………」ジーッ 京太郎「……ウソだろ」ガクッ 久「それじゃ、もう私たち行くわね」 京太郎「部長の鬼!悪魔!」 久「はっはっは、何とでも言いなさい!」 胡桃(趣味が悪い……!!) 久「温泉は入っていいらしいから、じゃあねー」 咲「あ、あはは、頑張ってね」 優希「後で差し入れでもしてやるじぇ」 京太郎「そんなのいくらなんでもあんまりだ!あぁぁあんまりだあああああ!」 カポーン 京太郎「ははっ、混浴かも!とか期待するだけ無駄だったぜ」 キャッキャ ワーワー 京太郎「みんな楽しそうだな、この穴、この穴から見れねえかな……」ジーッ 京太郎「シロさん、結構大きかったからな……見えないかな」ジーッ 京太郎「……」ジーッ 京太郎「…………」 京太郎「なんだろ、目から汗が出てきたぞ」 豊音「わぁー!原村さんのちょーおおきいよー!」 塞「豊音のもなかなかだけどね」 エイスリン「」キョロキョロ 白望「……だる」タプン 優希「のどちゃんは泳がないのか?」ストーン 和「はしたないですからやめましょう」ドタプーン 豊音「あはは、ちょーたのしーよー」タプン 胡桃「泳ぐのやめるそこ!」ストーン 塞「どれ、私も泳いでみようかな」タプッ 久「どうせだし競争してみましょうか」タプッ まこ「やめい」 エイスリン「……」ストーン エイスリン「…………」 咲「」カタポン エイスリン「?」フリムク 咲(´;ω;`)ブワッ エイスリン(´;ω;`)ブワッ 【屋外・テント】 京太郎「くっ、夜風が沁みるぜ」 京太郎「そろそろ寝よ」 優希「京太郎ーちょっといいかー」 京太郎「優希か!」ガバッ 優希「これ、さっき言った差し入れだじぇ」 京太郎「タコス!タコスじゃないか!」 優希「犬の身体を気遣うのが主人の役目だからな!」グッ 京太郎「優希……」キラキラ 優希「京太郎……」キラキラ 京太郎「誰が犬だ、誰が」ペシッ 優希「痛っ!お前に決まってるじぇ!」ペシッ 京太郎「痛っ!」 京太郎「……でもま、ありがとな」 優希「おう!」ペシペシ 京太郎「痛いから叩くのやめて!」 和「須賀君、よろしいですか?」 京太郎「和!和なのか!?」ガバッ 咲「私もいるよ」ジトッ 和「これ、私からの差し入れです」 京太郎「チビエトペン、こんなのもあるのか!」 和「抱き心地ばつぐんなので、洗って返してください」 京太郎「ははっ、言葉が痛いぜ、胸に刺さるぜ」 咲「これは私からだよ」 京太郎「小説か、枕にちょうどいいな」 和「……」ジトッ 咲「……せっかく和ちゃんと選んできたのに」ジトッ 京太郎「いや!冗談だから!そんな目で見ないでくれ!」 咲「ねえ、京ちゃん」ゴゴゴゴゴ 咲「グーパンで許してあげるよ」ゴッ 京太郎「えっ、いやっ、まっ――――」 久「はろはろ~」 まこ「起きとるか?」 京太郎「ばっちりですよ、ははっ……」ボコボコ 久「顔がえげつないことになってるわよ?」 京太郎「わかってます」 まこ「これがわしの差し入れじゃ」つワカメスープの素 京太郎「自虐ですか?」 久「私はこれ」つお湯 京太郎「あっ、二つ合わせて一つってやつですか」 久「正解♪」 まこ「夜食にでもどうかって思って持ってきたんじゃが、だめか?」 京太郎「いえ、ありがたく受け取っておきます」 京太郎(もう文句は言わないようにしよ……) 豊音「須賀くん起きてるー?」 塞「やっ!」 胡桃「差し入れに来たよ」 エイスリン「」コクッコクッ 京太郎「すみません、わざわざ」 塞「いいからいいから、宿泊券もらえたのは須賀くんのおかげだったのに、こんなことさせてたら悪いし」 胡桃「シロは後で来るって!」 豊音「マッサージ機に座り込んだまんまだったからねー」 京太郎「そうですか……」 塞「あっ、やっぱりシロのこと狙ってたりする?」 京太郎「狙うとかそんな!」 塞「ほら、シロって結構あるじゃん?」モチモチ 塞「男の子ってそういうのが好みなんじゃないの?ねえねえ」ウリウリ 胡桃「不潔!」 エイスリン「ケッ、コノゲスガ」 京太郎「二人とも言い方ひどくないすか!?」 豊音「まーまー、そんな須賀くんに……はい」 京太郎「どんな俺ですか……これは?」 豊音「プロ麻雀せんべい第一弾ホログラフィックレア瑞原はやりプロのカードだよ!」 京太郎「おお、これは……なかなかのなかなか」 豊音「あ、後で返してくれるとうれしいなー」 京太郎「ちゃっかりしてますね」 豊音「もちろん!宝物だからね!」 京太郎(その宝物を貸してくれるってことは信頼されてるってことだよな……) 豊音「お守りみたいに持っててよ!」 胡桃「私はこれをあげるよ!」つCBP 京太郎「CBPって……何年前ですか」 胡桃「騙されたんだよ!酷いよ!何が 『カルシウムを摂るには量じゃない♪』 『CBPがぁ~』『大事なんだよ!』だよ!」 胡桃「おかしいよ!乙女の純情を弄ぶなんて!」 京太郎「鹿倉さんは乙女というか幼女な気が……」 胡桃「あ゙あ゙ん?」 塞「私はこれ」つぽたぽたやきお徳用 京太郎(イメージ通りだなぁ) 塞「今失礼なこと考えたよね?」 京太郎「いやいやそんなまさか、臼沢さんがおばあちゃんじみてるとかそんなことは……ハッ!」 塞「ふーん?そこまで考えてたんだぁ?」ニッコリ 京太郎「あ、今のはその……違うっていうか……その……」 京太郎「グーパンだけは勘弁してください!」ドゲザー 塞「……じょーだんじょーだん!」 京太郎「えっ」 塞「ほら顔上げて」 塞「男が土下座するのは彼女の親御さんに挨拶するときだけ、だよ」 塞「だから土下座なんかしちゃダメ、OK?」 京太郎「はい!」 京太郎(こっちの部長とは大違いだ!岩手に生まれりゃよかった!) 塞「よし!それじゃあ金的で!」 京太郎「やっぱり鬼だよこの人たち!」 塞「あはは、これもじょーだんだってば」 京太郎「な、なんだぁ……」ヘナヘナ 塞「ごめんごめん、須賀くん弄りやすいからちょっと意地悪しちゃった」テヘッ 京太郎「可愛いんだよこのやろぉぉぉおおお!」(ちょっとの基準おかしいでしょ!?) 塞「えっ」 京太郎「あっ」 塞「……///」カァァ エイスリン「コレ!」つ|十二人が仲良くしてる絵| 京太郎「ほえー良い絵っすね!」 エイスリン「!」コクッコクッ エイスリン「アリガトウ!」 京太郎「こちらこそ、ありがとうございます」 豊音「それじゃ、そろそろ帰るねー」 塞「後でシロしょっ引いてくるからー」 胡桃「おやすみー」 エイスリン「」フリフリ 京太郎「おやすみなさい!」 京太郎「ふぅ……」ズズッ 京太郎「ワカメスープおいしい」 ジーッ 白望「須賀くん?」 京太郎「あっ、小瀬川さんですか」 白望「……」ドサッ 京太郎「小瀬川さん!?」 白望「寝袋……あったかい」 京太郎「はぁ……」ズズッ 白望「……」ジーッ 京太郎「……」ズズッ 白望「……」ジーッ 京太郎「……飲みます?」 白望「…………うん」コクッ 京太郎「はい」 白望「ありがと……」ズズッ 白望「……あったかい」 京太郎「ですねー」ズズッ 白望「ふぅ……」 白望「……ありがと」 京太郎「さっきも聞きましたよ」 白望「……そうじゃなくて」 白望「みんなをここに連れてきてくれて」 京太郎「それは小瀬川さんがいたからじゃないですか、俺と小瀬川さんがそっくりだったから」 白望「……シロ」 京太郎「はい?」 白望「シロでいい」 京太郎「……」 白望「京太郎?」ハテッ? 京太郎「わかりました……シロさん」 白望「ん……それでいい」 白望「……みんなと楽しくするのはだるくない」 白望「だから、ありがと」 京太郎「いや、そんなこt」 スッ←指を唇に当てる 白望「……それ以上はだるい」 白望「……ね?」コテッ 京太郎「」ドキッ 白望「……それじゃ、おやすみ」 京太郎「おやすみなさい」 白望「すぅ……すぅ……」 京太郎「…………」 京太郎「ってちがーう!」 京太郎「シロさん!そこ俺の寝床ですから!」ユッサユッサ 白望「すぅ……すぅ……」 京太郎「寝るのはやいな!」 白望「ん……」ゴロッ 京太郎「……はぁ」 京太郎「シロさーん、起きてくださーい」ツンツン 白望「……すぅ……」プニプニ 京太郎「シロさーん……」ツンツン 京太郎「……はぁ」 京太郎「どうすりゃいいんだよ……」 白望「…………すぴぃ」 京太郎(とりあえず現状を把握しよう) 白望「すぅ……」 京太郎(俺は今テントの中にシロさんと二人っきり) 京太郎(シロさんは寝袋の上で寝息を立てている) 京太郎(そしてシロさんのおもちはというと……) 白望「ふにゃ…………」タユン 京太郎「落ち着け……落ち着くんだ」 白望「ん……」モゾモゾ タユンタユン 京太郎「…………」ジーッ 京太郎(……触りたい!) 京太郎(こらえるなんて無理だろ!触りたい!どうせなら揉みたい!) 京太郎(こう、ちょっと指で触るくらいなら……)ススッ 白望「すぅ……きょうたろぉ……」ゴロッ 京太郎「」 京太郎「……」ジーッ 白望「……んぅ」パサッ 京太郎「浴衣がはだけている……だと?」 京太郎(嗚呼、シロさんの肌白いなぁー……) 京太郎(ってそうじゃない!どどどどうしよう!心なしか突起も見えるような気もするし!) 京太郎「くそっ!くそっ!」モンモン 白望「………ん…」ギュッ←チビエトペンを抱きしめる 京太郎「くっそエトペン!小っちゃくなってまでそんな役得だと!ふざけるな!」 エトペン「」モギュッ 京太郎「まあいい、お前のおかげでシロさんのおもちが強調されて大変すばらなことになっているからな」 京太郎「…………」 京太郎「ちょっとだけならいいよな……うん」 京太郎「できる!俺ならできる!俺はやればできる子!」 京太郎「よっしいくぞー!ぽちっとな!」フニッ 白望「んっ!」ビクッ 京太郎「!」ビクッ 京太郎(まさか起きちゃった……とか?) 京太郎「…………」ジーッ 白望「……すぅ」 京太郎「…………ほっ」 京太郎「うん無理!」 京太郎「くそっ俺の意気地なし!」 京太郎「とりあえず風邪引くとあれだから上着でもかけて」ササッ 白望「……んぅ……」ギュゥッ 京太郎「よーしパパ、頑張って逃げちゃうぞー」 京太郎(今日どこで寝よう……) ピピピピッ 久「何度?」 京太郎「39.6度です」 優希「風邪なんてタコスを食べれば一発だじぇ!」 京太郎「そもそもお前は風邪引かないだろ」 エイスリン「バカ!」 塞「そういうのはもうちょっとオブラートに包んでね、例えば……」 胡桃「何とやらは風邪を引かない!」 塞「みたいな?」 エイスリン「!」コクッ 優希「なんかバカにされたじぇ……」 豊音「それじゃあここで問題だよー!」 トシ「デデン!」 豊音「何とやらとは、何のことでしょーか?」 トシ「チッチッチッチ」 エイスリン「ピンポーン!」 豊音「はい、エイスリンさん!」 エイスリン「バカ!」 優希「なんか二回もバカにされたじょ……」 京太郎「げほっげほっ!」 まこ「きつそうじゃのう、これでもいるか?」つふえるワカメ 咲「それじゃあこれも」つ油揚げ 和「はい」つ味噌 京太郎「もう味噌汁作ればいいじゃん!なんでそんなん持ってんの!」 久「須賀くーん、鍋借りてきたわよー」 京太郎「病人に作れと!?」 京太郎「もうテントに帰りますね」 久「そう、何かあったら連絡頂戴ねー」 京太郎「何この普段悪そうな人が優しさを見せた時のほっこり感」 久「まあ出るかどうかわかんないけどねー」 京太郎「いつも通り悪人だよアンタ!」 京太郎「忘れてた……」 白望「京太郎……?」 京太郎「起きてはいたんですね」 白望「……」コクッ 白望「……どうしたの?」 白望「顔、赤い」 京太郎「どうやら風邪を引いてしまったみたいで」 白望「……」ピタッ←額と額を合わせる 白望「……」 京太郎「……えっ」 京太郎(シロさんの顔、こんなに近くに……) 京太郎(吐息まで伝わってくるし、やっぱり綺麗な顔だな……)ゴクリ 白望「……熱い」サッ 京太郎「うつるんでシロさんもホテルに戻ってください」 白望「だるい」 京太郎「だるいって、こんな状況でですか」 白望「……だから」ギュッ 白望「一緒に、寝よ?」 京太郎「……はぁ?」 白望「これなら、私もあったかい、京太郎もあったかい」 白望「……だるくない」 京太郎「だるくない、ってシロさんに風邪がうつったらどうするんすか」 白望「……京太郎の風邪なら、大丈夫」 京太郎「いやいや、それに俺は男子高校生ですよ?シロさんに手を出すかもしれないんですよ?」 白望「……信じてる、じゃ、ダメ?」ウワメヅカイ 京太郎「…………」 京太郎「あーもう!」 京太郎「本当に知らないっすからね!」 白望「……ありがと」ギュッ 京太郎「お礼を言うのはこっちですよ」 白望「違う、上着の方」 京太郎「あー……あんなのどうってことないっすよ」 白望「……そう」ムギュゥ 京太郎「シロさん!?力強めてますよね!」 白望「……だるい」 京太郎「あれ?なんか逃げられたぞ?」 白望「……京太郎?」 京太郎「……ぐぅ……」Zzz 白望「……」ツンツン 京太郎「ぐにゅ……」プニプニ 白望「……ふふっ」 白望「…………」ギュゥ 白望「……ありがと」ムギュゥ 白望「……」ツンツン 京太郎「ん……カピ……」ズイッ 白望「えっ……?」 チュッ 白望「…………///」カァァ 京太郎「……カピ……」 白望(……ペット?) 白望「……///」モゾモゾ 白望「……」スッ←自分の唇に指を添える 白望「…………///」カァァ 白望「…………」チラッ 京太郎「ぐぅ……」 白望「!」バッ 白望「……」チラッ 白望「…………」 白望「……だる」 白望「……でも」 白望「だるく……ない?」 白望「…………」 白望「……///」 白望「……はぁ」 白望「どうすればいいんだろ……」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 大竹「次の方どうぞ!」 京太郎「こんにちはー」 白望「……」 大竹「婚約指輪はかんぴょうです」 ワハハハハ 大竹「えー、友だちがそっくりさん、誰の?」 京太郎「何も育たない園城寺怜さんです!」 大竹「それではそっくりカップルの友だちのそっくりさん、どうぞ!」 ワァァ! カン!